気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

先弓で弓にひねりが入ってしまう問題

 先週のレッスンでは、ボウイングについてけっこう重要と思われるポイントを複数指摘されて、この一週間は主にそこを練習しました。でもね、レッスン当日と翌日くらいは、ふむふむなるほど~、とか思うんだけど、日を重ねるごとに、その意識が薄れてくるのか、それとも自然にできるようになってるのか???(たぶん違う) わかりませんが、結局いつもと同じような練習になっちゃうんですよね……。

 そして、今の悩みは左手。今やってる3曲(と言っていいのか、うち2曲はエチュードだけど)とも、楽譜はもう読めて(実は落とし穴があったことを昨日発見したんですが、後述)どこを押さえればいいかはわかってる。けど、そのはずなのに、思うとおりに指が動かないことが多々あるんですよね。いつもは弾ける箇所が、なぜかずっこける、一度ずっこけると、なぜかその次もまたその次もそこで引っかかる。なんで?と思えば思うほどに指が動かなくなっていく……。

 特にエルフの踊り。どうしても練習の順番が何となく決まっちゃってて、これが最後になるから疲れてる(と言うほども練習してないし、そもそも合間合間にたっぷり休憩入れてダラダラやってるのに)からか、ピアノ伴奏動画に合わせる練習してるんですが、一回目がいちばんマシで、それでも間違えたり遅れたり走ったりした箇所あるからもう一度、と思うと、もっと悲惨になって、もう一度と思うと以下ループ。

 クロイツェル2番も、シュポアで弾こうとすると左手のリズムが右と合わない。指の動きが遅れるところがあって、指を上げすぎなのかなあとか、いろいろ考えて練習してみてもいまいち。

 まあ一週間でできることって限られてるので、次のレッスンで相談しようと甘い考えでいました。

 

 で、今日のレッスン。スケールとアルペジオ(ずーっと9音スラーで練習してたら、今日は3音スラーでと言われてまたもボロボロw)テトラを一通りやって、クロイツェル2番、今日はシュポアヴィオッティやりましょうか~、と先生。シュポアはだいぶ前に言われてちょこちょこ練習はしてたけど(でもうまく行ってなかった)、ヴィオッティ!? まあいずれ来るだろうとは思ってたけど、思うだけでやってなかったですw 

 でもシュポアやったら、そこから右手についてじっくりレクチャーになって、ヴィオッティは結局時間なかったですけどね。

 というのも、シュポアは今までにもスケールで何度も注意されてきたことがいろいろあるにも関わらず、未だにちゃんと出来てないボウイングでして。

 スケールのシュポアはこんなのです。

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 これを記事に載せたころ(ちょうど2年前)は、まだ2オクターブのスケールやってたんだったなあ。ていうかこのブログ始めてもう2年以上経ってるの!? 先生が産休で、ひとりで練習して迷走してたころだったから、そうなるかぁ~(遠い眼👀)。

 ともかくシュポアはこのリズムと弓遣いで、単純だけどけっこう難しい……。これをできるだけ弓の先のほうで、小さく使って、パパン!と切り返す。それが何度言われてもうまく出来ないんですよねえ。

 そこで今日もあれこれ言われつつやってたら、これまで指摘されてなかった新しいポイントを先生が発見。弓が回転してる、それダメ

 私としては、いつも何度も言われている、手首を使って、スナップ効かせて、というところを再現したくて頑張ってたんですが、これ、全弓だとわりと自然にできてる(と思う)ところ、先弓では難しい……。で、そこを頑張ると、どうしても弓にひねりが入ってしまう。それはしかし、ダメなんだそうで。

 先生がいろんな角度から私の右手を観察した結果、私の右手親指の丸め方が足りていないのが原因である、ということが判明。いちおう丸めてはいるんですが、ぎゅっと丸くしてるわけではなく、特に先弓になると腕を伸ばすので、親指も軽く曲がっている程度。そこから、指の動きで小さく弓を前後させようとすると、親指が伸び切ってしまう。そのときに弓に回転を加えている、という分析。

 そこで、もっとぎゅっと親指を丸めた状態から始めて、ダウンで腕を伸ばしたときに親指が伸び切らず、少し丸みが減ったくらいにする、という動きの練習をしました。

 前回のレッスンで、私が弓の構え方を、これで、と言われてそこでおしまいになりそうになって、それだと家に帰ったらどんな姿勢だったのかぜったい忘れる!と思ってそこから強引にもう少し練習したのを、先生も覚えてくれてたのか? 今日はそこからじっくり私ができるようになるまで付き合ってくれました。

 それでとりあえず、弓の軸を回転させずにシュポアの上下運動ができるようにはなったけど、手首とかは……? のまま終わったので(そのあとこの動きでクロイツェル2番を一回通して弾き、エルフもやりましたが)、午後の練習で、1時間ほぼこのボウイングの研究をw

 

 軸を回転させずに上下、は、気を付けていればまあできる。

 でも先生が言ってたような手首のくねくねはぜんぜんできてなくて、それをやると弓が盛大に回転する。

 この両立が難しい……。

 

 レッスンで先生が見せてくれたお手本でも、手首は確かに、そんなに大きく動いてはいませんでした。そもそも弓の上下運動はごく短くわずかですしね(1cmくらい)。手首に力が入っていてはいかん、くらいに思っておけばいいのかな?

