気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

音色の変え方は体が知ってる?

 今日のレッスンは、行ってみたらピアノの横にベビーカーがあって、赤ちゃんがすやすやと寝ているではありませんか~! 今、同居してるお母さんがお留守なんだそうで、そう言えば月曜のダンナのレッスンも先週、時間変えてくれって言われてたな。そのときはいつもの時間に旦那さんが赤ちゃん見られないのがわかってたので、前もって変更頼んだけど、今日は急な用事があったらしくて。いいけど、私のバヨの音で泣いちゃうよね? 先生は、大丈夫大丈夫って言うけど……。

 チューニングの最初の音で、盛大に泣き出しましたw そりゃそうだろ~w でもまあそれは、気持ちよく寝てたところでいきなりでかい音が鳴ったのでびっくりしたようで、先生があやしながら、スケール弾いて、とか指示出して、ピアノなくても家でチューナー見ながらやってる練習と同じなので、基礎練ちょっとやってるあいだに赤ちゃんも落ち着きました。

 考えたら、先生とダンナ以外で、初の本物の聴衆だよ、赤ちゃんw いやもう、緊張するなあw

 

 先週言われた「いつも何度でも」の録音は*1USBメモリに入れて持っていって先生に渡して、あんなに練習したのに、今日はぜんぜん弾かずw まあだいたいいつもそんな感じですけどね。

 で、今日はブラームスのワルツとコンチェルティーノの第1楽章で、どっちも同じことを言われました。もっと歌うように、柔らかに。コンチェの第1を通して弾いたあとで、楽譜を指して、ここから先は音がだいぶ良くなってたよ、自分で気付いた? と言われ、気付いてませーんw だって、弾くのに必死なんだもんな。

 クレシェンドとデクレシェンド*2は全部無視していいから、全部ピアノで、柔らかく美しく弾いてみて? と言われ、頑張ったけど、できたかどうかはわからん……。先生は、できてる、だいぶマシ、と言ってくれましたけどね。

 

 そこで質問ですよ。こないだも、こんな動画見たんですが。


www.youtube.com

 

 冒頭の演奏、まさに私そっくりで笑っちゃいました。無表情とかつまらなそうというのではなく、必死! というほうが近いですけどね。

 で、まあ言われてること(出す前に音をイメージすべし)はわかるんですがね。そりゃ、出す前にイメージしてなきゃ、そのとおりの音は出ない、ってのはわかる。でも、イメージしたからってそのとおりの音が出るわけではない……よね? イメージして、そのとおりの音が出せるのは、それだけの技術が身についている人だからできることで、「明るい音を出そう!」と思っても、どうやったら明るい音が出るのか? そこからしてわからんレベルの人間はどうすればいいんだ?

 とりあえずこの動画を見てから、「いつも何度でも」の練習でやってみましたよ。音をイメージして、弾く。イメージどおりの音なんか出ません。最初は一音とか、せいぜい最初の三音くらいで、イメージのような音を出すよう、何度もやってみる。だんだん近くはなってくる、ような気がするけど、でもいつも同じ音が出るとは限らない🔇

 まあこれを、いつも同じ音が出せるまで練習すべきなんでしょうけどね……。

 

 で、今日のレッスンでもこれと似たようなことを言われたので、上の疑問をぶつけてみました。甘やかに、とか柔らかく、とか言われても、じゃあどうしたらいいかってのがわかんないです、と。前も似たようなこと訊きましたけどね。

 今日の先生の説明(対面だから、でもマスクつけてるので聞き取りにくさはあるけど、オンラインよりはだいぶマシ)によると、あくまで私が理解した範囲ではありますが、もちろん技術的な面もあるし、そういうのは習わないといけないけど、音色のバリエーションのほとんどは教えられるものではない、というのが結論w ではどうやって習得するのかというと、それは体が自然にできるようになるんだとか……。ほえ~、と半信半疑の私w

 歌うの好き? と訊かれました。まあ好きなほうかな。ドイツで知り合った日本人オペラ歌手の人にちょっと習ってたこともあるくらいだし(と言っても呼吸法がほとんどで実際の歌まではあんまりたどり着かなかったけど)。で、楽器の練習でうまく行かないと、何百回でも思う、楽器やるより歌うほうがずっと楽ちんw まあもちろん、本気で歌おうとしたら楽器並みに難しいのは知ってますけどね。

 でも確かに、ラの♯の高さを出そうとして、どうやったらその高さが出るかわからん、ってことはないですよね。音の高さがわかれば(ピアノで弾いてもらうとかして)、まあだいたいの高さは出せる。その声に表情をつける(強弱とか、感情とか)というのも、できるかどうかは別として、何をどうすればいいのッ!?とか思うことはなく、声を調整してみるわな。だって、それは自分の体の一部だし。

 そうかぁ、バイオリンのプロは楽器がもう体の一部なんですね……。というか、そうならないとダメなんか。

 声帯も、一日24時間使っているわけではないとしても、そして歌うのはさらにそのほんの一部だとしても、しゃべるだけでも使うし、そのときに声に感情を込めるということは考えるほどのこともなく自然にできる(まあある程度は。これを極めれば声優とか、オペラ歌手なんかは歌いつつ感情をこめたりね、すごいよね)。バヨも、そのくらい自然に使いこなせるようになるには相当の時間が必要で、やっぱ一日に数十分~一時間、二時間程度の練習では、なかなかその領域に達しないわけだなあ。子供のころからやってないと、って言われる意味も、よくわかります。

 

 とにかく、まずはピアノ(弱音)できれいに、柔らかい音を出す練習を続けることになりました。うん、初めのころに、もっと音を大きく! 思い切り! 遠くへ!って言われて、ガリガリちからいっぱい弾く練習ばっかりしてたもんなw でも、力入れるのはむしろ間違ってるってのがわかってきたのも最近のこと。今度は優しく弾いてみますw

 ちなみに赤さん👶は、最初泣いたけど、そのあとはずっといい子で横で聞いててくれました。たまにおしゃぶりが落ちちゃって、ふにゃあ……と泣きそうになったりしたけど、先生がすぐに対応したら問題なしで、途中で何がおかしかったのか、うふふふと笑い始めて、私も弾きながら笑っちゃったよw しかしこの子も数年したらレッスン中に、そこ音ずれてる~、とか言っちゃうのかもねw 黙って聞いててくれるのは今のうちw それまでに、もうちょっとは腕上げるぞ~!💪

 

 

*1:日曜に録音してみたらあまりにひどくて愕然としたのは前の記事に書いたとおり。で、そのあと三日必死で練習して、昨日(水)もう一度録画してみたら、まあまだひどいけど最初のよりはマシかな、というくらいには上達してました。とりあえず今の最良の録音ってことでそれを。昨晩、二つの録音を聞き比べてたら、机の上で寝てたニャンキジ(バヨの音が気に入らないと足を噛んでくるヤツ)が起き上がり、でも私はバヨ弾いてない、おかしい、どこだ騒音の元は、と机の上をウロウロしたあげく、楽譜でバリバリ爪とぎしようとしたくらい、最初の録音はひどかった。ニャンキジに言わせれば昨日のも似たり寄ったりだったかもですがねw

*2:この二つをまとめてReguladoresと言うんだそうです。強弱記号全体は、Dinámicaとか matizとか fraseoとか、いっぱい名前がある