気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

リンさんの本来の音が出せてない?

 先日、日本のバヨ先生とピアノ先生のやり取りのなかで、こんなお言葉が。

せっかく楽器が良いものに変わっても、前の楽器の音を無意識で再現するように弾いちゃう って、よくあるのです。。。

 う……! ドキッとしました。リンさんでスズちゃんの音出してないか、私? でも、まさかね~という気持ちが正直最初は強くて、まあ気をつけます、くらいの感じでいたんですが。私もそのやり取りに参加して、あれこれ話してたら、バヨ先生が、

まさに今日レッスンした子、直前の3/4の6万セットの音に戻ってしまっていて…200越えの楽器なのに…(泣)

 という恐ろしいお話を😱😱😱 200万の楽器で6万(セットだからバヨ本体はもっと安いはず)の音!? いや、そんなんありえんでしょ、そもそも楽器の作りが違うから、音色だって違うでしょ!?と思う素人の浅はかさよ!? まあその子(今度中学生だそうです)の楽器の場合、駒が傾いてたってのもあったらしいですが、共鳴音にピシッと合わせられないためにモワモワした音になって、とか……。あ、それ私も絶対やってる。このごろレッスンで先生が音程に前よりうるさいのは、ぜったいリンさんだと共鳴音が顕著に出る(私の場合出ない)からだ😭

 

 というか本当に私、リンさんでスズちゃんの音出してない? と心配になり、その日の練習で、じっくり自分の(リンさんの)音を聞いてみました。う~~~む……わからんw

 こないだカールくん出してきて弾いたときは、あまりの違いに愕然としたけど。スズちゃん、今だとどうなんだろ、と思い、久し振りに出してきて調弦し、弾いてみました。いや、そりゃあ音色は違うけど……でもカールくんほどの差は感じない。てことはリンさんがスズちゃん化してる!?

 ついでなので、スズちゃんでスケールも弾いてみたんですが、小指、わりと普通に届くねえ🙄 レディースサイズのリンさんを買った意味は……? まあレディースサイズだからというだけで買ったわけじゃありませんし、曲のなかで特に速いフレーズだと指が伸び切らず届かないことはよくあるので、まったく違わないわけではないと思いますが。

 

 あと、メトロノームの話になって、私が

メトロノームとして使うにはこちらの出す音にかき消されては使い物にならないわけで。ウェブメトロノームもそれが理由で、使えるのは(私の知る限り)一個しかないです。ただ、スズちゃんよりはリンさんのほうがその意味で伴奏やなんかも聞き取りやすい気はしてます。ガーガー言わないからかな🦆

 と書いたのに対し、先生が、

ああ、それは絶対ありますね、スズちゃんランクの楽器は無意識のうちにガーガー弾きになりやすいし、その音に慣れてしまうと 合奏とかのアンサンブルで、傍迷惑を起こし勝ち… ところが初心者のうちは合奏はなかなかする場も無いから そのまま行ってしまうし、多少耳が出来た場合でも 今度は合奏の場で音を出さないように弾く傾向(存在意義を消してしまう結果になる)が起きることも日本ではよくあって… 悩ましいです…。

 オケで音を押さえて出すことを、カスミッシモというらしいw でもわかる、間違えたときにでかい音出してたらヤバいと思うから、できるだけ目立たない音で弾こうとしちゃうよね……。私もそれ、なってるかも。でもリンさんだと、それでもなお目立っちゃってるような気もするけど。

 

 で、朝のレッスンでも、スケールとかアルペジオなどの基礎練やってて、先生に、一つずつの音をちゃんと聞いて、きれいに出して、と(また)言われました。スケールのスピッカートのときでしたね、確かに跳ね方が一定でなく、音によって、特にハイポジの高音になると、かすれちゃったりちゃんと出てなかったり。

 そのとき先生に言われたんですが、打楽器なんかでも、雑音(楽音の対語としての)だけど、それでもきれいな音を出そうとするでしょ、ましてやバヨは……と。はい、すいません、重々わかってるはずなんですけど。

