気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

左を覚えるか右を覚えるか、それが問題だ?

 月曜の朝8時半からレッスンという日常(?)が戻ってまいりました。私の一週間はバヨレッスンを中心に回っていると言っても過言ではないので、月曜の朝にレッスンというのはある意味、とっても区切りがわかりやすいです。

 昨日までは猛烈に暑くて、連日午後は35度超え、体感温度は40度超えという日々でしたが、昨晩はノルテ(季節風の北風)が吹き荒れ、夜中に少し雨も降って、今朝は涼しかったのでラッキー。しかも朝一だし。と思ったけど、義母さん宅ではいつも使わせてもらってる扇風機が壊れたとかで、まあなくても大丈夫でしょ♪ と思ったけど、やっぱりバヨ弾いてるとけっこう汗だくに。来週は扇風機何とかするから、と先生言ってくれました。お願いします。

 

 さて、先週のレッスンでは基礎練を一通りやったので、やっぱりこれは必須か、と家でもちゃんとやることにしたんですが、家の譜面台に貼ってる基礎練リストを見たら、スピッカートってレッスンでやらなかったよね? と気付きました。ものすごく久し振りにやってみたら、あららら、やっぱりうまく出来ない。

 レッスンで、右小指をしっかり丸めて、というのを注意されていたので、スピッカートもそれを意識して練習したんですが、弓が跳ねるので小指がちょいちょい落ちてしまう。前回のレッスン(水)から今日まで5日しかありませんでしたが、スピッカートは少し頑張って練習しました。だんだん手が慣れてきたのか、あと、跳ねすぎないようにと何度も注意を受けてたことを思い出して、弓の跳ねのコントロールを頑張ったからか、何とか小指が外れずに弾けるように。

 

 そんな感じで今日のレッスンに臨んだわけですが、先生も先週のことを覚えてたようで、弾き始める前から、右小指丸めるの忘れないように、とあらかじめ注意されました。ゆっくりのスケールだと忘れないでできるんですが、8音スラーくらいになってくると音程とか弓の配分に気を取られて、小指忘れる……。まだ身についてないってことですね。以前ほど力が入って突っ張ってるわけではないと思うんですが、なんしろ私の小指は短いので、かなり意識して丸めないと、ほぼ曲がってないって状態です。

 先週質問したアルペジオのポジチェンも、練習して少しはマシになりましたが、まだまだ音がきれいに出なかったり。テトラコルドも音程ばかり気にするので、ボウイングがおろそかになり、音がきれいではない。今日はそこを重点的に指摘されました。

 

 が、基礎練はそこで早めに切り上げて、クロイツェルの4番。これは先週も言われた、スタッカートのところを弓短く使って、というのを練習はしたんですが、テンポも上げようと、これまで40で弾いてたのを50にしたら、とたんに弾けなくてあちこちでコケてしまう始末……。虻蜂取らずな結果になってました。

 今日は先生が模範演奏で*1、ここはうんと短く、とかやってみせてくれて、だいたいどのくらいの分量使うべきなのかの指針をもらえました。ま、先週のレッスンのあとでいろいろ動画を見たところ、特にラスト部分、弓全部を使わず先のほう半分か3分の1くらい(先生は3分の1派)使って弾いてる人がほとんどなのは、気付いてました。それと、ダウンの1音はほぼ全弓マルテレと同じなので、マルテレの練習も怠ってはいけませんね。

 そこらは自分でもわかってるので、引き続き練習が必要です。

 

 それからクロイツェル2番。バリエーションはどんなのやったっけ? と先生に訊かれて、休暇のあいだに練習したのを挙げました。デタシェ、2音スラー、4音スラー(これはときどき間違えるけど何とか、くらい)、シュポアはやってみてるけど、たいてい後半のどこかで落ちて復活できなくなる。という感じ。

 デタシェでとりあえず弾いてみて、そこそこのテンポで(前に弾いて音程ボロボロだった80くらい)前よりはずいぶんマシになってると思いますが、調子の良し悪しによっては音が乱暴になったりするので、そこをもっと均等に、すべての音をきれいに出すように、とのこと。4音スラーも同じく。

 それから、来週はこの2番を重点的にやりましょう、バリエーション増やして、2音スタッカートと4音スタッカート、それからソティエも、と言われる😱 スタッカートはまあスラーやってるから、それをスタッカートにすればいいので、たぶんできる(たぶん……)と思うけど、ソティエ???という顔をすると、1音を4つのソティエで、じゃあそれやってみましょう、と。

 つまり、ドドドドミミミミソソソソファファファファ、となるわけですね。同じ指遣いなんだけど、テンポが変わるので戸惑う。こういうところ、まだまだ応用力がなくてダメですね。それでもまあやり方はわかったので、とにかく弾いていく。が、長い……。3分の2くらいのところで、右の二の腕がだるくなって休憩してもらいましたw 

