気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

アリアは軽やかに、ピエロは右手の指をしっかり意識する

 このところ2回に1回はレッスンがキャンセルになることが続いていたので、今日はどうなるかと思いましたが、大丈夫でした。

 今日はもうかなり暑くて、レッスンに出かける午後には38度! レッスン前に郵便局に行く用事もあり、そのおかげでちょっと早めに先生の家についちゃったけど、これは外で待つと楽器がヤバいと思い、先生にメッセ送って、15分早く入れてもらいました。

 うちでクーラーかけるときは27度の設定なんですが、先生宅では23度になってましたが、それでもバヨ弾いてると汗かきました。部屋が広いからってのもあるかも(でも弾いてるとこはわりとクーラーの真下なんだけど)。

 

 さて、今日は基礎練なしでアリアから!と言われ、へ……? マッケイするんじゃなかったっけと思いつつ、まあアリアも練習はしてたので、よかったです。

 ファーストバヨはだいたい弾ける、つもりでしたが、全体にもっと肘を緩めて音を柔らかく、と注意されました。私の音は、軽やかに歩こうとしてるところを背中引っ張られてブレーキかけられるような音、だそうでw え、それってリズムが遅れがちとかいうことではなくて? と確認しましたが、そういうことではないそうです。

 

 ちょっと話脱線しますが、前からよく聞く話で、日本人のリズムは引っ張りがち、というのがあって。それで、今日の先生が言ってるのもそういうことなのかなと思ったんですけど。

 打楽器をやってたころに聞いた話ですが、リズム楽器だと特に顕著なのが、この日本人的リズム感と他の違いというやつで、他と言ってもいろいろでしょうが、欧米に比べて、かな。そしてラテンアメリカ人と比べるともっとわかりやすいかもw 

 関係あるかわかりませんが、サッカーにドはまりしてたころ、たまに日本のテレビ中継の試合を録画して送ってくれる友人とかいたんですが、見てると日本のアナウンサーはたいてい「〇分を経過しました」と言うんですね。メキシコのアナウンサーは「まもなく〇分です」と言うことがほとんど。盛り上がってるときだと、いや、〇分までまだだいぶあるぞ?ってときもw そのくらい前のめりになっちゃってるw これもリズム感の違いから来るのか?とか思ってました。

 

 が、とりあえず私の場合、リズムは合ってるけど、音色が👆なのだそうで、アリアは音色大事な曲だしな、弾けてるつもりになってたけどまだまだってことですね。

 あと、弓をもっとしっかり根もとまで使うことと(長い音符は用心してゆっくり使うので、他の短い音でも少なく使ってるみたい)、ビブラートもうちょっと頑張って(ビブラートに意識向けると脳内で数数えてるのがわからなくなるのですがw)、そして音をしっかりつなぐこと、と言われました。長音から短音に移るところで特に顕著らしいのですが(自分ではわかってない)音が途切れてるんだと……う、そうなんか、けっこうつないでるつもりなんだけどなあ……。

 この「つなぐ」というのを先生、Empatarと言うんですよね。前にも言われたことあって、意味はわかるけど、なんでだろ?とずっと思ってました。またまたサッカーの話になるんですが、私にとってこの単語は「(試合で)引き分ける」という意味しかなかったので……。今日、あまりに何度も言われたので、そういえば気になってたなと思い出して、帰宅してから西和辞典を引いてみたところ、自動詞では「引き分ける」なんですが、他動詞でラテンアメリカのいくつかの国(メキシコ含む、キューバはなかったけど)では「くっつける、結び[つなぎ]合わせる」というのが載ってました。やっぱそうなんか~!

 

 ファーストはそういうことで、じゃあ次セカンド。これも同じピアノ伴奏でこの一週間練習してました。ファーストがないので、メロディがほとんどない演奏になるんですが、ピアノがほぼセカンドバヨの音を弾いてくれてるので、比較的合わせやすい。これがファーストをマウラー氏が弾いている動画にすると、バヨの音が大きすぎてピアノ伴奏がほとんど聞こえないのですよね……。だからそれはセカンドがまあまあ弾けるようになってから合わせようと思って、まだやってません。

 今日も先生にそのことを言って、ピアノのみに合わせて弾きました。どうにか弾ける、でもたまに指間違えてわかんなくなって落ちる(けど復活できる)、というレベル。

 ファーストよりはゆっくりですが(ファーストではちょこちょこ出てくる32分音符がセカンドではまったくなくて、16分音符が最短)、一ヶ所、人差し指で連続して別の弦を押さえるところで、これが低い弦から高い弦だと比較的移動しやすいんですが、逆(高い弦から低い弦)なので、うまくできないところがあり。そんなら、と2本を一度に押さえる戦法wでとやってたんですが、先生に、それはダメ、と言われました。ダメなんか……。一瞬音が途切れてもいいから、ちゃんと指を移動させること、そして右手の弓ときっちりシンクロすること、がコツ。うんうん、それができればね……w 頑張ります。