 私、高校のころ打楽器やってました。まあやってたなんて豪語できるレベルじゃないけど、とにかく一通りの打楽器はやりました。打楽器っていちばん原始的な楽器だと思うんですが、音の出る原理が単純だから、いい音を出すのも、そのイメージは単純です。音は当たったときに出るのじゃなく、跳ね返るときに出るんです。だから、例えば太鼓を撥で鳴らす場合、振り下ろした撥が跳ね上がるときに音を打面から引っ張り上げる、すくいあげ空に飛ばすようなイメージですかね。

 でもバヨの場合は、弦を弓の毛で引っかいて音を出すという、かなり高度な(不自然な)音出し方法で、きれいな音を出すために気をつけなきゃいけないことが山ほどあるわけです*1。姿勢、肩、肘、手首、指、腕の動き、圧力のかけ方、弓の角度、左指の動き、腕の位置、脱力etc. etc.……。その一つ一つが無意識にできるようになって、考えなくてもできれば難しいことではないんでしょうけど。

 ひたすら練習あるのみ、ですね。

 

 基礎練だけじゃなく、コレッリのプレリュードも、出だしの一音を徹底的に指導されました。いきなりガーッと出すんじゃなく、そうっと、ふわ~っと出して、滑らかに次の音につないで。先生も自分の楽器を出してきて一緒に弾いたんですが、もう、音がぜんぜん違う。

 家に帰ってからも、何度も何度も練習して、少しはマシになったかとは思いますが、これもガーガー弾きの悪癖の後遺症か? あと思ったのは、オケの練習してると、正確な音程やきれいな音よりも、周りに合わせてとにかく弾く!ということを目指してしまう、それがやっぱりよくないのでは……?😖 

 でも今の人数のオケをやめるってわけには、さすがになあ……。いや、オケの曲だってきれいに丁寧に弾けるよう頑張ればいいんじゃ!? それができるかどうか(時間的にも体力的にも能力的にも……)はわかんないけど……。

 

 などと悩みながら、オケにも行きました。先週木曜は病院の面談があって行けなかったので、今日の練習始まる前に先生に訊いたら、バッハを最後までと狩人やっただけ、とのことで、それならまあ何とかなるかな。そこへマックスや他の子たちも来たので、マックスにも木曜どうだった?と訊いたら、サボった、てw おいおいおい。で、反対隣のイツェルちゃんに訊いたら、三人だった、とw マジかw 

 でも今日は、久し振りのA子ちゃんと、アナイーちゃんとメリッサちゃん、セカンドはマックスと私、イツェルちゃんはバッハも狩人もサードバヨパート作ってもらったみたいで、それとフルート男子の7人でした(珍しくビオラのケリーさんがお休み)。そして今日も狩人と、バッハのラスト部分の練習。

 イツェルちゃんがサードバヨひとりで弾かされてるのを聞く時間もけっこうあったんですが、ボロボロのバヨでも、なんかね、音程がはまっていて、自信喪失してないときには、とってもきれいな優しい音が出るんですよね。ものすごく遠慮がちに弾くから、それでかえって脱力できてるんかも? 自信なさすぎると、今度は音がかすれちゃうんだけど。うん、若いってすごいなー、こんな短期間でも上手になるんだなー、と感心しました。

 オケ終わって帰るとき、私はちょっと急いでたので(でも楽器と譜面台の片付けに手間取るので、部屋を出るのは最後w)、先を歩いてるみんなを追い越していったんですが、イツェルちゃんを追い越しながら、またねー、と言ってから、やっぱこれは言っておこうと思って、きれいな音出すね!と伝えました。イツェルちゃんは、いやいや、と苦笑いであんまり信じてない顔つきだったけど、そんなことないよ、ホントだよ! 

 

 うん、私も負けて(?)いられない、頑張って、きれいないい音出すよう練習しよう!! スズちゃんの呪いから抜け出さなくては!w と思った一日でした。

 

 大学の、モモタマナの木。葉っぱが部分的に紅葉するんですよね、面白い。

*1:いや、もちろん打楽器だって、打面のどこに当てるかとか、手首のスナップ利かせて、とか、リズム自体の難しさとか、いろいろありますが