気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

スピッカートのコツとか

 今日はダンナ、何も言わずに朝出かけていったので、私のレッスンあるの忘れてるかな、まあタクシーで行けばいいし、と思ってたら、昼過ぎにちゃんと帰ってきました。で、午後からの仕事に行くときに私を先生の家まで送ってくれるんだけど、レッスンは4時半から、ダンナの仕事は本当は4時から。今日は交通もスムーズだったのか、4時15分には到着。いいよ、少し家の前で待つから、と下ろしてもらってダンナは仕事へ。私は5分くらい先生の家の前でスマホいじってましたが、そんなにすることもないし、先生にメッセ送って、すみません今日は早く到着しちゃいました、と連絡。そしたらすぐに開けてくれました。今度から早く着いたら待たずにノックしていいよ、と言ってもらいました。いやほら、お昼ご飯*1のあとだから、昼寝してたりするかもだし、用事してるかもだし……。でも入って中で待たせてもらえるならそのほうが安心だよね。少しは練習もできるし!? 贅沢言うなら、30分前に到着して少し練習したいくらいだw

 

 さて、いつもレッスンから帰宅すると、忘れないように習ったことをノートにメモするんですが。だいたいいつも平均して半ページくらい。曲をやったときの細かい指示は楽譜に書き込むので、日によってはノートに書くのは数行という日もあります。

 が、今日はまるまる1ページ書くくらい、いろいろ教わりました。と言っても、姿勢とか、力の抜き方とかかけ方とか……言葉にして書いても伝わりにくいことが多かったので、読んで面白いものになるかどうかはわかりません……。とにかく思い出しながらだらだらと書いていきます。

 

 まず、アップルバウムのスケールの本を見せました。これで、最初に出てくるド長調(=ハ長調)とラ短調(=イ短調)をやってみたこと。短調のスケールは前に書いた三種類が出てくるけど、理論だけやってたときは、ややこし~~! わからん!!😖 って思ってたんですが、実際に弾いてみると、そうでもなくて、けっこう面白いかも?

 先生も、うん、いいんじゃない?って感じで、でもじゃあ積極的に取り入れていきましょうって話にはならなかった。まあ私は楽譜が手元にあれば勝手に練習する人、って思われてるんかもw

 あと、先週話に聞いた(たぶん)けど理解できなかった関係調についても勉強したのに、それについて質問するの忘れてました。来週かな……来週も忘れるかな……w

 

 基礎練、スケールのソ長調とレ長調で、全部!と言われて、スラー、ポジチェン、マルテレ、スタッカート、シュポアヴィオッティ、スピッカート、アルペジオ……。ほんっと先生、私がちょうどサボったところをピンポイントで突いてくるのがお上手で……😓 シュポアとかソ長調で冬休みにけっこう自主特訓して、だいぶマシになったと思ってたんですが、そのあとサードポジが入ってきてまたガタガタになってるしw

 このとき注意されたのが、弓の動きと一緒に、体と楽器を開いたり閉じたりする動き、忘れてるってこと。そうでした……。なんですかね、習ったとき(もしくはもっとあとで)練習して身についたつもりになってることでも、他のことあれこれ習ううちにまた忘れてるっての……。そうだった、と思ってそのときはやりましたが、たぶんまたレッスン中に忘れてたと思うw

 

 それからスピッカートも、今日はいっぱい細かいことを言われました。

  1. 姿勢。前かがみにならないで頭を上げて背中伸ばして。頭と楽器をもう少し(心持ち)左に傾けるくらいの感じで。顎先じゃなく左頬を顎当てに当てるくらいの角度に。(これはスピッカートに限らずだと思う、今日は確かになんか肩凝りがひどくて姿勢特に悪かったです)
  2. 右腕。肩と肘の力を抜く。肘は動かさないで、手首から先だけ動かす。前腕部はわずかに動くけど、ほぼ不動。
  3. 右手。人差し指を倒して、手の甲が弓先に向く感じに(=弓に圧をかける)。
  4. 弓。もっと中ほどを使う(私はかなり元弓でやってた)。動きは最小限、(肘を動かさずにやろうとすると上に跳ねまくるので)上下じゃなくてアップダウンの方向に、リズミカルに。勝手に跳ねさせるのではなく、コントロールして。

 特に2番の脱力が、またまた問題で。肘に力入ってる!と言われると、そうかいな、と思って力抜くことができるんですが(まあたいていは)、言われないとわからないってのが問題。