 あとで先生にも話してたんですが、私、数年前に心臓に不具合出たとき、ものすごく耐久力がなくなって、のこぎりなんかでも3回くらい挽いたらもう疲れてしまってました。その後は薬でだいぶマシになり、日常にはさほど支障なく暮らせています。バヨも、最初は慣れないこともあってすぐに疲れて休憩ばかりの練習でしたが、最近はだいぶ耐久力ついてきたなーと思います。ソティエも、習った当初、これヤバい(反復運動の)やつ……と思いましたが、毎日少しずつ練習を重ねると、筋肉はちゃんと育ちますね。

 とはいえ、スケール3オクターブやエルフの踊りよりだいぶ長いので*2、これからまた頑張って筋肉つけていかねば! 

 で、その際の注意点として、弓の同じ位置で、同じ角度で、同じ傾きで、右腕も手首や肘の角度と形すべて一定で、弾くようにと。私の悪癖として、特にE線で弓と弦の角度が直角でなくなる(手を前に出しすぎ)、右手首の角度が変わる、また全体に弓の毛の傾きもふらつきがち、などなど……。

 そこに注意するには、まず開放弦でソティエやるしかないので、ひたすら開放弦4本を往復でソティエやりましたが、それでもなお難しい。

 

 脱線しますが、高校のころブラバンでパーカッションやってまして、それも引っ張り込まれて押しつけられたので、本来自分でやりたいとか好きだとかで選んだわけではなかったんですが、これが意外と楽しくて。音出すだけで楽しい私には、いろんな楽器を扱うパーカスって案外合ってたのかも?

 その中で、スネアドラムの奏法にロールというのがあります。二本のバチをドラムの表面で細かく跳ねさせて、どろろろろろろ……と音を続ける奏法なんですが、これを均等に切れ目なく続けるコツとして、先輩が教えてくれたのが「無の境地」でしたw 考えちゃダメ、頭空っぽにして、ひたすら手だけを動かすの。で、部活の個人練習の時間に、一人隅っこに座って、スネアを前に、ひたすらどろろろろろろろろ……と宙を見つめて練習していると、退屈に見えるんでしょうね、友人が自分の楽器を持って隣に座って、話しかけてくれるわけです。そうすると「無の境地」に雑念が入り、あっという間にスティックは乱れて、でっででどどんこどん、でコケてしまうというw

 

 ソティエも、このロールとちょっと似てます。ロールよりは音の数がきっちり決まってるので、どんなに速くても数は一定ですが、とにかく細かく早く動かすには、考えちゃダメ。それはわかってるんだけど、あ、弓の角度が、とか、あ、手首が、とか、あ、弓の位置が、とか考えなくちゃいけないのも、また事実。

 そういうことをやってると、今度は、4つの音が均等じゃなくなる、つまりリズムが崩れてくるわけです。腕の筋肉が疲れてくるせいもあるかも。そうなると、またそこに先生の注意が入る。移弦のところでもリズム均等に、4つの同じ音もすべて均等に! 元パーカス奏者としてリズムができてないってのは(なぜか)非常に悔しいのでw、まずはリズム最優先で頑張る。

 開放弦ではそこそこできても、クロイツェルを弾こうとするとまた難関です。楽譜を読んで左指に注意しながら、右手のボウイングに注意、できない……。これはもう、クロイツェル暗譜するしかないですね? もしくは、右手のソティエが考えなくてもきちんとできるまで、体で覚えてしまうか。右か? 左か? どっちだ???w

 

 先生は、そんなすぐにできなくてもいいから、ソティエはデタシェと違って、一朝一夕にできるものでもないから、とおっしゃったんですが。いや、あの、デタシェだってぜ~んぜん一日じゃできませんでしたよ???と大笑いに。

 バヨは一日にしてならず。一週間でも一ヶ月でも一年でも、鳴らず。あ、違った、成らず。10年くらいしたら、ちょっとは「なる」かもしれませんw

 

 昨日の晩、朝早くのレッスンのために準備を整えたバヨケース(上、軽いやつ)と楽譜その他を入れた鞄に、添い寝するニャンキジ。レッスンうまく行くよう、ボクの念を注入しとくね!?

*1:そういえば今日、先生の演奏を見ていて、いつもは指とか手首ばっかり注視するので今まで気付かなかったけど、先生の立ち姿、美しい。すらっとまっすぐ立って、どこにも力が入ってない。こうあるべきなんだろうなあ、と思ったこと、メモしておきます

*2:エルフの踊りは60小節で各小節に4音ソティエが4つ、クロイツェル2番は25小節だけど、各小節に16音入ってるので100小節相当