気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

三つの発見と、7人オケと、猫指数

 先週木曜は、先生が車の事故(幸い物損のみ)で練習お休みです、と連絡が来たので、またまた週一になってしまいました。まあこのくらいのほうが私にはいいかも。

 おかげで(?)練習も少しゆったりと、レッスンのほうもできたかなあ。ビブラートは心を入れ替えて???練習したら、少しマシになってきた気がします。

 ただ、ちょっと前から首の左側が痛くて、もともとだいぶ前から左肩に痛みがあったんだけど、まあ五十肩かなとあまり気にしてなかったんですが(そんなに大したことはなかった、腕をまっすぐ上げることはできるけど、少し後ろにそらそうとすると痛い程度)、首の痛みももう何十年も抱えている凝りとは少し違う気がして、ないとは思うけど万々が一骨転移だったらイヤだし(乳癌左側だったので)、もうすぐ腫瘍科医との一年に一度の検診が入ってるのもあって、調べてもらいました。

 その結果、頸骨と背骨のつなぎ部分に軽い脱臼状態と軟骨のすり減りおよび炎症が認められるらしい。何か衝撃与えましたか、と訊かれたけど、さっぱり覚えがない。まあこれも、日常に響くというほどではなく、左向くのがちょっと不自由なのと、たまに何かの動きの弾みにズキッとするくらいなので、炎症を抑える薬を処方してもらい、検査結果が出る前に、たぶん肩凝りのせいだろうと言われて処方された鎮痛剤(パラセタモール)と筋弛緩剤を飲んでます。

 この筋弛緩剤、もらった日は、8時間ごとにと言われたのでそのように飲んだんですが、その日の午後の練習で、いつもに増してひどい。指がぜんぜん回らない。弓がよろよろ。今日はなんでこんなに弾けないの!?と思って、薬のことを思い出しましたw そうか、筋弛緩剤だから、筋肉がサボってるんか!w 練習は諦めましたが、そのあとワンコ散歩でも足がちょっとふらつくくらいでした。これは効きすぎ、でも肩凝りは楽になるので、夜寝る前に一回だけ飲むことにしました。そしたら、朝起きたときの肩凝りがものすごく楽です。しばらくこれを続けようと思います。

 

 しかし薬のおかげで慢性肩凝りが軽減されたからか、練習の成果が出てきたのか、ここ数日でだいぶビブラートの指が柔軟に動く気がします。レッスンでも何か言われるかなと思いましたが、あいにくレッスンではビブラートは話題に上がらず、でしたw

 それから先週のレッスンで言われたオクターブの響き。これも家でじっくり練習していると、重ねて弾くのでなく、連続して弾く場合でも、音程がぴったりだと本当に響きが違う!ってことを発見。発見は感動でしたが、問題は、音程が必ずぴったりになるかどうかは今のところ運任せだということw 数セントの違い、5セントは狂ってないと思うんですが(チューナー見てると)、それでも違うもんですねえ。楽器がよくなったからよけいに感じるのかも。

 そしてもう一つ発見したのは、オケのバッハ(BWV1041)を練習していて、簡単なところ(初見でもほぼ弾けるくらい)があるとほっとするけど、少し練習しないと弾けないところが出てくるとワクワクしたこと。これは、難易度が適切であったからかもしれませんが、今までは最初の譜読みはめんどくさくて脳みそショートしそうで、イライラしたもんです。今回のバッハは、十六分音符が続くところはほぼ音階を上下するパターンなんですが、微妙にずれてたり変化があったりで、同じところはほぼないです。だからよけいややこしいんですが、でも楽しい♡ まあ、泣くのはこれから(今弾いてるテンポの1.5~2倍くらいで弾かなきゃいけないはず)かもしれませんがw

 

 という三つの発見があった一週間を終えてレッスンに行きました。先週、先生にも首が痛くて、という話をしていたので、どうだった?と訊かれ、プロでも首を痛めたりして楽器弾けなくなることもあるから、無理しないでねと言われました。そうだよね、首はホント大事。私の場合、バヨを弾く態勢では痛くないのが救いです。