 ラスト近くのトリルも、トリルかかってるのが16分音符なのと、薬指と小指でのトリルなので、一回くらいしかトリルできてないw それトリルじゃなくてただの装飾音符? てとこも先生に相談したら、うん、ここはモルデンテでもいいですよ、と。モルデンテってなんぞ? と訊いたら、音符の上に波線が乗ってるやつだそうで。

      ← こういうの

 

 調べてみると、モルデント、逆モルデント、プラルトリラーなどなど、名前がいっぱいあって(記号も微妙に違うのがいろいろ)、定義もサイトによってけっこうまちまちで、ややこしいので、ここでは深入りはやめておきます。とりあえず先生のスペイン語でモルデンテってのは、トリルよりゆっくりめにラリラリとすること、だそうで。そか、じゃあ私のトリルは全部モルデンテだなw

 

 それから急いで(なのに今日はなぜか肩当てが2回も勝手に外れて……焦るわ。なんでかな、最近ちょっとつける角度を変えてみたんだけど、そのせいか?)マッケイやりましょうと言われて楽譜を引っ張り出す。

 えーと、まず5番のピエロの踊り。問題は、ゆっくりだとそこそこ弾けるけど、オンテンポで弾こうとすると汚なくなるとこ。じゃあ弾いてみましょうか、ゆっくりでもなく速くもなく、くらいで。

 で、まずスピッカートをきれいな音できちんと弾くこと。を言われましたw すいません、確かにテキトーで行き当たりばったりです。きれいに出るときもあるけど、バラバラで汚ない音が出ることも多し。弓のコントロールができれば、すべての音がきれいに出るはず。

 それから自分でも気になってた、スピッカートからデタシェに切り替えるところで弓が弦の上でぼよよんと跳ねる問題。これは、スピッカートのときは人差し指や中指にほとんど力入ってない、弓に触れてるかどうかくらいの感じだけど、デタシェになるときはしっかり持つ意識で、と言われました(たぶん。説明聞いてる途中で肩当て外れの2回目が起こって焦ったので、ちゃんと聞き取れてなかったところも)。そして弓をきっちり弦に置いてからデタシェの音を弾き始めること。置くところ(弓の)をもっと下のほうにするとかでもいいかも。この辺は人によってやり方いろいろなので、自分なりにうまく行く方法を見つけ出さねばならないらしいです。

 が、とにかく、右手の指の微妙な力加減とか使い方を意識しなきゃいけない、ということはわかりました。う~~む、こんな繊細な楽器、根っから大雑把な私に弾けるんか!? と改めて思いつつも、まあやるしかないですね。

 

 本当はマッケイの6番と7番と8番も見てほしかったんだけど、時間切れ~(先生が、あんまり次々やるなって言った理由、ちょっとわかったかもw)。それは来週やりましょうと言われました。

 マッケイ3番と6番もけっこう低音の曲でG線をよく使うんですが、8番に至ってはG線しか使わない。バッハのG線上のアリアでは(ファーストでは)G線ぜんぜん使わないんですがw(私はね)、マッケイ8番で図らずも「G線上の晩祷(Evensongとタイトルがついてる)」となってしまった……。

 そしてこれがね、いい音出すのが難しいんですわ……。もともと私のスズちゃん(スズキバヨ)、G線にびりつきがあるような気がしてて、習い始めてからはそれはやっぱ私のせいか、と気付いて少しはマシになったと思うんですが。それでもこういう低音メインの曲を弾いてると、やっぱりきれいに弾けない……。

 低音だからこそ、弓を押しつけすぎると響きを殺してしまうとか、理屈ではわかるようになってきてるんですが、じゃあどうすればいいのか?がまだわからなくて。それも来週のレッスンで教えてもらえる約束、取りつけました。

 

 もうひとつ気になってたのは、私の右手の、先弓での角度なんです。先生が弾いてるのを見てると、先弓になっても手首そんなに反り返らないんですよね。私がやると、かなり反ってる。これ、いいの?ってちょっと前から気になってました。これもレッスンの終わりに急いで質問したところ、それは人によるから問題ないそうです。ちょっと安心しました。

 

 肩当てなんですが、レッスン中に2回落ちて、終わって片付けようとバヨをケースの上に置いたときにもボロッと。なんでだろう? ちょっと明日また入念にチェックしますが、壊れてないことを祈る……。

 先週だったかにG線の音色で悩んでたときに、いつもと違う角度につけてみたら、音色はまあそんなに変わんなかったのですが、安定度が増した気がしたので、そのとき写真撮りました。

 こんな感じにちょっと斜めに付けることにしてみたんですが、そのせいで緩くなってるんかなあ? あんまり楽器を圧迫するのもよくないだろうし、と思ってたんですが、外れるほど緩いのもよくないよねえ? というか今まで練習で外れたことなかったのに、なぜレッスンでw 

 

ともかく、来週までの課題がまた満載。頑張ります。