気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

今日のオケはカルテット

 今日はまた夕方からオケの日。午後の練習はオケの曲のみになります。これが問題だよなあ。火曜日も朝レッスン受けても、午後はやっぱり夕方からのオケが気になってそっちの練習に終始しちゃうし、水曜は少しはレッスンの練習もするけど、明日オケだ~って思ってそっちに比重かけちゃう、木曜もオケ練習。じゃあ金曜から月曜はレッスンの練習だけに集中するかって言ったら、やっぱりそうは行かなくてオケの練習もしちゃうから……。

 でも今日は、狩人の合唱をテンポ速めに練習して、そもそもそんな難しい譜ではないので、♩=160くらいでも何とかなるかな?くらいに仕上げました。バッハのほうは先週からじわじわと練習を進めて、AとBは何とか弾ける(ゆっくりなら)、Cもたぶん何となく弾ける、Dは難しくないし、この辺までは行かないだろうということで、まあまあ心安らかにオケに向かったんですが。

 

 5分前くらいに到着して、一番乗りなのはもうびっくりしないけど、そのあと来たのがビオラのケリーさんとセカンドの眼鏡男子(今日も名前訊きそびれました、たぶんマックスでいいんだと思うが)、そしてメリッサちゃんだけ。いや、もうちょっと遅れて誰か来るでしょ、って思ってたけど、誰も来なかったw 4人かよ、おいおいおい。まあ楽器が一通りそろっただけ、まだしもか。

 始まる前に何となくみんなでおしゃべりする雰囲気で、マックスが私の楽器、どこで買ったの?と訊くから、日本だよ~、ってところから、バヨ先生の友達がいて、その伝の工房で選ばせてもらって、なんて話をして、これ少し小さいサイズなんだよね、私の小指短くていつも届かなかったから~、と言ったら、ケリーさんが「私も!」って指を広げて見せてくれたんですが……。いやもうこれが私もびっくりの短さ! ケリーさんは割と大柄で、手もその分大きいんですが、小指は私と同じくらいか、もっと短いかも!!😲 ひえ~~~、すごいね! これでよくビオラ弾いてるね! 

 先生が、ケリーは貴重なビオラ奏者だから、どうしてもオケに入ってほしくて、まだ早いって言うのを説得したのよね~、と言う。うん、そうだよね、ビオラっていい音色だと思うけど、バヨに比べて人数圧倒的に少ないイメージ。私はバヨすら指届かないから、ビオラ弾ける気がしないけど(あと楽譜もハ音記号とか無理)、そうでなければ弾いてみたい楽器ではあります。

 ケリーさん、最初のころはけっこう弾けるのかと思ってましたが、よく聞くと確かにまだちょっと初心者っぽいです。で、どれくらいやってるの?と訊いたら、1年だそうです。うそ~、もっと長くやってると思ってたわ~。私は何年って訊かれて、4年って言うの恥ずかしかったけどw 

 

 マックスくんともしゃべってて、ハイポジのドとかがちゃんと音出ないんだよ~、と言うので、弦を替えたら?って提案したんですが、替えてもダメなんだって。弾いてみせてくれたところ、指板が下がってて、ハイポジで弦を押さえると、3本の弦がほぼ同じ高さ(平面)になっちゃうので、その真ん中の弦だけ弾くことが難しいっぽい。これは、指板を上げてもらう修理しないと難しいかもねえ……。

 で、私のカールくん、もういらないし、ほぼ新品のバヨ余ってるんだけど、ほしい?って訊いてみました。弓はないんだけどね(アナイーちゃんにあげちゃったから)、と言ったら、弓はこれ使うから大丈夫、と。いや……その弓も相当ひどいけど……😓 とは言いませんでしたが。じゃあ来週そのバヨ持ってきてあげようか、と言ったら、うん、レンタルで?とマックスくん。へ? レンタル? うん、お金ないから、と悪びれないマックスくん。う~ん、レンタルねえ(もちろん無料だよね)。まあ弓はあげちゃったけど、バヨはさすがにね、ぽいっとプレゼントするのも向こうも気が引ける(かも)だろうし。貸すってことでいいか……。松脂はもうちょっと掃除してもらうよう、頼まないとなw

 