 それもあってか、今回のレッスンではビブラートはまったく触れられず、ノクターンの音程をかなり厳しく指摘されました。だいぶ覚えてしまって(でも完璧に暗譜はしてないので、今週はそれ目指そうかな)、指も適当になっちゃってるところがあり、そういうところを洗い出し。音程を極めるときはビブラートはほとんどかけないので、首のことを心配して、というわけではなかったかもですが。

 ノクターンのピアノ伴奏を私のiPadにスピーカーつないで流したので、続いてコレッリと言われて、これもピアノ伴奏あります、と初めて披露しました。ネットで見つけたの? と言われましたが、これはさすがにピアノ伴奏だけアップしてくれる人いるような曲ではないので(たぶん)、自分でピアノ譜をMusescoreに打ち込んで作りました、って言ったら先生びっくりしてたw 肩凝りはそのせいかも!?って冗談めかして言ってたけど、まあどうかな、作ったのはもうだいぶ前だし。でも可能性あるかもw

 ピアノ譜を見て、そのとおりに打ち込んだんですが、まあ機械演奏なので、リタルダンドとかは書き込んでも音源には反映されないのですよね。それをしたかったら、その箇所でいちいち速度指定の数字を打ち込むしかないみたい。強弱も、pとかfは反映されるんだけど、クレシェンドとかはできない。それと、pにすると本当に音が小さくなって、バヨ弾いてると聞こえなくなるので、すべて同じ音量で出力してました。

 そこを先生に指摘されて、変えられない?と訊かれたので、上記のことを説明しましたが、帰宅してから、できる限りの調整しました。pのところも、ピアノの音が小さくなったらバヨも小さくすればいいわけで。今まではそれがほぼできなかったんですが(私の技術的にも、そしてスズちゃんの限界でもあった)、リンさんだと行けるかも?

 と言うわけでコレッリも、強弱に気を付けて練習。これももうほぼ暗譜してるけど、まだ完全じゃないので、暗譜目指します。

 

 そうそう、グレーテル先生から、マックスにカールくん貸したことを持ち出されました。新しい楽器持っててびっくりして、買ったの?と訊いたら借りたって言うし、誰から?って訊いたら、オケのセニョーラ、日本人のってw で、マックスの前の楽器、もうひどくてこれじゃあこれ以上の上達は望めないよって言ってたのよね、それで学校の楽器を貸してもらうよう申請したんだけど通らなくて、どうしようかと思ってたの、とのこと。でもあの楽器なら前のよりものすごくいいし、すごくいい音してた!と先生も大喜び。そりゃ~よかった。

 でもカールくん、私が買ったばかりで見せたときは、そんな大した楽器じゃないけど、みたいな反応でしたよね先生w まあスズちゃんに比べたら劣るけど、マックスの楽器よりはだいぶいいってことでしょう。リンさんを100としたら、スズちゃんが25くらいで、カール君は5くらいで、マックスの楽器は1くらい? とにかく、やっと日の目を見た感じのカールくん、よかったね。

 実際オケでも、マックスが隣で弾いてる音が、今までよりかなりよくて、私も嬉しいw ちょっと、セカンドバヨの質が一気に上がっちゃってバランス大丈夫かなとは思いますがw

 

 そのあと午後の練習は病院の用事でちょっとしかできなかったけど、まあ一週間でいちおうバッハは最後まである程度(ゆっくりなら)弾けるようにしました。オケに行ってみると、門のところでアナイーちゃんと遭遇! おおお! 今日は来るのね!

 ところが6時半になってもアナイーちゃんと私しかいないw 先生、今日はふたりですか……まあ始めましょうか、と言うけど、いやいや二人で何ができるのw でも隣の部屋でグレーテル先生がメリッサちゃんにバッハのレッスンしてるの聞こえてたのに、もう終わって部屋の電気も消えて、メリッサちゃんどこ行った? と思ってたら、ビオラのケリーさんとサードバヨのイツェルちゃんが到着、マックスも来ました。それから、おおお、今年入って初めてのフルート男子が! そして少し遅れてメリッサちゃんも来ました。あーよかった。7人でした。

 さて、ところが、フルート男子が来たので、今日は狩人やります、と先生(「狩人の合唱」メインメロディは管楽器で、弦は伴奏)。うひゃ~~。もう長いこと練習してません。そんな難しい譜面ではないんだけど、最初は私、ボロボロでした。反復記号もあとから先生が鉛筆で書き込んだので、なんかややこしくて見落としてたり。それでも何回か弾いてると思い出してきて、弾けるようにはなりましたが。

