気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

いろんな材質のバイオリン

 今日(月)はカーニバルで学校とかお休みなので、レッスンももしかしたら、と思ってました。そしたらカーニバルもだけど、先生と娘ちゃんが風邪引いちゃって~、とのことで、いちおう水曜(まだカーニバルで休みの日)まで延期に。でも先生の体調次第で水曜もキャンセルになる可能性はあります。

 

 で、今日たまたま見つけた動画でちょっと面白いのがあったので、記事書いておこうかと。

 前に、カーボンファイバー製のバイオリンというのを紹介しました。

 

ensayomx.hatenablog.com

 弾いてる動画も二つほど貼ってあります。特に、木製の普通のバヨと比較してるのが、音色の違いがよくわかって面白い。

 このカーボンファイバーのは、かなり本気で既存の木製バヨの代替として作ってると思うので、音色もそれなりです。

 それから、これよりももっと普及してるのがエレキバヨ。これは音を電気的に増幅する(んだと思う)もので、練習するのに大きな音が出せない人とかにはいいでしょうし、ギターでもアコースティックとエレキがあるように、ある種、別の楽器として使いこなせばそれはそれで魅力的です。私が好きなエレキバヨ奏者は、この人。


www.youtube.com

 打楽器にもベース楽器にもなるバヨw すごいよな~。

 

 ところが、今日YouTubeでたまたま見つけたんですが、金属製のバヨ!


www.youtube.com

 お店で試し弾きしてるところらしくて、そもそも録音状況が良くありませんが……しかしこれは……😖 楽器本体だけじゃなくて弦も完全に金属製なの?と思ったくらい、きんきんな音。私の持ってるバンドリンも、弦(4×2本)すべて金属弦なので、こんな感じの響きです。

 でも駒や指板、ペグボックス、たぶんテールピースなんかは普通の木製? 弦もたぶん普通のバヨ弦だと思います。胴体だけ金属って、意味あるんかな? 共鳴しないんじゃない? 少なくともほとんどは。そのせいか、平べったい音に聞こえます。弾いてる人も、楽器重い、と言ってますかね。そりゃそうでしょうね。金属製なら落とそうがぶつけようが、よほどでない限り壊れる心配はないけど(でもペグボックスとかは壊れるか)。私がさんざん悩まされた、胴体部分のニカワ剥がれとかは、ないなw

 

 この動画からさらに、こんなのが出てきました。


www.youtube.com

 ガラスのバイオリン!!!😱 

 これはもう、完全に見た目しか考えてないやろ!?って感じ。バヨの弦にあれだけ近付けてマイクつけて、伴奏のピアノは遠慮深そうに弾いてても、音が完全に負けてます。バヨでは見えませんでしたが、あとに出てきたチェロでは、透明な胴体のなかに、ちゃんと魂柱(木製の)*1が立ってますが、あれ、意味あるんかな? 

 そして、申し訳ありませんが、カルテット演奏になったら、もう耳を覆いたくなる悲惨さ。これは録音機器(と音響環境)の問題もあるんかな……。

 しかも、ガラス製なんて……ちょっと楽譜立てとかにぶつけたら、バリン!? 私みたいな初心者が緊張していらんところに力入れたら、バリン!?😨
 こういうのを見て思ったのは、やっぱ木製楽器がいいよな~、てことですね。でなきゃ、もういっそエレキバヨくらい突き抜けて別物になってしまうか。

 

 ちょうど今日、こんな本読みました。

 

 

 パガニーニって、スズキ1巻の『妖精の踊り』弾いたし、バヨ協奏曲のCDなんかも持ってますが、超絶技巧のイメージが強すぎてあまり興味ありませんでした(私はじっくり音色を味わいたいほう)。映画『レッド・バイオリン』でパガニーニをモデルにしたであろうバイオリニストが出てきたり、おそらくこの本が執筆されるきっかけになったパガニーニを主人公にした映画もあるようです(私は未見)。本は、パガニーニというすごい人と、その時代を描いてて面白かったです。

 で、この本にも書かれてますが、バイオリンはある時期に突然と言っていいくらいいきなり、今の完成した形で生まれた、ということで、それ以来400年、形はまったく変わってない。しかしだからって、金属やガラスのバヨを同じ形にする意味あるんでしょうかね? 木とはまったく違った振動をするんだから、それを活かした形にしたほうがいいんでは(そしたらもうバヨじゃないだろうけど)。

 

 最後に口直しならぬ耳直しに、パガニーニを貼っておきます。


www.youtube.com

*1:魂柱の役割は、弦から駒、駒から表板に伝わる振動を裏板に伝えること