気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

スズちゃんでスピッカート

 昨日、隣町に行ってスズちゃんを連れ帰りました。今度こそ、膠剥がれはもう起こらないでほしい……。で、明日もまたまた隣町まで往復6時間しなきゃいけないので、今日は練習しましたが、ブログは短めに。

 

 久し振りのスズちゃん、第一声を弾いて思ったのは、音がまろやか~、ってこと。カール君にすっかり耳が慣れちゃってたからね。あとでカール君取り出してきて弾き比べてみたけど、うーん、やっぱりカール君音がざらついた感じ。それとネックのところが、細くしてもらって指板に指が届きやすくはなってるけど、断面の形がスズちゃんと違うみたいで、ビブラートとかスズちゃんだと親指がずれることはそんなになくて弾きやすかったです。カール君だと、親指がずり上がってくるんだよね……。

 というわけで、スズちゃんに問題なさそうなので、カール君はきれいに拭いて、弦を少しだけ緩めて片付けました。

 あ、顎当てがカール君のほうが心持ち小さくて私の顎にフィットするので、スズちゃんと取り替えようかなあと。これは弦とかには触らない部品なので、自分でやっても大丈夫そうだし。弾き比べてみたときの感じだと、カール君の顎当てのほうが高さもちょっと低い? と測ってみたところ、2ミリしか違わなかった。しかもバヨ自体はスズちゃんのほうが2ミリ薄い。ということは、全体では同じ? とりあえず今のところはそのままにしてます。

 

 さて、スピッカートの練習、カール君でやってたときは、イギリス製の弓とザイフェルトで比べてみたところ、ザイフェルトのほうがやりやすいと感じたんですが、今日は開放弦だけじゃなくスケールでやってみたところ、開放弦だとまあ普通の音が出てたのに、指で押さえた音になると、きれいな音が出ないことが判明。飛ばし方がよくないんだと思うけど、念のため、と弓を持ち換えてみたところ、イギリス製の弓のほうが音が出る。

 まあ松脂の量とか、張り具合とかも違うのかもしれないけど、ザイフェルトは1月に毛替えしてもらってからずーっと使ってて、最近イギリス弓を使い始めたけど、こちらはザイフェルトほど使ってないので、毛の摩耗がまだ少ないのかも。スピッカートって毛の引っかかり具合でだいぶ左右されそうな気がするし。

 

 弓2本を持ち替え持ち替え、スピッカートをいろいろやってみたところ、開放弦で練習してたときは、弓を前後にほとんど動かさず上下にバウンドさせるだけでもけっこう音が出てたのだと発見。でもそれだと、弦を押さえたときに音が出なくなるわけです。

 そのためにはやっぱり弓をもっと前後に動かさなくてはならないので、手首の運動が必要になってくる。で、今日は曲も少しはやりましたが、大半をスピッカートの練習で、ぶんぶんぶんぶんやっておりました。ちょっとは形になってきた、かなあ……?

 

 コンチェルティーノも忘れないようにと、第1楽章から第3楽章までピアノ伴奏で弾いたんですが、第3楽章はテンポが速いので、バヨが耳元でがんがん鳴っちゃって、ピアノ伴奏がボリューム最大にしてもほとんど聞こえず、うまく合わせられないんですよねえ。カール君だとそんなにうるさくないんだけど、スズちゃんはそば鳴りがすごくて……。

 で、ふと駒の角度が気になって(今日は調弦もかなりしたし)チェックしてみたところ、あ、ちょっと傾いてるな。で、直そうとして、駒をばたんと倒してしまった……! ぎゃああああ、またか! すぐに弦を緩めて駒を立て直したけど、なんか、f字孔のfの横線より指板寄りになってるなあ? ホントは真ん中に来るべきなんだよねえ? 迷ったけど、もう一度弦を緩めて、f字孔に合わせてみました。そうすると、音がやっぱり劇的に違う。上品な、といえばいいですけど、前よりちょっと弱く(魂柱に近付くわけだから当然ですが)なんか虚ろな音色になった気がする。うるさくなくていい気もするけど、でもやっぱり物足りないかも。てことで、またまた弦を緩めて最初にあったと思われる位置に(駒の足元にうっすら跡がついてるのでだいたいわかる)。音も元に戻りました。少なくとも私の耳には。

 明日また行くので、持ってって工房でちゃんと見てもらうこともできるけど……。どうだろ、大丈夫かなあ。調弦も、今まではペグを回すのが怖くてびくびくだったけど、今日は3回もやり直したので、だいぶ慣れてきて、音を鳴らしながら回してピタッと合わせられたり。プロみたいに、バヨを顎に挟んだ状態で左手でペグを回す芸当はできませんけど……。

 

 そういえば先週末ダンナがモンテレイに行ってたんですが、義兄からのお土産、と言ってこんなもん持って帰りました。

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 最初、この写真を送ってきて、10万ペソ(約55万円)のバヨ🎻!とか書いてきてw いやこれ、バヨちゃうやろ、と返事したら、よくできました~💮とかムカつくことをw 

 そもそもこのテールピース、ギターっぽいし、駒ないし、と思ってましたが(スマホで見る写真は小さいので)、現物見て納得。駒は自分で立てるやつかw

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 駒を立てたらだいぶバヨっぽくなりました。が、それでもひどいw

 

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 弦が交差してるしw てか、顎当てどころかテールピースもないし。

 

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 指板には、フレットはないけど、ギターみたいな印がついてる? と思ったんですが、これ単に指板を打ち付けた釘の頭かw

 

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 ペグボックスはボックスになってなくて、弦が外側に。

 

 でもね、妙にリアルなところもあるんですよ。

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 指板が表板から浮いてる! (いちおう、かろうじて)

 

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 そして、見えるかなあ? 魂柱がある!!! これにはちょっと感動しました。

 バヨの全長では30センチちょっとくらいで、割と大きさあります。小さい子供なら弾く真似できるくらいの感じ? 音は鳴らないけど。

 

 2年くらい前のクリスマスだったかに、日系ブラジル人の友人からもらったミニチュアバヨがあるんですが、こちらは掌サイズなのにめっちゃ精巧で(たぶんかなり高かったものと思います)、アップで写真撮って別のところに載せたら本物と間違える人続出でした。そちらも機会があったらいつか紹介します。