気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

膠剥がれの修理

 ああああ、しょうがないけど、あさって(火)のレッスンキャンセルする羽目に……。

 

 前に書いた、膠剥がれ三度目。

 

ensayomx.hatenablog.com

 今すぐ空中分解はしないとしても、じわじわひどくなってきてるし、そもそも音に影響するのでよろしくないのは明白。修理に行かなきゃならんけどなあ、と昨日だったかぼやいたら、今日ダンナが、

「火曜日に隣町に仕事で行く」

と。そうか、行くんか、じゃあ私もバヨ持ってって工房に預けるか。でも……火曜日? 私、レッスンの日だけど。先生に、一日繰り上げて月曜にしてもらえるか訊いてみるか。

 

 また話は脱線しますが。

 実は、ダンナ、コロナでほぼずっと家にいるようになってもう一年ちょっと。毎日毎日毎日毎日、私がバヨ練習してるのを聞いて、最初のころはネットで見つけたバイオリニストの動画とか送り付けてきたりして、中には5歳くらいの子供の演奏とかもあって、おい! 何が言いたい!? と思わないでもなかったw あんまりしつこいので、ダンナもバヨ習いたいのか? 習うか???? と言ってみたこともある。

 でもダンナが子供のころ、メキシコの学校では音楽の授業ってのがなかったらしく、ドレミ? なんか聞いたことはあるが、何なのかは知らない、というレベル。それでバヨ習うのは、かなーーーーり無理があるよね、やっぱ。

 で、私が25年ほど前にバヨを習い始めたころ、ダンナはピアノをやりたいと言って、近所にあった学校に申し込んだことがあった。でも仕事が忙しくて、夜のレッスンもたびたびキャンセル、それと先生が若い男性だったんだけど、大人の生徒に教えたことがなかったのか、なんかすごく態度悪かった(ダンナより私がムカついてたけど)。で、数回で立ち消えに。

 だけど私のバヨ先生、初心者ならピアノも教えるって言ってたし、優しくていい先生だし、じゃあピアノ習ってみる?と言ったら、まんざらでもない様子。で、産休中に電子ピアノも買っちゃった。けっこういいやつ、ヤマハセミプロ用w

 そこで、先生産休から戻ったし、ダンナもピアノレッスン始めてもらうことになり、ダンナと先生がメッセのやり取りして、この月曜の夕方に初レッスン!という話が決まった。でも月曜って、5月10日、母の日だけど*1大丈夫なの? とダンナに訊いたけど、大丈夫と言う。そうか。

 

 というわけで、明日(月)ダンナの初レッスン、その次の火曜に私の二度目(産休明け)レッスン、という予定だったんだが、火曜に楽器を修理に出しちゃうんで、私も月曜にしてもらえませんか、とお伺いメールを出したら……。やっぱり先生、月曜が10日ってのを失念していたらしく、その日はイベント目白押しで、ダンナのピアノレッスンも悪いけど延期で、とのこと。そーか……。

 

 でも火曜日の隣町行きは変更できなさそうなんで、しょうがないな、諦めるしかないな。レッスン一回飛ばし。せっかくいろいろ練習してたのにな。

 で、工房さんにも連絡して、火曜日に持っていきますと。修理にどれくらいかかりますかと訊いたら、一週間という。じゃあ火曜日? それとも月曜? 月曜なら、その次の火曜にレッスンできるし(練習時間がないけどw)。と思ったんだが、できれば火曜日に、とのことで、しゃあねえ、レッスンは木曜くらいにねじ込んでもらおう。

 

 こないだのレッスンで、実はまた膠が剥がれて……って話を先生にしたら、修理に出すあいだ、大学の楽器を貸し出してもらってそれを使えるかも、と言ってくれたんですが、書類提出して、先生が取りに行って、とかしなきゃいけないみたいで、そんな面倒をかけるのもな……赤ちゃんいるしな。

 しかも先生がボソッと言うには、でもその楽器、弦がついてないかも……ってw いいけど、使い古しの弦、まだ捨てずに置いてるから、それつければいいけど。しかし大学の学生たち、弦がついてない楽器でどうやって練習してんだ???

