気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

ビブラートをかけると楽器の響きが違う

 今日は通常どおりに朝の8時、大学でレッスンでした。ただし、娘ちゃん付き。元気なんだけど、先週耳炎になっちゃってまだ抗生剤飲んでて、幼稚園に預けるのは控えてるんだそう。魔の三歳になったところで、幼稚園行きたくないと駄々をこねたとかいう話も聞いてたけど、少なくとも今日はぜーーんぜん問題なくて、ずっとご機嫌でお絵描きしたり、まあ合間にママ~!と呼んだり、ピアノ弾きたがったり、はしてましたが、ママが静かにね、と言うとちゃんといい子にしてるし。ママのスマホで私の写真撮ってくれたりもしてましたw

 

 今日は質問がたくさんあったので、メモしていきました。ビブラートに関する質問がふたつ。前に習った壁ノック練習、してるんですけど、♩=60のメトロノームで1拍1回と2回まではいいんだけど、4回になると力入っちゃってうまくできない。

 このノックのやり方、前の記事を読んだ友人にわからん!と言われたのであとで写真アップしましたが、ここにも再掲しておきます。

 この形でメトロノームに合わせてコツコツやるわけです。で、速くなるとうまくできない。肩とかじゃなく上腕部で動かすこと、要は手首と指の脱力練習だから、と言われ、実際に家でやってるように右手にスマホメトロノームを持ってやって見せたら、あー、そりゃダメだわ、と先生。スマホを持ってることで体が右向いちゃってて、左腕が楽器を持ったときの角度になってない、とのこと。あー、それまったく考えてなかったですw

 まあうちの壁(私がノックに使ってる)は写真にあるように幅が狭いので、右手にスマホ持ってても角度は調整できるんですが、確かに楽器の角度になってなかったかも(写真でもなってませんが、これは右手で写真撮るためにだいぶ体の角度変えてます)。

 先生と私が並んで壁ノックやってたら、一緒にノックする娘ちゃん(ただし右手)かわいい😊

 

 で、壁ノック練習はそこ気を付けて続けることにして、次の質問は、ノクターンのラストの長音、ド♯が9拍続くんですが(速度指定が♩=76だから7秒ちょっと、ピアノ伴奏はリタルダンドかけてると思うからもう少し長いかも)、弓はダウンです(返さずワンボウで)。ポジションはサード。その前にも二分音符が4つほど並んでて、そこもビブラートかけてるんですが、そんなに問題ない(下手くそだけど)のに、最後のとこだけね、弓元からかけ始めると、楽器が揺れるので弓が跳ねるんですよね。ぼよんぼよんと。弓がある程度中ほどまで行くとそうでもないんですが。

 そこを訴えたら、先生、肩当てはフィットしてる?と。してます。割と最近だけどw ていうか、それを今確認するか、先生😂 それじゃもっと左肘を内側に入れて、手を持ち上げて丸くして(ビブラートかけるスペースを作るために、これは今までも何度か言われてました)。親指とか他の指の付け根(指尖球)の力抜いて、肘や前腕部も力抜いて。と言われても、これがけっこう難しい。特に肘のあたりはすごく不自然な姿勢してるので、突っ張ってます。体が馴染まないといかんねえ。

 細かいところをいっぱい注意しながら、結局は、私の場合かなり力でビブラートかけてる、ズンズン、ずいっこずいっこ、って感じ? そうじゃなくて、ふわふわとかけろってことかと理解しました。あれ? もしかして前にも同じこと書いてましたっけ???🤔

 

 あと、もう一つの問題は、この9拍で、ビブラートを大きくかけようとすると、連動して右手も大きく動かしてしまって、弓が足りなくなるってことw 右と左はまったく違う動きしてるのにねえ……。

 そこは、切り離して動かせるように、とのことで、まずは弓だけを動かす(端から端まで)。それをそのままの動き保ちながら、左手でゆっくりゆっくりのビブラートをかける。少しずつ速くしていく、という方法を教わりました。うむ、頑張ります。