 さて、練習始まって、まずは狩人の合唱。変更がまだちょこちょこ入ります。合唱を歌うのは子供たち(たぶん小学生くらい)で、スペイン語で歌うので(原曲はドイツ語)、音節数がちょっと増えてて、だから本来よりすこーーーしゆっくりめに演奏するとのこと。それでもかなりの速さで、特に合間にピチカートが入るところは弓を持ち換えないといかんので、焦ります。まだまだ練習しないといかん……。でもまあ何とか弾けそうではあります。

 バッハのほうはファーストバヨがいなくて(メリッサちゃんはソロバヨだから、まあ冒頭部はほぼファーストと一緒だけど)、またAパートから。そこは私もだいぶ練習したし、ゆっくりめにやるのでどうにか。Bもまあまあ。それから先生、さらにそのままCパートに突っ込んでいきます。今日はCの途中までで終わりました。ほっ。

 最後に先生が、みんな初見でもけっこう弾けるじゃない~、ね!?とおっしゃるんですが……。私が無言でぶんぶんと首を振ったら、先生、それは私が弾けてないという意味だと思ったらしくて、笑ってましたがね。いや、先生、なんで初見だと思うんですか、ってことですよw 楽譜はもらってるんだから、そりゃ練習しますよね???w そう言えばよかったなとあとから思いましたが、そのときは先生がしゃべってたので何も言わずに終わってしまいました。まあいいけど。

 

 終わって、譜面台持ってないメリッサちゃんとマックスくんはさっさと出て行って、ケリーさんと私は譜面台も片付けるのでちょっと遅れる。ケリーさんはさらに、先生にお願いがあるんですけど……と言ってて、アルフォンシーナのピアノ伴奏を弾いて録音させてもらえませんか、と。え~、アルフォンシーナってメルセデス・ソーサの?

www.youtube.com これです。アルフォンシーナと海。ソーサはたいていどの曲も好きだけど、これは特に好きな曲のひとつ💖

 ケリーさん、ビオラでこれ弾くの? と訊いたら、そうなんだそうです。レッスン曲なのかな。いいねえ、ソーサの深い声とビオラ、かなり近い気がするし。残って聞いてみたい気もしましたが(ピアノ伴奏だけだけど)、まあお邪魔してもいかんか、と思って、先に帰りましたけどね。

 

 今日は人数少なかった分、なんかプライベートなやり取りが多かった気がします。こんな日があるのもなかなか悪くない♡ 練習もまあまあついていける範囲だったし。まだ少し貯金(練習の)はあるので、来週もそんなに焦らなくても大丈夫かなあ。とはいえ、できるだけ先に進めておきたいですけどね。

 そうそう、コンサートでは他に「オー・ソレ・ミオ」もやるんだそうです。楽譜はまだもらってないけど、たぶんそんなに難しくない……かなあ? 

www.youtube.com むむむ、オケはメロディを弾くわけじゃないから、どんなのが来るかわからんかw まあお次の楽しみってことで。しかしこの動画の三人、若いなあ~😆 めっちゃ若いな! 1990年か、34年前か!!!😲 どーりでw

肩当て微調整、インヴォルヴするという動詞

 今日は朝8時からのレッスン、前日に先生からキャンセル入りました。明日(=今日)レッスンの振り替え相談しましょう、と言われ、私も今週はちょっといろいろ病院の予約とか複数入っているので、どうなるかなあと思ってたんですが、今朝9時前に先生から、今日の11時半どうですか、と。急すぎるかな?と言われましたが、もともと私のほうは今日レッスンのつもりしてたし、大丈夫です!!

 てことで、今日はまた先生宅でレッスンでした。朝8時だと、まだ起きてからの肩凝りとかほぐれてないけど、11時半ならもうだいぶ楽になってます。先週以来、肩凝りが問題ってことにも気付いて、ストレッチとかマッサージでほぐすよう頑張ってもいるんですけどね。

 先週教わった、顎で楽器をがっちりホールドせず、顎や肩の力を抜く、というのを練習してみてはいたんですが、気を付けているあいだはできていても、他のことに気を取られるとすぐまた力入っちゃう……。

 そんな私の内心の悩みを察知したYoutubeさんが(嘘)、お勧めに出してくれたバヨ解説動画をふと見ていたら、肩当ての話だったんですが、足をどちら寄りにするか、と。え、そんなん考えたことなかったわ!😲 スズちゃんからリンさんに替えたとき、楽器の幅がぜんぜん違っていて、リンさんでは穴二つ分小さくしたんですが、そのときどっちの足替えたっけ?

