気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

短調はややこしい

 今日はペメックス(メキシコ国営石油会社)の国営化記念日で、ダンナはお休み、学校も一部がお休みだそうで、しかも来週月曜が初代大統領誕生日でこれまた祝日の3~4連休なので、バヨの先生も大丈夫かなあレッスンしてくれるかなあ、と心配してましたが、特に連絡はなかったので、普通に行きました。先生のとこはお休みじゃなかったらしくて、問題なし!

 

 さて、ト長調*1のスケールでウォーミングアップ。そしたら先生が、今日はレ長調(=ニ長調)もやりましょう、と。

 ソ長調(=ト長調)だと、サードポジション使うと、G線から始まってA線のサードポジで2オクターブが終わるので、E線使わない。そこで、一本ずらして、まったく同じ指遣いでD線から始めると、それがそのままレ長調の2オクターブスケールになります。

 指遣いがまったく同じなので、特に問題はなく、スケールのスラーで2音、4音、8音とやって(16音は省略)、シュポアヴィオッティもやりました。ま、ソ長調でできてない部分はこっちでもやっぱりできないけどな……。

 

 普通はもっといろんなスケールを順番にどんどん習うものなんじゃないのか、と思うんですが、私の場合はソ長調がずーーーっとメインで、途中ちょっとだけファ長調(=ヘ長調)をやりましたが、これは1オクターブだけなので、なんか物足りない。アルペジオも短いし。でも指の位置、特に人差し指が難しいので、できてるわけじゃないんですがね……。

 

 で、スケールの話になったついでに、今日ちょうど質問しようかなと思ってた短調について、訊いてみました。

 いちおう自分なりに勉強してみたんですが、長調の単純明快さに比べて、短調ってマジでややこしい。なんせ種類が三つもある……。そんなの、学校の音楽で習いましたっけ? もう何十年も前だから忘れただけかもだけど。わかりやすい説明はこちらにあるので、興味ある方はぜひ。

www.senzoku-online.jp

 とりあえず、短調には三つある!

 1)自然短音階臨時記号とかつかないけど、音階として終わった感じがしない)

 2)和声短音階(最後から二つ目の音を半音高くして終わった感じにする)

 3)旋律短音階(和声短音階で不自然に間延びした2音をさらに調整)

 音階として響きがいいのはたぶん、最後の旋律短音階? でもこれだと臨時記号が複数つくのと、上昇と下降のときで音が変わる、というのが、ウツクシクない……。難しいねえ。

 

 そう言えば少し前にこんな本も読みました。

 1オクターブは周波数がきっちり倍で、美しく響く。が、そのあいだを埋める音をどう分割したらいいか、について人類は何百年も頭を悩ましてきたのですねえ……。その歴史と理論をわかりやすく説明してくれる本です。

 ここらの理論は物理と数学の問題なのに、どうしてこんなにすっきりしないのだろう? と不思議なくらいです。でもきっと、これが平均律ですっきりきれいに割り切れてしまったら、音楽の魅力は半減しているのかも……? うまく行かないからこそ、こうして無限の美しい響きを求める音楽ってものが発達したのかもしれません。

 

 さて、そこらはしかし置いといて、私のレベルのバヨで短音階を練習するとき、三つのうちのどれをやればいいの??? ってとこを先生に質問したんですが……全部、との答えw やっぱそうかw う~~~ぬぬぬぬ。

 実は、スケール練習の本、メキシコ来てすぐにバヨ習い始めたころに、文化会館にあったいろんな教本(スズキ含む)をコピーさせてもらった中に、一冊あるんです。

 

 

 これですね。私のはコピーで、しかも長年のうちになぜか濡れてしまったみたいで、一部変色してぼこぼこになってる……。でもまあ読めないことはないです。

 前にも、こんなの持ってたんだ~、と開いてみたことはあるんですが、なぜか第2巻で、ファーストとサードポジションと1ページ目に書いてあったので、当時は諦めたんだったかな。スケールとアルペジオと、その調の小曲が詰まってる一冊です。

 それから、今の先生に習い始めて間もないころにチラッと見せてもらったグレゴリアンのスケール練習という本があり、オタマジャクシぎっしりだったのでビビりましたが、当時ネットで探してみたら、見つけました。ただし、ロシア語。とはいえ音符は同じだから、まあ弾けないことはないです。で、今日も先生、グレゴリアンのがあるんだけど~、という話をしてました。キューバ人だから、やっぱロシア系の教育が浸透してるのかな。ただし、これはプロを目指す子供たちがひたすら練習するもの、ってニュアンスで見せてくれて、やって楽しい練習ではなさそうですけどね……。⬇こんな感じ。