 もらった楽譜からいろいろ訂正や追加が入ったので、小節数が書かれているのとは変わってしまってて、先生が、じゃあ24小節目からね、とか言ってもそれがどこだかわからない……。チャラララ♪のとこからね、と言われてもセカンドバヨはどこなの???って感じで、何度も先生に確認して、先生もわかってきて、二つめのピチカートのところから、とか言うようにしてくれましたけどw プロオケならそういうところ、楽譜係が徹底してくれるんでしょうけどねえ。

 しかもマックスはいつも私の楽譜を一緒に見てるので、自分の楽譜に書き込みしてないけど大丈夫なんか? 今週の木曜、私来ないんだぞ?(片道3時間の隣町での検診予約が午後に入ってるので間に合わない) イツェルちゃんも、久し振りの参加で、楽譜もらってなかったり、メールで送られてきてたのに見てなかったりw で、繰り返しのとことかフェルマータのとことか言われても、楽譜の印刷には出てないので、わかってなかった様子。あと、スラーの指示とかも。それで先生が楽譜を探したり、イツェルちゃんの楽譜に書き込みしたりしてる時間もけっこうあり、そのあいだみんな練習しててね、と先生も言うので、今回は割とみんな小さい音ながらも弾いて練習してました(もちろん私も)。ただ座ってるより、この方がずっといいよね。

 

 狩人は何とかまあまあ形に仕上がって、あと20分くらいのところで、じゃあバッハやりますか、となり、フルート男子はバッハには出番がないので、先に帰りました。

 バッハはこないだほぼ最後まで行ったけど、ちょっとだけ残ったよね~、そこやりましょうか、と先生が言ったら、メリッサちゃんが無言でブンブンと首を振るw 練習そこまで到達してないのかな。でも先生はメリッサちゃんを見てなくて、気付かなかったので、メリッサちゃんがノーって言ってます、と言ってみた。じゃあうんとゆっくりやるから、大丈夫大丈夫、と先生。やっぱりやるんかいw 考えたらメリッサちゃんも大変だよね、小学生なのに高校生大学生(+おばちゃん)に交じって、よくやってるなあと思います。

 結局残っていた30小節ほどの半分弱を練習したところで8時になりお開き。アナイーちゃんとおしゃべりしながら帰りましたが、彼女は別のキャンパスで朝から午後までずっと授業があり、そのあとオケに来るのはかなりきついんだとか。しかも家までバスで一時間かかるって!? 宿題とかもあるだろうし、そりゃ大変だねえ。

 そういえばアナイーちゃん、黒いバイオリンになってました。前に男の子(アドリアンとか言ったっけ)が持ってたやつかな。あれ、学校のバヨで、アドリアンがよその大学に行ったから、アナイーちゃんに廻ってきたんかも。イツェルちゃんが持ってる真っ白バヨも同じシリーズみたいだし、あれも学校が貸与してる楽器なんだろうな。マックスには廻ってこなかったのは、なぜだw 

 

 さて、次の木曜のオケは私は参加できないけど、バッハ最後までやるのかな。まあバッハは音源があるので、家でもそこそこ合奏練習できるし、一回抜けてもそんなに厳しくないかも。でもそろそろ新しい楽譜(オーソレミオやるって言ってたしな)が出てきそうです。あとで先生に訊いてみよう。

 

 こないだ、涼しかった日にクーラーかけず(=部屋のドアを閉めず)バヨ練習始めたら、いつもなら私がケース開けたとたん部屋を出ていくナナが、そのまま寝てた!! って、前にもそんなことはあるにはありましたっけw

 まあでもさすがにスケールの高音とか出し始めると、のっそり起きて部屋を出て行った、と思ったら、

 すぐそこでまったり、しかもニャンキジと一緒に! ニャンキジもバヨ嫌いで、最初のころは弾いてたら私のふくらはぎに噛みついてた子ですw 半年くらいで噛みつくのはやめてくれましたが、すっ飛んで逃げてたw 私のバヨの猫指数(?)だいぶ上がったと思ってよろしいかな?w

マックスくんにカールくんを進呈

 セカンドの眼鏡男子、とうとう名前訊きました。やっぱマックスだって。マキシミリアンだけど、マックス。うんうん、メキシコの皇帝の名前だね。

 バヨケースふたつ担いでいくのはけっこう大変だったけど、まあダンナが送り迎えしてくれるから、歩くのは大学の門から教室まで。それでもちょっと距離ありますが、リンさんケースは背負って、カールくんケースはぶら下げて、鞄(楽譜と譜面台)は肩にかけて、何とか。

 渡すタイミングがどうかなあと思ってたけど、今日もまた4人だったw こないだとまったく同じ顔触れ。他の人たちは、本当にもう来ないのかなあ?