 

 これ、私が使ってる肩当てですが、両端の足、これを楽器にはめ込むわけです。その幅は、両方の根もとのネジで何段階かずらすことができます。写真は、すでに動画で言われていたように変更したあとです。

 ちょっと見えにくいので、ネジ部分の拡大写真。

 で、楽器につけた肩当ては、こう👇なってます。

 上の写真と、肩当ては左右逆になってます。そして、この向かって右側の端が肩に載るわけですが、つまり、そちらの端の足をできるだけ内側に設定したほうが、肩当てがしっかり肩に載るわけです。

 リンさんに合うように調整したときは、そんなこと考えてもいなくて、見てみたらやはり反対側の穴を詰めてました。そこで、肩に載るほうの足をいちばん奥になるように付け直し、反対側はリンさんの幅に合わせた穴に。わずか2センチくらいの違いなんですが、これで楽器を構えてみると……違う! 持ちやすいです。いやあ、すごい。

 まあだからってビブラートが劇的に上手になるとかってわけではないですけどねw 

 

 そしてレッスンでは、コレッリソナタ、プレリュードはだいたい弾けてるけど、ポジチェンのところで硬くなってる、アレマンダは速いうえに移弦が鬼かッ!ってくらいあるのと、特に前半はほぼ全部スタッカートなので、音と音のあいだに力が入ってる、と注意されました。む~ん、そんなの意識できないから、直すのも難しい……。たぶん、スタッカートのために弓を止めようとして力入っちゃってるんだと思いますが。

 他にももちろんいろいろ言われましたが、やはり無駄な力が入ってるところがまだまだあるんだなあ……。

 

 もう一つ面白いと思ったのが、今読んでる本、これ👇なんですが、

 先日亡くなった小澤征爾の追悼読書、2冊目。これの41ページ目で、小澤が「サイトウ・キネン・オーケストラというのは、どんな後ろのほうに座ってる人でも、もうまったくインヴォルヴメントね。日本語で言うと……。なんだっけ?」と言い、大江が答えて「引き込まれている、参加しているというか、個で責任をとりつつ、仲間になっている。一緒にやってる」と。で、そこから何度も小澤が「インヴォルヴメントでやってる」「インヴォルヴして」と言うんですよね。

 で、今日のレッスンで、先生が、コレッリは(ハチャトゥリアンノクターンに比べて)技術的な曲だから、いや、ノクターンももちろん技術的なことをいっぱいマスターしないと弾けない曲なんだけど、コレッリのほうは技術が前面に出ていて、というようなことを説明してくれてて、そのときに、Involucrarって単語を使ったんです。あ、小澤のインヴォルヴだ!😆 って思っちゃって、そっちに気を取られて先生の言ってること半分くらいしか聞いてませんでした……😜 たぶん、その技術的な部分を音楽に内包させて、みたいな意味で使ってた気がする……。けど、やっぱ音楽家はこの単語、使うんだなあ、と変なところで納得。

 

 そんなこんなで、昼過ぎに帰宅して、レッスンメモを書いて、お昼ご飯食べて、そのあとレッスンでやったことを復習する間もなく、オケの練習です。バッハのコンチェルト、好きな曲だけど、てこずってます。似たようなメロディが繰り返し出てくるんだけど、同じじゃないので、これは厄介。とにかく譜読みが遅い私は、いちいち頭と体で覚えていかねばならない。ざっと曲を聴いてA~Gに分割して、AとBはだいたい弾けるように、Cも何とかなるかな、Dは短いしそんなに難しくない、Eは……よちよちとなら弾ける、くらいのところまで何とか行きました。今日はこれで間に合うかなあ?