 それと、先生の動きを見ていて思ったのは、メインで動いている筋肉はやはり肘のすぐ下、つまり前腕部の動きで弓は上下している、ということかな。私の場合、指の動きがメインになっちゃってるんですよね。指ももちろん使うんですけどね。

 そういうことを考えつつ、自分の指の動き、腕の動き、力の入れ方などをいろいろ試し、弓の動きもシュポアから普通に短いデタシェの往復にしてみたり、それを少し長くしてみたり……。いろいろやりました。やればやるほど、どこをどう動かせばいいのか、今自分がどこをどう動かしているのか、わからなくなっていく……w

 

 ところでエルフの踊りなんですが、左指の動きがけっこう複雑で苦手な箇所があって、これは暗譜するしかない、と思って頑張って覚えてある程度弾けるようになっていたところが、上に書いたようにときどき発作的に弾けなくなる(そこだけじゃないですが)。昨日もそれで、何度もそこでつまづいたので、もう一度きちんと指を動かさなくては、と思って弾いてみたら……あれ? あれれれれ? 楽譜の音と指が合ってなくない? G線で音二つと思ってたけど、三つある??? と気付き、愕然。

 もうすでにある程度まで指が勝手に動くくらいに覚えてしまっていたのに、それが間違いだった、となると修正に苦労するんですよね。でも直すしかない! 気付いたのが、昨日の練習のもう最後のほうだったので、時間がぁ~、と思いながらも10分くらい頑張りました。それで完璧に弾ける!なんてレベルにはほど遠いけど、しょうがない……。

 で、今日のレッスンで先生にそんな話をして、とりあえずピアノ伴奏に合わせて通して弾いて、もっと速くでもいいんじゃない?とか鬼みたいなこと言われながらw(でも実際、テンポ100なんて無理!ってちょっと前は思ってたけど、今はゆっくりめに感じるので、もう少し速くてもいいとは私も思います)、ここなんですよね、音すっ飛ばしてたの、とその部分を弾いてみたら……あれれれれ? さらに音符を読み間違えていたことが発覚w 大丈夫か私w シの♭なのにラの♭だと思ってました。しかもそこにちゃんと「2(の指)」って書いてるのに!! もう認知症始まってるんかなw
 とにかく先生に見てもらってホントによかった、でないと、またまた間違った指遣いのままひたすら練習しちゃうところでした。楽譜はきっちりと読みましょう。

 

 さて、頭ぐちゃぐちゃになった先弓ボウイングの練習、これではいかん、と思い、いろいろと細かいことは一度すっぱり忘れて、自分の体のどこをどう動かすとか考えずに、弓をどう動かすかだけを考えてそのとおりになるようにやってみました。軸を回転させず、上下に短くすばやく動かす。アップのときしっかり音を出し、しっかり止める。これだけ。

 で、たぶんですが、できてる……んじゃないかと。それをやりながら思い出したんですが、レッスンのとき先生の模範演奏を見ながら、動かすのは手首というより肘から先ですね?と確認したら、「肩甲骨から弾いてるんだけどね」と先生が言ったんですよね。実際には肩や上腕部はほとんど動いてないように見えましたが、がちっと固定しているわけではなく、力が入っていない状態なんだろうなと思います。それで、そのことを意識して弾くと、音がしっかりした気がする。わかんないですけどw

 これでも、まだ「できた」と言い切れる状態ではないです。少し休憩してからまたやってみると、やっぱり弓にひねりが入ってたりする。鏡を見ながらそれを修正して繰り返すと、まあまあできてるかな、という感じになる、の繰り返し。今使ってる弓の軸断面が丸じゃなくて八角形?六角形?なのもいいですね(転がらない鉛筆型)。光を反射して光る部分がはっきりしてるので、回転するとすぐにわかります。

 右親指の曲げ方も気を付けて練習していると、だんだん、弓をそもそももっとがっちり握りこむくらいの感じに持ってもいいんだ、ということも体感できてきました。私の先生は弓の持ち方についてはロシア派で、中指薬指をかなり深く持つよう指導されたんですが、小指は弓先に行くときは弓から離れてもいい、という主義なので、腕の短い私、先弓に行くと少しでも弓を長く使いたくて、すべての指を浅く浅く持ってしまってました。小指どころか薬指も弓から離れるくらい。

 そこを反省して、小指も離れないくらいがっちりとフロッグ部分を握りこむくらいの気持ちで持つと、弓は当然ながら安定します。コントロールもしやすくなる。そして、親指以外の四本でしっかり持ってるので、無駄な回転もかからなくなる、ような気がします。

 あ、ちなみに先生もレッスンで、弓に回転を加えることはゼロではない、と言ってました。でも、そうとわかっていて、その効果を利用するために回転させるのと、私みたいに気付かずに勝手に回転しちゃってるのとは、また別。気をつけねばなりません。

 

 レッスンに行く先生の義母宅の庭に咲いてたカッシア、ゴールデンシャワーの木が花満開できれいでした。