 マックスくんが来たので、これ、とケースを開けてカールくんを渡しました。肩当てをつけて、弾いてみるマックスくん。名前がどっちもドイツ風だから、なんか紛らわしいw でもとにかく、マックスくん、習ったらしい曲をいろいろ弾きまくってニッコニコ。いい音だ~、って喜んでくれました。弦がちょっと傷んでることを言って、替えの弦も入れといたからね、それと掃除用の布も使い古しだけど、あるからちゃんと毎回きれいにしてね。

 

 練習始める前に、先生がカールくんを調弦。マックスどうしたの、今日楽器忘れたの、と先生が言うので、いや、これこれで貸すことにしました、と説明。先生、これどのサイズ?と。そりゃフルサイズ、4/4ですが? なんか小っちゃく見える、と言う先生。いや、そんなアホな。ばっちりフルサイズですって! リンさんが小さく見えるってならわかるけど(実際小さいし)。

 で、マックスくん、カールくんでずっと弾いてました。うん、なんか思ったよりはマシな音? やっぱマックスうまいから? まあよかったね、うちでずっと寝てるより、弾いてもらえるほうがカールくんも嬉しいだろうし、マックスも満足そうだったし。

 

 今日のオケは、前回と顔触れが同じだったので、じゃあ続きやりましょう、と先生。うあ~~、計算が狂った! 何人か前回来てなかった人が来て、また冒頭からやるかと思って、あんまり先まで練習進めてなかった……w

 まあそれでも、ソロバヨのメリッサちゃんがけっこう苦労していたので(そりゃ音符の数だけでもセカンドの10倍くらいありそうだもんな)、テンポゆっくりめで、まあセカンドやビオラは休符も多いのでカウントが大変ってのはありますが、何とか弾けました。最後までは到達しなかったけど、だいぶ進んだ。

 ただ、問題は、これだけゆっくりなら弾けるけど、本当はもっとうんと速く弾くんだよね? 練習(暗譜)しないと、私はぜったい無理。まだまだ先は長い……。

 

 練習始まる前にもちょっとおしゃべりしましたが、終わってから部屋を出て、ケリーさんは別の教室へ。私とマックス(もう呼び捨て)は一緒に階段下りて、どうやって帰るの?とマックスが訊くので、ダンナが迎えに来るよ~、君は?と訊いたら、バスなんだそうです。バヨケース二つ持って? そりゃ大変じゃない? ダンナ、少し遅くなるんだけど(8時までヨガ行ってて、終わってから大学に来るので)、待てるんだったら送っていこうか? という話に。

 それで、ダンナが来るのを待つあいだと、車のなかで、おしゃべりしました。マックス、まさかの中学生だった!!!🤣 14歳だって! 私より頭一つ、とは言わんが頭2/3くらい大きいんですよ。何喰ったらそんな大きくなるんだ?

 そして、バヨ歴は4年。私と一緒やないか。でも10歳で始めたんか……。その前に、9歳でリコーダー(フルートと言ってたのはこれのことだったらしい)をやったらすごくうまくて成績も優秀で(と本人が言ってたw 以下同)、朝早くから吹いてたらお母さんがうっとり聞きほれるくらいで、音楽に関してももう先生よりよく知ってるほどになって、でもロシア人だかの女の子がバヨを弾いてるのを聞いて、これやりたい!と最初おばあちゃんに言ったら、お前には無理、って言われたとw*1 でもどーしてもやりたい、と言って3/4サイズバヨで始めたんだそうです。その3/4バヨは今、これから始める友達(歳下か!?)に貸してて、今のマックスの楽器はこの町の楽器店(小っちゃいのがいくつかはあって、バヨも確かに置いてはある)で買った3000ペソのだとか。まあカールくんのほうがちょっと上等だね(7000ペソでした)。