 と思いながらオケに行きました。6時半からだけど、6時20分くらいに到着したら、先生ひとりだった。入って、楽器や譜面台の用意しながら、先生に、コンサートでは去年練習した曲のどれやるんですか、って訊いたら、たぶんほとんどどれもやらない、との返事。えええ~😓 いや、いいですけどね、どうせもうほとんど忘れてるし。

 で、コンサートは6月13日と7月9日(たぶん、8日がどうとか言ってたけど)で、まだ曲目全部決まってないけど、今やってるバッハと狩人の合唱と、去年やったなかからどれか選んで、あと何か(未定)。でもねえ、もうすぐ2週間の休暇があるし、と先生。え、そうなの? と訊いたら、3月下旬のセマナサンタで2週間だそうです。4回も練習抜けちゃうのよ~!と先生嘆いてました。

 そしてオケのメンバーもだいぶ減っちゃったらしくて、ケイラちゃんはお母さんがこんな遅くまで女の子を外に出してるなんてダメ!ってことで参加できなくなったんだそうです。ファーストの女の子もひとり同じ理由で、って言ってたの、お化粧さんかなあ? そりゃ8時には外真っ暗だけど、みんなお迎えに来てるし、大学構内なら問題ないと思うんだがなあ。セカンドのユリディアさんも、もう来ないって言ってたっけなあ?

 

 というわけで、今日はファーストバヨが久し振りのA子さんと、アナイーちゃんとメリッサちゃんの3人、セカンドは私と眼鏡男子(先生はマックスと呼ぶ)、そしてビオラのケリーさんの6人でした。

 眼鏡男子、何しろセカンドが決定的にふたり? イツェルちゃんも入れたら3人か……、だから、今日も私の隣に座って私の楽譜で演奏。いちばん最後に来たので、おしゃべりする暇ないなーと思ってたら、先生が今日は狩人の合唱やりましょう、総譜どこ行ったかしら~~~~、と部屋中探して回ってなかなか見つからずw そのあいだに隣の男子とちょっとひそひそおしゃべりしました。

 君、楽譜読むの得意だよねえ、と言ったら、うん、とあっさり答える男子w もしかしてピアノ弾けるの?と訊いたら、いや弾けない、と。あれ、そうなの、でもバヨの前にフルートやってたんだよね、と去年聞いた話を思い出して言ったら、え?って顔する男子? え? 違うの? あのとき聞いた話はなんだったんだw 私の記憶違いかと思ったが、ちゃんと過去記事に書いてるぞ。まあいいけど。

 で、プロフェッショナルな楽器ってどういうの?と訊いてみました。でも向こうも大した意味で言ったわけではなかったみたいw 学生用の楽器とかあるよね~、というと、そうそう、って感じで、それくらいの区別だった様子。まあその意味ではリンさんは量産品じゃなくて職人さんが作った楽器だから、と言うと、眼鏡男子、ほお~!と驚いてました。まあこのオケだとたぶん(みんな若いってのもあって)誰もそんな楽器使ってないよね……。これは年寄りの特権w

 

 で、先生は無事総譜を発掘してきて、狩人の合唱やりました。メロディは知ってるし、音としてはめちゃ簡単なんですが、先生、これはホントはもっと速いのよね、もう少し速くやってみましょうか、もう少し速く、もっと速く、とどんどん加速するw しかも合間に、ここはスラーつけて、とかボウイングの変更も入る。ひええええええ。これは家でもっと速く弾く練習しておかないとな……。

 最後の20分くらいでバッハをやりましたが、冒頭のAパートのみで終了。何とかついていくことができました。うん、これなら木曜もまだ貯金あるから、余裕持っていけそう。

 帰宅してから、狩人の合唱をMusescore に打ち込んで、保存しようとしたら、「同じ名前のアーカイブがあります。上書きしますか?」って出た……。え? 私、前にもう打ち込んでたっけ???って、ほんの10日ほど前のことなのに、きれいに忘れてる自分の頭が怖い……😱

 

 明日はレッスンで習ったことも練習しなきゃなー。というわけで、木曜のオケまでまた怒涛の練習が続きます。おやすみなさい。

 

 どうせ目指すなら、このくらいの高みよね!とミミ(大した高さではないw)。ちょっと、カメラレンズの関係か、ミミが書割みたいになってますがw 本物です。

指を決めるときの優先順位

 昨日(木)は、朝からオケの練習しなきゃ!と思って頑張ってましたが……二日じゃ大したことできない、間に合わない~!🤯 もう、休んじゃえ!と思いました。オケに行って90分座ってるより、音源はいくらでもあるので、それに合わせてまず自分が弾けるように練習するほうが効率的。

 そう決めたらほっとして、気持ちに余裕できたら、今まで何度やってもうまくいかなかったところがすんなり弾けたりするから不思議ですよねw でも先生に連絡するのは練習始まる少し前でいいや、と思って、さらには病院に手続きの用事があって出かけなきゃいけなくて、それもオケ休むとなれば心安らかに……と思ってたらその先で先生からメッセージで、「今日のオケ練習はありません。来週火曜まで」と!😆 バンザーイ!