 先生の説明によると、力を抜くと言ってもだらっと下がってしまうわけではなくて、見えない塀の上に肘をついているような感じ、だそうです。で、右手首を左腕で支えて、肩と肘の力を抜く。そのときの感覚を覚えて、自分でできるようにする。

 そんな話をしてたら、前に読んだ本『ヴァイオリンを弾くための身体の作り方・使い方』を思い出しました。先生にも、日本語だけどそんな本を買ったんです~と話したら、へえ~!と目がキラキラしてたから、次のレッスンで持っていって見せようかな。あの本にも、いろいろと書いてあったこと、参考になったけど、理解できることと実際にできるかどうかは別でして……w ここんとこしばらく忘れてたから、また引っ張り出してきて、あれこれ参照しないとですね。

 

 さて、そんなこんなでスピッカート、できるようになったのかなってないのか微妙なところですが、曲に。モーツァルトはマッケイ(サードポジ練習曲)の悪影響か、音程があやふやになってたりで、ビシバシしごかれました。途中で、ちょっと待って、3秒待って! 酸素が~!ってくらいw すいません、体力なくて(マスクのせいもあるが)。

 じゃあマッケイはばっちり弾けるのか、というと、1番から3番、4番くらいまではまだ何とか弾けるんだけど、5番のピエロの踊りは、そんな速いテンポで弾いたことないわッ! 6番のオールド・マドリッドは今日初めて見てもらった曲だけど、ううう~む、家ではそこそこメロディになるように弾けてたつもりなのに、今日は指間違えてばっかり……。もう時間も最後のほうで、脳に血が巡ってなかったんかも???

 

 で、曲の中で気付いたんですが、マッケイで比較的よく出てくる、開放弦から半音上の人差し指の位置。これが私、難しいんですわ……。左手首を後ろに反らせば何とか押さえられるんだけど、本当はそれ、やっちゃいけない。でも私の人差し指はそんなに後ろに曲がらない……。

 先生は、まあ少しずつ少しずつ関節を柔らかくしていくしかないけど、まずそもそも、指が個別に動かせるかどうか? ってのも重要、と言う。中指薬指小指を指板の上に置いた形で固定して、人差し指だけをタンタンタタタタのリズムで前後に動かせるか? つまり、E線でのファ♮とファ♯を交互に、四分音符と八分音符(と十六分音符)でってことですね。やってみたけど……無理。

 でも今やってみると、人差し指を伸ばした状態でならできるんだから、曲げたままでも同じ……はずなんですけどねえ? 人間の体の仕組みってホント不思議。

 

 というわけで今日の怒涛の一時間はおしまい。最後に先生が、次から何しましょう?って。マッケイの次のはやったの?と訊くので、いやいや、だって先週、先生が次はしばらくやらないって……言ったよね???w 私の聞き間違いか? でもいずれはやるそうです。そっか、よかったw

 で、次はG線上のアリアでいいんじゃない?と先生がおっしゃるので、そんじゃこれで。これもまた、課題が満載の地雷原になりそうだけどな……w でもまあやっぱ好きな曲を弾けるってのは楽しい、はず!?

 そう言えばビブラートの練習もサボらず引き続きやってね、と言われました。今日のマッケイ、ほとんどビブラートかけてなかったからかな……w そんな余裕とてもなくて~。でも自分でも思ってました、練習続けないと忘れるし、今すでにかけ方間違ってたりするかも?って。でも先生は、形はちゃんとできてると保証してくれました。よかった。ただ、もっとスピードを上げたり、振り幅を大きくしたりする練習は必要とのこと。ま、G線上のアリアならイヤってほど(?)ビブラートかけるところは出てきそうだから、ちょうどいい練習になるかもね!?

 

 そうそう、マッケイ5番ピエロの踊りのラストで、サードポジからファーストに戻るところ(下の楽譜後半)があるんですが、そこはテンポの速い八分音符の連続の途中なので、つい勢いで左手をずらして、向こうに行きすぎるんですよね。でも小指を使うところがそのあとないまま曲が終わるので、特に問題なく、音程も狂わず(たぶん、ほぼ)弾けちゃってるという……。でもこれ、曲がもっと続いて小指も使うとかになったら、ぜったい大問題。

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 というところを自覚はしてるけど直せないでいたので、先生に訊いたら、まずは視覚でファーストポジに戻るときの人差し指の位置を確認して覚える。それから問題の箇所の指の移動をその位置に、最初はもちろんゆっくりで、だんだん速くてもその位置に行けるように、とのこと。うううう、これまた地道な練習ですが、やるしかない!

*1:メキシコ人の昼ご飯は人にもよりますが、3時4時の人も多いです