 昔読んだ、黒沼ユリ子さんの本で、メキシコのド田舎に行ったら、子供たちにバヨ教えてくださいと乞われ、じゃあ、と引き受けたら、かき集められたバヨが、指板や駒がないとか、弦が足りない、ペグが足りない、弓もない、などなど、完全な楽器がなかった、というエピソード、ドイツで読んだときは、印象的ではあってもピンとこなかったけど、今はものすごくよくわかるw ダンナの姪っ子が弾いてたギターも横腹にばっくりと大きな裂け目ができてて、それでも普通に音出てたしなw

 だから、まあここの大学の楽器も、弦がないくらいじゃ(駒はどうなってるのか、魂柱は無事なのか、心配ではあるけど)驚くに値しないのかもしれない……。だけどとりあえず、それを借りる話は、たぶんない。

 

 ところで今日、こんな動画が目につきました。

 


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 ライブ配信の録画なので、画質よくないし、お話もちょっと冗長だけど、すごく参考になりました。

 膠に3種類あって(この工房さんが使ってるのは)、「三千本膠」というのが接着力が強く、日本の高温多湿な夏でも大丈夫、という話が出たところで、おおお! じゃあメキシコでも! と思って検索してみたけど、牛から作られる膠だけど、「和膠」と呼ばれるものらしい、ってことは、日本でしか作ってないのかなあ? 日本画でも膠って使うものらしく、この三千本膠もそちらのほうで有名みたいですが、生産中止になってるとかいう話もあり、でも売ってるところはまだあるみたいだし、そんなに高くない(むしろ他のより安価?)、だったら、日本行ったときに買ってきて、これでくっつけてくれ!って頼もうかw

 いやそもそもそんなのがあるなら(この動画でも、他のと混ぜて使うと話しておられますが)、私のバヨは日本で買った日本製なんだから、すでに三千本膠(混じり)でくっつけてあった可能性もゼロではなく、それでも剥がれたのかもしれないけど……。

 

 あと、この動画によると、はがれやすいのは、柔らかな木材を使っている表板のほうとのことで、私のはいつも裏板なんだよねえ、ちょっと不思議。

 そして修理には、(動画で実際の修理は22分半くらいから)膠を溶かして塗って、クランプつけて、3~4時間乾かして、できれば一晩はそっとしておいて、修理完了? 隣町の工房、なんで一週間もかかるん???

 午後しか仕事してないらしいし、他の仕事が山積みなのかもしれないけど……。だったら一週間後とかに予約入れて、持っていって、すぐに修理してもらって、3,4時間は待つとしても、何なら友達んとこに一泊してもいいし、そんで翌日受け取って帰ってきたら、一週間も練習なしで過ごさなくてもいいんでは?

 ちょっとどうするか、工房さんともっぺん相談してみようかな。

 

 しかしこの動画、面白かったです。特に23分くらいからの実際の修理。金属のへらを剥がれた隙間に押し込んで、というかその前に手でバリバリ剥がしてる!!!😨😱😵 けっこう手荒いんですねえ。前にマンドリンの修理を見せてもらったときもびっくりしたけど。

 

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 そもそも、剥がれてる箇所を見つけるためのコンコンチェック、この動画では14分45秒くらいから実践してくれてるんですが、うわ、けっこうがんがん叩く……。私はこんなにがんがんやってません。ホントにこんこんと、人差し指の関節で、遠慮がちにトイレのドアをノックする感じでw それでも剥がれてるところは、明らかに音が違うのですぐわかりますけどね。

 

 とにかく修理をどうするか、ちょっとまだ思案の余地ありかな……。

*1:メキシコは固定で、毎年10日が母の日です