 そして今はグレーテル先生に習ってるんだって。なんだ、同じ門下生か! てか、じゃあ私がカールくん貸したの、すぐバレるな(別にいいけど)。グレーテル先生にはその話、ぜんぜんしてなかったよ、マックスのこと知ってるなんて思わなかったから。

 しかし、お金ないと言ってたマックス、ギターもウクレレもキーボードも持ってて、でもどれもちょっと弾けるだけなんだそうな。なんだ、私と同じ楽器マニアかw でもいちばんラブはバヨなところも一緒だねえw

 

 他のメンバーについても訊いてみたら、アナイーちゃん=ヘルミーちゃんだけが大学生で、あとはメリッサちゃんが11歳の小学生なのは知ってたけど、それ以外全員高校生らしい。えええ~~~~、思ってたよりさらに年齢層低かった! 来年はメリッサちゃんも中学生になるけど、マックスは高校に入るから、ほぼ全員高校生。学生オケですらなかったw

 黒バヨ男子は(アドリアンとかって名前言ってたっけな)どこか別の大学に行っちゃってもういないんだとか(でも音楽科ではないらしい、上手なのになあ)、ファーストバヨの女の子もどうとかで、フルート男子はどうって言ってったっけなあ? いろいろ聞きすぎて忘れてしまいました。

 そうそう、12月のコンサートは結局どれ演奏したの?と訊いたら、クリスマスソング(ルイスミゲルのやつだな)と、もう一曲なんだったか忘れたクラシックの、と言うので、シューベルトのワルツ?と訊いたら、それそれ!てw 忘れるんかいw ダンソンその他のカンペチェ関連曲のコンサートは結局最終的にキャンセルになったらしい。あの三ヶ月の練習は何だったんだw でも6月のコンサートで一曲くらいは入れるって先生言ってた気がするけど。

 

 しかし高校生たちとはいえ、彼らはちゃんと大学にお金払って他の授業も受けてて、大学生ではないけど、所属はしている、という状況。私と、去年最後のほうに来ていた何人かは外部生という扱いみたいです。マックスを下ろしてから(家がどこ、とまでは言わず、ここでいいです、と下りて少し歩いてたけど、わりとうちの近くだった。下りる前に、これ、とバス代7ペソを差し出す律儀なマックスw いや、いらんてw)、ダンナと、大学はどういう仕組みなんだろうねえ、と首をひねりましたが、たぶんこの町で子供に音楽教育を受けさせようと思ったら、文化会館か大学くらいしかなくて(もしくは個人レッスン)、文化会館はその昔私が習い始めたところだけど、小学低学年がほとんどだったし、先生の質もよろしくなかったので、ある程度弾ける子が習うとしたら大学に登録して勉強する形にするしかないのかも?*2

 そういえば今日のオケ練習の途中で、先生が曲の構造について話し始めて、同じパターンのフレーズを繰り返しつつ音程だけ変えていくそのフレーズ一個をエストレート(Estreto、スペイン語そのままカタカナ表記してます。辞書引いたけど載ってなかったので、日本語で何というのかは不明)と言うんだとか、線対称になるメロディをつないでいくのを対位法(だと思う、Contrapuntoと言ってたから)と言って、ここでも授業やってるわよ~、とか、雑談で休憩の時間もちょっとありました。ふーむ、そういうのも興味はあるけど、時間がないな……。

 

 にしてもこのオケ、どうなるんでしょうか……。バッハは、メリッサちゃんがソロ弾いてるので、ファーストバヨが一人もいない状態で、合奏しても音が足りてないんですよね。いっそマックスがファーストに転向すれば一通りはそろうんだがw そうなるとセカンドが私ひとりになって(ある意味平等ではあるが)、弾けないところは弾いたふりでごまかすとかできなくなる……😅

 本番はたぶん外部からの助っ人や先生たちが加わって、カルテットじゃなくなるとは思うけどねえ。まあそこは私が心配することではないので、自分のパートをちゃんと弾けるよう練習頑張るしかないですね。

 

