気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

20数年ぶりのコンサート

 バヨ先生の参加するコンサート、行ってきました! 当日はうちの庭では40度を超える猛暑でしたが、無事到着。ダンナも仕事がどうかなと思ってましたが、会社から会場はすぐ近くなので、タクシーで行った私より先についてたw

 午後7時から、入場無料、カジュアルな服装で、と書いてあったし、それでもブラウスくらい着ようかなと思って着てみたんですが、あまりの暑さに速攻で脱ぎ捨てw いつもどおりのTシャツと薄手のズボンで行きました。来てる人たち、まあドレスアップと言うほどではないけど、そこそこいい恰好してる人多かったですけどねw 

 私とダンナが落ちあって中に入ったのが7時ちょっと前。ホールは1000人弱くらいかな? 最終的には3分の2ほど埋まってたかなあ。子供もいましたが、ダンナが「ご老人多いな……」と呟いてました。いや、私らもご老人の歳に片足突っ込んでるよ?w

 ホール、外から見た写真撮ってないので、ネットで拾ってきました。まあまあ立派。

 

 さて、7時になっても始まらないのはお約束w 7時10分くらいにやっとおじさんが舞台に出てきてご挨拶です。ケータイは鳴らないようにお願いしますとちゃんと言ってました。まあどれだけの人がそれを聞いてちゃんと対応したかはわかりませんが……(うちのダンナもやってなかったので、やらせました)。

 でも全体として、聴衆の皆さんはほぼ問題なくきちんと静かに聞いてましたし(一度だけ子供が泣き出しちゃったけど、すぐに連れ出したかで、聞こえなくなりました)、以前はイライラした挨拶も、今回は最初に10分(例によってご尽力の有力者の皆さまの紹介と拍手~👏15人くらい)、そして最後にまた10分くらい、学長の挨拶と表彰がありましたが、音楽は邪魔なしで楽しめました。私のほうの意識がこの20数年で変わってるというのもあったかも?

 

 イベントとしては大学創立56周年の記念ガラという名目でした。演奏者は先生たちと、招待された外部からの音楽家数名、それと優秀な生徒たち、かな。

 冒頭は私の先生のソロで、マスネーの『タイスの瞑想』、ピアノの先生のソロでショパンの何か(すみませんピアノ曲はとんと疎くて)、そしてそのピアノの先生と歌手の女性のデュオでマヌエル・ポンセ*1の歌、ピアノと私の先生のデュオで『チャルダッシュ』と、けっこう定番の演奏が続きました。

 ただ、こういうイベントは久し振りだからか、いろいろと不手際なところも目立ち、特に最初の先生の『タイスの瞑想』は、オケ伴奏を録音で流してのバヨ演奏だったんですが、リハやってなかったんかなあ、スピーカーの音が大きすぎて、音がバリバリ割れるうえに、バヨが半分くらい聞こえなかった……。

 他にも、曲ごとにマイクのセッティングやら何やらでガタガタし、チャルダッシュではそのマイクが背後に立っていたので、先生の弓先が一度だけ当たってガッと雑音入っちゃったり。でもまあそういうのは、これから回数重ねていけばマシになるかな。

 

『タイスの瞑想』演奏中の先生。

 

 ショパンを弾いてるピアニスト先生。ピアノ、ちっちゃ!!(アップライトとしても小さめ?)と思いましたが、まあ私にはピアノの音色の違いとかほとんどわからないので、これでも充分w

 

 チャルダッシュを弾いてる先生。皆さんけっこうスマホでずーーっと録画してる人も多くて、私はそれはさすがにスマホの電源がもたないと思ったのと、手も疲れるしね。チャルダッシュはバヨの技巧曲として有名ですけど、最初はけっこう低音でゆったりのメロディが続きます(通常より長かったような気もする)。私はそれでも充分堪能してたんですが、一気にテンポが上がるところで、聴衆の皆さんが目が覚めたようにほっと空気が緩んだのも面白かった。

 

 ピアノとバヨとチェロと打楽器の合奏となって、出てきたチェリストの女性が、あれ? さっき歌うたった人だよね? チェロと歌と、どっちが本職なんだろ?

