気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

指を決めるときの優先順位

 昨日(木)は、朝からオケの練習しなきゃ!と思って頑張ってましたが……二日じゃ大したことできない、間に合わない~!🤯 もう、休んじゃえ!と思いました。オケに行って90分座ってるより、音源はいくらでもあるので、それに合わせてまず自分が弾けるように練習するほうが効率的。

 そう決めたらほっとして、気持ちに余裕できたら、今まで何度やってもうまくいかなかったところがすんなり弾けたりするから不思議ですよねw でも先生に連絡するのは練習始まる少し前でいいや、と思って、さらには病院に手続きの用事があって出かけなきゃいけなくて、それもオケ休むとなれば心安らかに……と思ってたらその先で先生からメッセージで、「今日のオケ練習はありません。来週火曜まで」と!😆 バンザーイ!

 ま、そうなったらなったで、安心しちゃって練習も身が入らなかったりするんですけどねw 

 

 とはいえ、火曜までにバッハ最後までとは言わないが、もっと先まで弾けるようになっておかないといかんので、ぼちぼち練習してます。

 で、昨日何度やってもうまく弾けなかったところ、今日ふと思いついて指を変えてみたら、あ、こっちのほうがいいかも。と気付いて問題解決です。

 この青い音符のラなんですけどね。我ながら、なんでこんなので引っかかるんだ、と思うんですが、この前が音階を下がって昇ってまた下がってきて、の直後で、このラは小指で押さえようとしてたんですが、いつも遅れる。そこで、思い切って移弦して隣の開放弦にしてみたら、そのほうが簡単でした。これの前にレ♯があって、人差し指が下がってるのも、うまく行かない原因かなあ。

 そこで思ったんですが、バヨの場合、同じ音でも選択肢がいくつもある。ピアノとかなら鍵盤はひとつですが(どの指で弾くかってのはいろいろだろうけど)、バヨの場合はポジションと弦によって同じ高さの音をいろんなところで出せます。もちろんそれによって音色が微妙に違ってくるので、プロはそこを考えて選ぶんでしょうが、私レベルだと、弾きやすさが優先。

 この弾きやすさが何によって左右されるかというと、

  1. ポジション
  2. 指(特に小指か開放弦か)
  3. 移弦

 だいたいこの三つ。

 ポジション移動は、音程外す大きな原因になるのでw少ないほうがいいですが、ポジチェンしないと出せない音(E線ファーストポジの小指のシ(頑張ってそのまま伸ばしてドを弾くこともある)より高い音)がある場合は避けられないし、そうでなくとも、ビブラートやトリルを掛けるのが小指になると苦しいとかの理由でポジチェンしたほうが弾きやすくなる場合もあります。

 2番の指、特に小指か開放弦かはファーストポジの話(小指で押さえる音と隣の開放弦が同じ高さになるので)ですが、普通は同じ弦の上で小指で出せる音なら、そっちにするのが普通なのかな。私の場合、小指が短くて届きにくいってのがあって、開放弦使いたいほうなんですが、移弦も苦手だから……w どっちがいいかはやってみないとわかりません。リンさんになって、小指比較的届きやすくなったので、もっと積極的に使っていきたいところ。

 移弦は、あまり細かく頻繁だと失敗のもと。違う弦に触っちゃったり、弓がぶれてきれいな音出せなかったりするから。とはいえ、最近なんかちょっとマシになってきた気がしてて、今日の箇所も、移弦したほうがずっと楽でした。

 こんな感じで、移弦が難しいからポジチェンする、とか、小指届かないから開放弦にする、もしくは移弦する、などという選択肢があるわけです。

 

 習い始めのころは、スズキなんかだと指番号が逐一打ってあって、最初から迷う余地なく指は決まってて、まあそもそもファーストポジだけだし、選択肢はないようなもんですが、ポジチェンができるようになると、選択肢は一気に増えます。

 レッスンでやってるノクターンは、先生が最初にだいたい決めてくれて、それに従って弾きましたが、一ヶ所、どうしてもうまく弾けなくて変更したところもあり。コレッリも、弾きながら自分で工夫してみて、変更したところありました。

 オケだと、ボウイングは全員で揃えないといけないので右手は選択肢ないですが、左は(少なくとも私のオケでは)指定されないので、みんな好き勝手にやってます。もっとうまい人たちのオケなら、音色とか音量を考慮して、指や弦の指定があったりするのかもですが。

 