 ま、そうなったらなったで、安心しちゃって練習も身が入らなかったりするんですけどねw 

 

 とはいえ、火曜までにバッハ最後までとは言わないが、もっと先まで弾けるようになっておかないといかんので、ぼちぼち練習してます。

 で、昨日何度やってもうまく弾けなかったところ、今日ふと思いついて指を変えてみたら、あ、こっちのほうがいいかも。と気付いて問題解決です。

 この青い音符のラなんですけどね。我ながら、なんでこんなので引っかかるんだ、と思うんですが、この前が音階を下がって昇ってまた下がってきて、の直後で、このラは小指で押さえようとしてたんですが、いつも遅れる。そこで、思い切って移弦して隣の開放弦にしてみたら、そのほうが簡単でした。これの前にレ♯があって、人差し指が下がってるのも、うまく行かない原因かなあ。

 そこで思ったんですが、バヨの場合、同じ音でも選択肢がいくつもある。ピアノとかなら鍵盤はひとつですが(どの指で弾くかってのはいろいろだろうけど)、バヨの場合はポジションと弦によって同じ高さの音をいろんなところで出せます。もちろんそれによって音色が微妙に違ってくるので、プロはそこを考えて選ぶんでしょうが、私レベルだと、弾きやすさが優先。

 この弾きやすさが何によって左右されるかというと、

  1. ポジション
  2. 指(特に小指か開放弦か)
  3. 移弦

 だいたいこの三つ。

 ポジション移動は、音程外す大きな原因になるのでw少ないほうがいいですが、ポジチェンしないと出せない音(E線ファーストポジの小指のシ(頑張ってそのまま伸ばしてドを弾くこともある)より高い音)がある場合は避けられないし、そうでなくとも、ビブラートやトリルを掛けるのが小指になると苦しいとかの理由でポジチェンしたほうが弾きやすくなる場合もあります。

 2番の指、特に小指か開放弦かはファーストポジの話(小指で押さえる音と隣の開放弦が同じ高さになるので)ですが、普通は同じ弦の上で小指で出せる音なら、そっちにするのが普通なのかな。私の場合、小指が短くて届きにくいってのがあって、開放弦使いたいほうなんですが、移弦も苦手だから……w どっちがいいかはやってみないとわかりません。リンさんになって、小指比較的届きやすくなったので、もっと積極的に使っていきたいところ。

 移弦は、あまり細かく頻繁だと失敗のもと。違う弦に触っちゃったり、弓がぶれてきれいな音出せなかったりするから。とはいえ、最近なんかちょっとマシになってきた気がしてて、今日の箇所も、移弦したほうがずっと楽でした。

 こんな感じで、移弦が難しいからポジチェンする、とか、小指届かないから開放弦にする、もしくは移弦する、などという選択肢があるわけです。

 

 習い始めのころは、スズキなんかだと指番号が逐一打ってあって、最初から迷う余地なく指は決まってて、まあそもそもファーストポジだけだし、選択肢はないようなもんですが、ポジチェンができるようになると、選択肢は一気に増えます。

 レッスンでやってるノクターンは、先生が最初にだいたい決めてくれて、それに従って弾きましたが、一ヶ所、どうしてもうまく弾けなくて変更したところもあり。コレッリも、弾きながら自分で工夫してみて、変更したところありました。

 オケだと、ボウイングは全員で揃えないといけないので右手は選択肢ないですが、左は(少なくとも私のオケでは)指定されないので、みんな好き勝手にやってます。もっとうまい人たちのオケなら、音色とか音量を考慮して、指や弦の指定があったりするのかもですが。

 

 ところで、ボウイングですが、ひとりで弾いてるときは弓の向きはいちおう楽譜の指定(あれば)に合わせるけど、楽譜のバージョンによってスラーなんかはかなり違う場合が多くて、そこをどうするかも奏者の解釈によるみたいです。が、オケだと、そうはいかない。みんながダウンで弾いてるときにひとりだけアップだったりしたら、めちゃ目立つw 

 私、今ではだいぶマシになりましたが、最初のころはボウイングを途中で変えられると、もうそれまで弾けてたものが弾けなくなったりしました。だからオケでも、できれば最初から正しいボウイングで練習したかったけど、先生は何も言わない。練習の最初のころは、みんなバラバラ。どうするんだこれ、と思ってたら、去年の終わりのほうで、先生が「ボウイング揃えてね~」と言うことがあって、え、揃えてって言われても指示してくれないと……と疑問でした。まあ私はコンサート出ないってわかってたから、それでも突っ込んで訊いたりしなかったんですけど、どうなったんでしょうかね~?