 打楽器もやっぱり好きだなあと再認識しました。打楽器だけでは(鍵盤楽器なら行けるけど)音楽にならないという弱点ありますが、こういうメロディ楽器に打楽器が入ると、なんか引き締まりますよね。

 この組み合わせでは2曲目でピアノが抜けて、打楽器のおじさんがバヨとチェロのあいだ、真ん中に座って、何するんだろ、と思ったら椅子になった太鼓を叩き始めました。それが面白くて動画撮り始めたら結局最後まで撮っちゃった。アルゼンチンタンゴのけっこう有名な曲らしいですが、YouTubeにアップしました。


www.youtube.com

 冒頭たぶん15秒くらいかな? 切れちゃってますが。子供が泣いたのもこのときだったw 2分40秒くらいで泣きだして、私の前の席に座ってたおばさんが、非難がましく?振り向いてるので、ちょっと顔入っちゃってますw

 

 それからフルートアンサンブルとプログラムにあったので、年末年始に来てた日本の友人(フルートやってる)がいたらよかったのにねえ、とダンナと言ってたんですが、出てきたのを見ればフルートはフルートでもリコーダーでした。ソプラノがいちばん多かったですが、上の方がくの字に折れ曲がってる大きいのとかもあって、すごーい! リュートのおじさんがそれに加わって、素朴な味わいの、とてもいい曲でした。「春の最後の雪」というタイトルで、今調べたら1973年のイタリア映画? 管楽器もやっぱりいいねえ(←節操なくてすみませんw)。

 

 そして最後にオーケストラです。指揮者は女性。3曲やりましたが、最後の曲は作曲者がこの指揮者さんの名前になってて、これはもしや、初演ってやつでは!?

 スマホかざして録画中の皆さんも一緒に撮ってみたw これを撮ってる私ももっと後ろから撮られていたかも?

 

 バヨは、先生がコンミスで、その隣の青年は先生なのか生徒なのか? わかりませんが、黒いバヨを弾いてたのが印象的。そしてさらにその奥にいるのが、11歳の天才(たぶん・後述)少女です。

 オケの曲は、聞いたことある「ユー・レイズ・ミー・アップ」、三人の歌手(チェロの人とは別)が入った曲、そして指揮者さん作曲のダンソンという舞踏曲でした。

 全体にクラシックからポップスまで、でもラテンアメリカ系のたぶんメキシコ人にはなじみの多い曲が盛りだくさんで、ダンナ含め皆さん楽しんでおられた様子。終わってからもみんな席を立たないので(ダンナは前もって腹ごしらえしてなかったので、8時半回ってお腹空かせてましたw)、何かあるん?と思ってたら、すでに書いたように学長の挨拶。久し振りのイベント開催でしたが、楽しかったのでできれば毎週でもやりたいところですが、と言って笑いを誘ってました。それから表彰で、11歳の女の子(ピアニスト先生の娘さん)、ユカタン(南メキシコ)から子供たちを募ってのオケに選ばれたとのことで表彰され、私の先生もその子を教えたというので表彰状をもらってました。

 

 終わってホールを出ると、軽食をパックにして積み上げてあって、お腹空いてたダンナはさっそくゲット! え、お金払わなくていいの? 無料なの? 入場も無料なのに? とびっくり。飲み物もあったようです(ペットボトルだけど)。これ、出演者は無料でやってるんだろうねえ……大学に勤務してて、大学のイベントだから仕事のうち? それとも大学がこれ全部お金出してるんだろうか? ホールは大学の施設だから使用料いらないとしても。

 などとしみったれたことを考えながらホールをあとにしました。先生には帰宅途中の車のなかからメッセで感想送っておきました。ダンナもこれが刺激になって、退職(来年予定)後にピアノまたやる気になってくれるといいなあ。

 

 9時過ぎに帰宅して、ワンコが散歩待ちかねてるから(行く前に散歩連れていこうと思ってたんですが、猛暑のため断念。いつもは8時に散歩ですが、まあ少しくらいは待てるし)すぐ行こうと思ってたのに、妙な時間に留守されて怒りの抗議? ニャンタがガレージに出てしまった……。んも~、連れ戻すの大変なんだよ。

 ミミが、おじちゃーん、なんで出ちゃったの? ママとパパが困ってるよ? とガレージ覗いてるところw

 まあ何にしても、久し振りのコンサート、けっこう楽しかったです。次もあったら、また行きます。

*1:メキシコでは有名な作曲家