 ところで、ボウイングですが、ひとりで弾いてるときは弓の向きはいちおう楽譜の指定(あれば)に合わせるけど、楽譜のバージョンによってスラーなんかはかなり違う場合が多くて、そこをどうするかも奏者の解釈によるみたいです。が、オケだと、そうはいかない。みんながダウンで弾いてるときにひとりだけアップだったりしたら、めちゃ目立つw 

 私、今ではだいぶマシになりましたが、最初のころはボウイングを途中で変えられると、もうそれまで弾けてたものが弾けなくなったりしました。だからオケでも、できれば最初から正しいボウイングで練習したかったけど、先生は何も言わない。練習の最初のころは、みんなバラバラ。どうするんだこれ、と思ってたら、去年の終わりのほうで、先生が「ボウイング揃えてね~」と言うことがあって、え、揃えてって言われても指示してくれないと……と疑問でした。まあ私はコンサート出ないってわかってたから、それでも突っ込んで訊いたりしなかったんですけど、どうなったんでしょうかね~?

 とか思ってたら、こないだ、日本のバヨ先生とピアノの先生やってる人のやり取りがあり、ピアノの先生が、弦の人って弓の向きとかどうやって揃えてるんですか?と。それに対するバヨ先生の解答、コピペしちゃおう。

基本的に、コンチェルトの弓の上げ下げ(ボウイング)は 団体の各トップ奏者がコンマスの付けた(コンマスソリストにつける)ボウイングに、リハーサル前にライブラリアンを通じて取り寄せ、揃えます。ボウイングがそろうことは、音楽の息遣いを揃えることなので、同じニュアンスで一つのものを創ろうとした時には必須の作業ということになるし、また、これで奏者どうしの人間関係がこじれることすらあります(笑)…

つまり、ボウイング付け、はアーティキュレーション指示をいかに現実的にするか、というこれまたアーティスティックな作業なので、コンマスソリスト、指揮者…それぞれが違う方向に作りたがることすらありうる、ややこしいものでもあるのです。 

まぁオケの2プルから後ろは、前のプルトに徹底的に付けねばならない(音と音の繋げであるスラーは勿論、弓の使われる場所も…何故なら、どこをどう使うか、で音楽がガラリと変わるから)、というこれも相当厳しいオキテではありますが、それはオケというスタイルが軍隊から派生していることの 今にも残る証左かもしれません。。。

自然に弓の使う位置までそろう合奏団、というのは、音を出すコンセプト自体が同一方向である、という芸術的な仲間意識から起きることは よくあります。…同じものを求めていたら、ボウイングも、その弓の使われる位置も、自然にあってくる、というものでもあるのですよねぇ…。それこそ、イタリアの有名な合奏団のオハコものや、ウィーンフィルのウィンナワルツなど、その典型です。

 ということで、そうかぁ、トップに合わせればいいのか!! とは思ったものの、うちのオケのトップって誰だw そもそもファーストバヨのトップ(コンマス)すら、誰なのかよくわからない。黒バヨ男子かなあ、でもめったに来ないしなあ、その他のファーストのお姉さまたちは座る場所わりとちょいちょい変わるし。セカンドは座る位置はだいたい決まってるけど、助っ人で来てたお兄さん(ミゲル、だっけな)が圧倒的にうまい、がこれまためったに来ないしw 基本、うちのオケはうまい人ほど出席率が低い、という法則があるようですw ま、それもある意味合理的。

 

 そういえば先日のバッハも、冒頭が八分音符のアウフタクト(弱起)で始まるので、普通そういう場合はアップで始めるよね、と私は思ってて、でも練習では何の指示もなかったので、私はアップで、隣の眼鏡男子は最初ダウンで始めてました。が、眼鏡男子、私のボウイングを見てちょっと焦ったふうになって、二回目からは私に合わせてくれてたw いや、ごめんね、知らんよ、でもたぶんアップからじゃないかなあと思うんだけどね? ちなみに、私が左、眼鏡くんは右に座ってたので、序列としては眼鏡くんが上です。

 日本のバヨ先生が書いてるように、オケの体質には軍隊に通じるところがあるとしても(先生はそれが合わなくてオケをやめたと言ってました)、メキシコだからなあw メキシコは、正規の軍隊でも、行進すら足並みそろわない国ですから、こんな弱小オケ(オケとすら言えないくらいの)ではましてや、誰が上とか関係ないかw 

 ネットで拾ったメキシコ軍の行進の写真w ドイツの軍隊なら、ありえんレベルです。

 こんな国のオケだから、私でもやってけるんだろうなあw ぴしっと一糸乱れず揃った美しいバッハはプロのオケにお任せして、私たちはメキシコレベルで頑張ろうと思います!?