 ワンコ散歩してたら、ぽつーんと座ってたよその猫。いつかオケでこんな状況にならないことを切に祈りますw

*1:こないだ読んだ『バイオリン狂騒曲』のおばあちゃんとは正反対だな。あのおばあちゃんは、家族のみんながバカにして反対するなか、唯一主人公を応援してくれてた。

*2:ドイツでは市民大学Volkshochschuleというのがあって、社会人メインだけど誰でも参加できる格安教室でした。私はそこで日本語のクラスを受け持ってたけど、他にもいろんな分野があって老若男女が参加。ここの大学もそんな感じなのかも。私も、学費を払えば音楽関係の他の授業を受けられて、学期ごとに修了証書ももらえるって話でしたしね。さすがにそれは負担が大きすぎると思ってやめたので、オケだけ客員参加って形になったということかと。

ビブラートをかけると楽器の響きが違う

 今日は通常どおりに朝の8時、大学でレッスンでした。ただし、娘ちゃん付き。元気なんだけど、先週耳炎になっちゃってまだ抗生剤飲んでて、幼稚園に預けるのは控えてるんだそう。魔の三歳になったところで、幼稚園行きたくないと駄々をこねたとかいう話も聞いてたけど、少なくとも今日はぜーーんぜん問題なくて、ずっとご機嫌でお絵描きしたり、まあ合間にママ~!と呼んだり、ピアノ弾きたがったり、はしてましたが、ママが静かにね、と言うとちゃんといい子にしてるし。ママのスマホで私の写真撮ってくれたりもしてましたw

 

 今日は質問がたくさんあったので、メモしていきました。ビブラートに関する質問がふたつ。前に習った壁ノック練習、してるんですけど、♩=60のメトロノームで1拍1回と2回まではいいんだけど、4回になると力入っちゃってうまくできない。

 このノックのやり方、前の記事を読んだ友人にわからん!と言われたのであとで写真アップしましたが、ここにも再掲しておきます。

 この形でメトロノームに合わせてコツコツやるわけです。で、速くなるとうまくできない。肩とかじゃなく上腕部で動かすこと、要は手首と指の脱力練習だから、と言われ、実際に家でやってるように右手にスマホメトロノームを持ってやって見せたら、あー、そりゃダメだわ、と先生。スマホを持ってることで体が右向いちゃってて、左腕が楽器を持ったときの角度になってない、とのこと。あー、それまったく考えてなかったですw

 まあうちの壁(私がノックに使ってる)は写真にあるように幅が狭いので、右手にスマホ持ってても角度は調整できるんですが、確かに楽器の角度になってなかったかも(写真でもなってませんが、これは右手で写真撮るためにだいぶ体の角度変えてます)。

 先生と私が並んで壁ノックやってたら、一緒にノックする娘ちゃん(ただし右手)かわいい😊

 

 で、壁ノック練習はそこ気を付けて続けることにして、次の質問は、ノクターンのラストの長音、ド♯が9拍続くんですが(速度指定が♩=76だから7秒ちょっと、ピアノ伴奏はリタルダンドかけてると思うからもう少し長いかも)、弓はダウンです(返さずワンボウで)。ポジションはサード。その前にも二分音符が4つほど並んでて、そこもビブラートかけてるんですが、そんなに問題ない(下手くそだけど)のに、最後のとこだけね、弓元からかけ始めると、楽器が揺れるので弓が跳ねるんですよね。ぼよんぼよんと。弓がある程度中ほどまで行くとそうでもないんですが。

 そこを訴えたら、先生、肩当てはフィットしてる?と。してます。割と最近だけどw ていうか、それを今確認するか、先生😂 それじゃもっと左肘を内側に入れて、手を持ち上げて丸くして(ビブラートかけるスペースを作るために、これは今までも何度か言われてました)。親指とか他の指の付け根(指尖球)の力抜いて、肘や前腕部も力抜いて。と言われても、これがけっこう難しい。特に肘のあたりはすごく不自然な姿勢してるので、突っ張ってます。体が馴染まないといかんねえ。

 細かいところをいっぱい注意しながら、結局は、私の場合かなり力でビブラートかけてる、ズンズン、ずいっこずいっこ、って感じ? そうじゃなくて、ふわふわとかけろってことかと理解しました。あれ? もしかして前にも同じこと書いてましたっけ???🤔

 

 あと、もう一つの問題は、この9拍で、ビブラートを大きくかけようとすると、連動して右手も大きく動かしてしまって、弓が足りなくなるってことw 右と左はまったく違う動きしてるのにねえ……。

