気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

スタッカートじゃなくてスピッカート?

 今日は死者の日(お盆みたいなもの)で、ダンナのお母さんは去年の11月末に亡くなったので、これが初盆。ダンナのお兄さんたちがモンテレイ(飛行機乗り継ぎの距離)まで来いと言うので、ダンナだけ出かけてて留守で、バヨレッスンにはタクシーで往復しました。今日は比較的涼しく*1、タクシーも割とすぐに捕まったので、思ったより楽ちん。先生宅では扇風機が倒れて壊れたの~、てことで扇風機もなしでしたが、それでもいつもほど汗かかずに済んだし。

 

 ただし、レッスン中、別の汗はかきましたけどね。

 まず先週のモーツァルトでスタッカート、習ったのに家に帰ったらわかんなくなって、下手に間違ったことするよりもと思って控えました、と言ったら、先生もうんうん、そのほうがマシですねと。で、スケール一通りやってから、じゃあスピッカートやりましょう。

 え? スタッカートじゃないの? スタッカートは、マルテレとセットで、マルテレをスラーでやるのを先生はスタッカートと言ってるんで、本当はできるはず、でもモーツァルトの楽譜だと弓の分量をどう配分すればいいのかがわからない、と思ってたんですが。

 

 スタッカートもスピッカートも、楽譜上では音符の上に点がついてるもので、見た目は一緒。でも、作曲家や曲の特性によって、スタッカートだったりスピッカートだったりするらしいです。よくわからんが……。とりあえず、その都度先生に訊けばいいかw

 で、スタッカートは、その音を最後にちょっと止める奏法。スピッカートは弓を跳ねて弾く奏法。と理解しました(レッスンの先生の説明と、帰宅してからいろいろネットで読んだのをすり合わせて)。スタッカートはその音の終わりで弓が弦を離れるとは限らず、つけたままの場合も。スピッカートは速くなると必ずしも弓が弦を離れるわけではないようですが、基本は離れると。でも、この二者は厳密にどっちというものでもなく、境界は曖昧? うーん、難しい。

 

 が、とにかくスピッカートです。弓を弦の上でポンポンと跳ねさせる。スペイン語では、rebotarという動詞。肘は動かさないで、手首と指だけで。

 跳ねるのはね、跳ねるんですよ、弓。それはもう、勝手にボンボンとw 跳ねすぎて、あっちこっちあらぬ方向に行くし、ゆっくりならいいけど、速くやってって言われると、弓が跳ねすぎてて弦に戻るのに時間がかかって速くできないw 暴れ馬を調教する気分?

 それと、先生に言われて初めて気付きましたが、私、スピッカートをアップから始めてましたw ダウンからね、って言われて、へ?ってなってw 何となくですけど、アップのほうが跳ねやすいから?

 で、ト長調のスケールをスピッカートで、とかやらされたけど、いやはや。しかも、2オクターブ上がっていって、最後のソを下りのときもう一度弾くタイプのスケールなんですが*2、その戻りの最初のソはダウンでね、って、なんでそこだけ違うのッ!? なんて、スピッカートと関係ないところでも苦労するし!

 一通りスピッカートの練習方法を習って、そのままモーツァルトに突入し、ひぇぇぇ弓が、弓が暴れる!てな感じのスピッカート(もどき)を交えつつ、全体がまあまあ弾けるようにはなってるんで、初の先生とのデュエット♡ とはいえ、私は自分のパート弾くのに必死で、先生の音はほとんど聞こえてませんでしたが……。

 

 レッスンの最後には、コンチェルティーノの第3楽章やりましょうって言われて、ここんとこずっと速いテンポで練習してたのに(128)、その伴奏をiPadに入れてなくて、入ってたのはなんと、112。先々週、それで弾いて聞いてもらったんだけど、今日はもうぜんっぜん弾けなくて。まずテンポが合わない、音は外すし、指間違えるし。

 先生に、速く弾くことより(先々週聞いてもらったとき、ホントはもっとテンポ速いんだけどって先生が言うから練習してたんだけどね……)、ちゃんと楽譜を読んで全部の音をきちんと出すように、と怒られました😓 

 で、この第3楽章にも、黒い点々がけっこうあちこちについてて。ロンドでテンポ速めですからね(アレグロ)。勝手にスタッカートになっちゃうところもあるけど、全体にできてない自覚はありましたとも! 今日の午後練では、112はさすがにゆっくり過ぎだけど、120で練習。

 でもこの一週間も思ってたんだけど、日によって、たとえば第1楽章のBパート、速いところが楽々と弾ける日があるかと思えば、翌日には指がぜんぜん回らなくてどうしても弾けない!って日があったり、すごく不安定です。なんでかなあ。

 今までほぼト長調の指遣いの曲ばっかりやってたのが、ヘ長調スケールやモーツァルトイ長調とかで指の間隔がいろいろになってきて、音程取れないってのもあるかもだし、脳みそのキャパシティの問題かもしれない。練習するしかないですね。

 

 午後は、スピッカートの練習、ネットでもいろいろ読み漁ったり動画を見たりして、参考になりそうなのを探し、まずは開放弦で弓をボンボンボン……。

 弓が弦に対してちゃんと直角になって、跳ねるときもその角度を保ってないと、弓があっち向きこっち向きして暴れるので、まずは跳ねないで、弓を弦につけたまま短く、きこきこきこ、と弾く練習。角度も鏡見て確認。

 肘がどうしても動いてしまうので、その肘を壁につけて、手首と指だけで動かす練習。

 ずーっとやってると、手がけっこう疲れるので、合間に休憩したり、コンチェ弾いたりしながら、きこきこきこ、ボンボンボン。やってると、だんだん安定してきて、ダウンとアップで音が違っていたのもまあまあ同じ音が出るようになり、跳ねる度合いも毎回ほぼ同じになってきました。それで、少しずつ速くしてみると、あるところまではうまく行くんですが、それ以上速くしようとすると、弓がずっこけてしまう

 まあ一日目だからこんなもんか、てことで、その速度でスケールをやってみたりして、今日は終了。今週は、水曜と金曜に隣町まで行かないといかんので(スズちゃんのお迎えもあるけど、病院の定期健診がまた始まったので)、二日は練習できないんだよなあ。まあしょうがないわな、そういうときもある。

 とにかく来週のレッスンまでに、何とかスピッカート(形だけでも)できるようになるといいんですけどね……。

 

 しかし、やってもやっても難問が次から次へと出てくるバヨって、こんなの習う人、どんだけマゾよ!? って今、ちょっと思い始めてます……。

 あーでも昨日紹介した本の作者、子供のころはバイオリニストになろうと目指して頑張って練習して、でも自分には無理だと悟って諦めた、という話のところで、私は子供のころから習ってたらこんなに苦労しなかったのになあ、人生やり直せるならやり直したいわ、とか思ってたけど、なまじ子供のころから習うと、プロになるって選択肢があって逆につらかったりもするのかなあ、と。この歳で始めたら、間違ってもプロになれないのは明らかなので、最初から気楽に楽しめますしね。

 だとしても、気楽にエベレスト登攀、とかって山のふもとにかじりついてる気分ですけどね……😭

 

 

 

*1:最高気温28度、最低気温25度!

*2:そこを繰り返さないで、ソラシドレミファソ♪ファミレド……って戻るタイプのスケール練習もあり