 とか思ってたら、こないだ、日本のバヨ先生とピアノの先生やってる人のやり取りがあり、ピアノの先生が、弦の人って弓の向きとかどうやって揃えてるんですか?と。それに対するバヨ先生の解答、コピペしちゃおう。

基本的に、コンチェルトの弓の上げ下げ(ボウイング)は 団体の各トップ奏者がコンマスの付けた(コンマスソリストにつける)ボウイングに、リハーサル前にライブラリアンを通じて取り寄せ、揃えます。ボウイングがそろうことは、音楽の息遣いを揃えることなので、同じニュアンスで一つのものを創ろうとした時には必須の作業ということになるし、また、これで奏者どうしの人間関係がこじれることすらあります(笑)…

つまり、ボウイング付け、はアーティキュレーション指示をいかに現実的にするか、というこれまたアーティスティックな作業なので、コンマスソリスト、指揮者…それぞれが違う方向に作りたがることすらありうる、ややこしいものでもあるのです。 

まぁオケの2プルから後ろは、前のプルトに徹底的に付けねばならない(音と音の繋げであるスラーは勿論、弓の使われる場所も…何故なら、どこをどう使うか、で音楽がガラリと変わるから)、というこれも相当厳しいオキテではありますが、それはオケというスタイルが軍隊から派生していることの 今にも残る証左かもしれません。。。

自然に弓の使う位置までそろう合奏団、というのは、音を出すコンセプト自体が同一方向である、という芸術的な仲間意識から起きることは よくあります。…同じものを求めていたら、ボウイングも、その弓の使われる位置も、自然にあってくる、というものでもあるのですよねぇ…。それこそ、イタリアの有名な合奏団のオハコものや、ウィーンフィルのウィンナワルツなど、その典型です。

 ということで、そうかぁ、トップに合わせればいいのか!! とは思ったものの、うちのオケのトップって誰だw そもそもファーストバヨのトップ(コンマス)すら、誰なのかよくわからない。黒バヨ男子かなあ、でもめったに来ないしなあ、その他のファーストのお姉さまたちは座る場所わりとちょいちょい変わるし。セカンドは座る位置はだいたい決まってるけど、助っ人で来てたお兄さん(ミゲル、だっけな)が圧倒的にうまい、がこれまためったに来ないしw 基本、うちのオケはうまい人ほど出席率が低い、という法則があるようですw ま、それもある意味合理的。

 

 そういえば先日のバッハも、冒頭が八分音符のアウフタクト(弱起)で始まるので、普通そういう場合はアップで始めるよね、と私は思ってて、でも練習では何の指示もなかったので、私はアップで、隣の眼鏡男子は最初ダウンで始めてました。が、眼鏡男子、私のボウイングを見てちょっと焦ったふうになって、二回目からは私に合わせてくれてたw いや、ごめんね、知らんよ、でもたぶんアップからじゃないかなあと思うんだけどね? ちなみに、私が左、眼鏡くんは右に座ってたので、序列としては眼鏡くんが上です。

 日本のバヨ先生が書いてるように、オケの体質には軍隊に通じるところがあるとしても(先生はそれが合わなくてオケをやめたと言ってました)、メキシコだからなあw メキシコは、正規の軍隊でも、行進すら足並みそろわない国ですから、こんな弱小オケ(オケとすら言えないくらいの)ではましてや、誰が上とか関係ないかw 

 ネットで拾ったメキシコ軍の行進の写真w ドイツの軍隊なら、ありえんレベルです。

 こんな国のオケだから、私でもやってけるんだろうなあw ぴしっと一糸乱れず揃った美しいバッハはプロのオケにお任せして、私たちはメキシコレベルで頑張ろうと思います!?