 そこは、切り離して動かせるように、とのことで、まずは弓だけを動かす(端から端まで)。それをそのままの動き保ちながら、左手でゆっくりゆっくりのビブラートをかける。少しずつ速くしていく、という方法を教わりました。うむ、頑張ります。

 このときに、先生が、ちょっとバヨ貸して、とリンさんを取り、まずは開放弦で弓の端から端まで、次に指を押さえて、でもビブラートはかけずに端から端まで。そして次はビブラートかけて端から端まで。これを横で聞いてて、びっくり。先生が弾いてるんだから、リンさん最良の音を最初から出してるわけですが、ビブラートかけると、楽器の響きがぜんぜん違う! こんなに違うもんなの?ってことを初めて知りました。

 自分でやってても、ビブラートかけると音量が上がるというのは感じていたし、もちろん音程が揺れるわけだから音色も変わる。でも楽器自体の響き方がここまで変わるとは思ってなかったです。いや、考えてみたら、音量が上がるってことはすなわち響きがよくなってるってことなんでしょうけど、私のビブラートでは、自分が弾いてるからってのもあるかもですが、楽器がこう、わんわんと鳴り響いてるって感じはなかったw

 ビブラートって音の表情の変化とか、あとピアノに合わせるとき平均律純正律の差を埋め合わせるためとか、そんなふうに思ってました(ごめんなさい)。

 今までは、ビブラートかけるのめんどくせーな、でもまあしょうがないか、くらいの気持ちでしかやってなかったんですが、心入れ替えますw リンさんがこんなに喜んで(???)くれるなら、もっとまじめに、ちゃんときれいにかけられるよう頑張ります!

 

 それから言われたことは、音程がもっと良くなると共鳴で響くようになるから、ということ。それは知ってるし、これまでも感じてきてはいましたが、ゆっくりのところはそれを聴き取る余裕あるけど、ある程度の速さ以上になるとねえ……。

 先生が例に挙げたのはアンネ・ゾフィー・ムターで、知ってる?と訊かれて、知ってます知ってます。ドイツ人だしねえ。検索したら、もう60歳なんですね。先生、あの人は楽器ももちろんずっといいもの使ってるんだろうけど、(音程の共鳴による)響き方がすごいのよねえ、と絶賛してました。あれくらい世界レベルのバイオリニストになると、私からするとみんなすごいけどな……。

 ノクターンの特にオクターブで跳ぶところ(ミーミとか)をもっとしっかり音程取って、と言われ、上のミ(小指)から下のミ(隣の弦人差し指)の練習をしました。このまま重音に突入するのかと思ったけど、しなかった……。いやもう、今日のミーミを数分やっただけでも、小指が遺体です……じゃなくて痛いです。でもほぼ遺体かもw リンさんだからまだしもだけど、これがフルサイズだったら……😱 やっぱリンさん買ってよかった……。

 

 そうそう、今日の夕方のオケに、カール君を持っていく約束しているので、先日引っ張り出してきてチェックと調弦しました。最初に持ったとき思ったのは、でかっ!&重っ!でしたw でも調弦してスケール弾いてみると、指は意外と普通に届くんですよね。

 でも、音がね、やっぱりこれは……マックスくんの楽器とどっちがマシかわからんレベルかも? いちばんに感じたのは、平べったい、でした。まあしょうがないよね、値段が違うもんね……。マックスくんに気に入ってもらえるといいけどな。

 あと、これは私が使ってたときからでしたが、A線の巻きがほぐれちゃってる。

 これ、切れますかね?って当時、先生に相談したけど、まあ大丈夫でしょ、とのことで、実際今のところ大丈夫です。幸い、影響ない箇所だし、でもそう思って弾くとA線だけちょっと響き悪いですが。D線もちょっと巻きが緩んでるかな……。

 これはドミナントで、新しい弦を張ってからそんなに使ってないけど(時間は経ってますが)、このまま進呈します。もしすぐに切れたら申し訳ないから、中古のドミナント弦もおまけでつけて、楽器を拭く布も私が使ってたやつを数枚同封。ちゃんと掃除してね?

 

 さて、今日は急いでオケ曲の練習します。バッハ、できるだけ貯金しておかないと、足りなくなったら悲惨ですから。