 このときに、先生が、ちょっとバヨ貸して、とリンさんを取り、まずは開放弦で弓の端から端まで、次に指を押さえて、でもビブラートはかけずに端から端まで。そして次はビブラートかけて端から端まで。これを横で聞いてて、びっくり。先生が弾いてるんだから、リンさん最良の音を最初から出してるわけですが、ビブラートかけると、楽器の響きがぜんぜん違う! こんなに違うもんなの?ってことを初めて知りました。

 自分でやってても、ビブラートかけると音量が上がるというのは感じていたし、もちろん音程が揺れるわけだから音色も変わる。でも楽器自体の響き方がここまで変わるとは思ってなかったです。いや、考えてみたら、音量が上がるってことはすなわち響きがよくなってるってことなんでしょうけど、私のビブラートでは、自分が弾いてるからってのもあるかもですが、楽器がこう、わんわんと鳴り響いてるって感じはなかったw

 ビブラートって音の表情の変化とか、あとピアノに合わせるとき平均律純正律の差を埋め合わせるためとか、そんなふうに思ってました(ごめんなさい)。

 今までは、ビブラートかけるのめんどくせーな、でもまあしょうがないか、くらいの気持ちでしかやってなかったんですが、心入れ替えますw リンさんがこんなに喜んで(???)くれるなら、もっとまじめに、ちゃんときれいにかけられるよう頑張ります!

 

 それから言われたことは、音程がもっと良くなると共鳴で響くようになるから、ということ。それは知ってるし、これまでも感じてきてはいましたが、ゆっくりのところはそれを聴き取る余裕あるけど、ある程度の速さ以上になるとねえ……。

 先生が例に挙げたのはアンネ・ゾフィー・ムターで、知ってる?と訊かれて、知ってます知ってます。ドイツ人だしねえ。検索したら、もう60歳なんですね。先生、あの人は楽器ももちろんずっといいもの使ってるんだろうけど、(音程の共鳴による)響き方がすごいのよねえ、と絶賛してました。あれくらい世界レベルのバイオリニストになると、私からするとみんなすごいけどな……。

 ノクターンの特にオクターブで跳ぶところ(ミーミとか)をもっとしっかり音程取って、と言われ、上のミ(小指)から下のミ(隣の弦人差し指)の練習をしました。このまま重音に突入するのかと思ったけど、しなかった……。いやもう、今日のミーミを数分やっただけでも、小指が遺体です……じゃなくて痛いです。でもほぼ遺体かもw リンさんだからまだしもだけど、これがフルサイズだったら……😱 やっぱリンさん買ってよかった……。

 

 そうそう、今日の夕方のオケに、カール君を持っていく約束しているので、先日引っ張り出してきてチェックと調弦しました。最初に持ったとき思ったのは、でかっ!&重っ!でしたw でも調弦してスケール弾いてみると、指は意外と普通に届くんですよね。

 でも、音がね、やっぱりこれは……マックスくんの楽器とどっちがマシかわからんレベルかも? いちばんに感じたのは、平べったい、でした。まあしょうがないよね、値段が違うもんね……。マックスくんに気に入ってもらえるといいけどな。

 あと、これは私が使ってたときからでしたが、A線の巻きがほぐれちゃってる。

 これ、切れますかね?って当時、先生に相談したけど、まあ大丈夫でしょ、とのことで、実際今のところ大丈夫です。幸い、影響ない箇所だし、でもそう思って弾くとA線だけちょっと響き悪いですが。D線もちょっと巻きが緩んでるかな……。

 これはドミナントで、新しい弦を張ってからそんなに使ってないけど(時間は経ってますが)、このまま進呈します。もしすぐに切れたら申し訳ないから、中古のドミナント弦もおまけでつけて、楽器を拭く布も私が使ってたやつを数枚同封。ちゃんと掃除してね?

 

 さて、今日は急いでオケ曲の練習します。バッハ、できるだけ貯金しておかないと、足りなくなったら悲惨ですから。