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 まあそもそも、音楽理論って私は嫌いではないんですが、覚えるのは苦手。で、「平行調*2」と先生が言い出したときも、概念は知ってるけど、どれとどれが平行調かわかんない、という状態で。そしたら先生が、それは簡単、と教えてくれました。長調の3度下が短調。つまり、ソ長調ならソファミと3度下がって、ミ短調(=ホ短調)がソ長調(=ト長調)の平行調です。厳密には「短3度」下ですね。

 

 このあと、たぶん先生は「関係調」の話もしてくれたんですが、そこらはもう私の頭がまったくついていけなくて勉強してなかったので、さっぱり理解できずw Cifradoと言われて、???となって、ローマ数字で云々と言われて、和音(和声)のことかしらん???と思って言ってみたら、それもまあ関係ないことはないけど別の話、と言われ。今、ウィキを見たら、たぶんこれだなと思うものの説明がありました。

ja.wikipedia.org

 が、とりあえずここはわからなかったのでパスして、そもそもの調が覚えきれない話にw まず、シャープとかフラットが増えていく、その順番が覚えられない~! と言うと、それも度数が決まってると教えてもらった! そうだったんか!

 シャープは、ファから始まるのはさすがにもう覚えてますが、そこから5度ずつ上がっていく。ファ→ド→ソ→……

 フラットは、から始まって、そこから5度ずつ下がっていく。シ→ミ→ラ→……

 それから、これは前に自分で見つけた法則ですが、シャープがついた調の場合、最後(右端)のシャープの全音(2度)上が基音になる。ファにシャープだったら、ソ長調。ドにシャープだったらレ長調。フラットの場合は、最後のフラットから全音(4度)下が基音。シにフラットならシラソファと4度下がってファ長調。まあこれは、たいてい最後の音符を見れば(そして曲がちゃんと終わる感じになっていれば)わかりますけどね。

 

 というような音楽理論(?)について今日はだいぶしゃべって、それからマッケイのポジションチェンジの曲をやりました。前回音を読むだけで必死だった5番のピエロの踊り、今日はゆっくりならまあまあ弾けるくらいにはなってたんですが、速く弾こうとすると間違えるし音程は狂うし……。まだまだです。

 ちなみに、音階と調の話をするときにここらの楽譜をバサバサと出してきて見ながらしゃべってて、じゃあ曲やりましょうかってなってピエロの楽譜を探したらなくて……。おかしい、家に忘れてきたかなあ、いやそんなはずは~!って探しまくってたら、フォルダに一枚だけ残ってたっていう。反省して、帰宅してからテープで製本しました(最初の4枚だけ)。これでもうバラバラにならないぞ!

 4番メヌエットも先週うまく弾けなかったところをまあまあにマスターしたので、それも弾いて、じゃあ1番から全部通して、と言われ、ひえ~! 1番から5番まで通しました。まだなかなかサードポジの音が安定しないけど、特に大きな注意点はなし。

 最後にモーツァルトも、と言われ、えええ~ほとんど練習してないけど~、と焦りつつ弾いたら、最初は速い16分音符のところでめっちゃ走ってしまって(しかも弾けてない)呆れられw 何回か繰り返したらまあまあの感じに。前より速く軽く弾けるようになってるけど、移弦のとこでまだ音が汚なくなるので気を付けるようにとのこと。

 

 マッケイの5番ピエロの踊りは次回もっとちゃんとマスターするとして、6番もやっておいていいですかと訊いたら、いいけど、そこまでね、と言われました。え、マッケイ全部最後までやるつもりだったのに……。まあじっくり見てると、真ん中辺でハーモニクスが出てきて、それはまだ教わらないのかなあ? でもそこまででもまだだいぶあるんだけど、先生が言うには、そんなに一気にやらず、少しずつまた別の曲とかやりながら進めていくから、とのこと。そうか……残念だけどしょうがない。というわけで、テープで製本もそこまでに。

 まあマッケイ、曲は22番まであるし、難易度どんどん上がっていくから、全部やろうとしたら2,3カ月か、下手したら半年くらいかかっちゃう? 曲の感じはすごく好きなので、いつかは全部マスターしたいですけどね。

*1:前に別のとこで書いたけど、ドレミとCDEだけでもややこしいのに、日本語ではハニホを、しかもほぼこの調を言うときのみに使うのってもう頭こんがらがるから、ソ長調とかにしてくれたらいいのに!! で、もう日本語では覚えないことにした……つもりだったんですが、やっぱりこういうの書くときは必要だよねえ……😥 でもここでは我流でドレミで調の名前書きます!😠 ト長調→ソ長調とか。

*2:調号が同じ長調短調のこと