あんまり無責任に（？）記事を書き散らしてるもんだから、この人の話、もう書いたっけ？？？ となって、記事検索してみたけど出てこないから、たぶんまだ？ もしもうどこかに書いてたらごめんなさい。
晩年のメニューインのバヨにハマった話は書いた記憶があるんだけどねえ。こちらはネットで知ったバイオリニストのおじさんで、ヤンニのコンサートに出てた（出てる？）から、それなりに知ってる人も多いんじゃないかとは思う。たぶんいちばん有名なヤンニのコンサートでのこの人の活躍は、これかな。私が最初に見たのもこれだった。
曲は有名なヴィヴァルディの「四季」の中の「夏」の第3楽章「夏の嵐」。セカンドバヨを弾いてる日本人女性もすごいけど、やっぱすごいのはおじさん。最初見たとき、この人レプリカント！？*1て思いましたもんｗ これだけの演奏を終始、微笑み浮かべながら弾き切って汗ひとつかいてないなんてさ～。
調べてみると、アルメニア人で、お名前はSamvel Yervinyan。日本語表記がほとんど見つからないので、読み方がよくわからないけど、サムヴェル・イェルヴィニアン？ とりあえず私はイェルヴィニアンと書いてます。あ、今見つけた表記では、サンヴェル・ヤーヴィニャンというのがありました。それでも、大した数ヒットしないけど。
このヴィヴァルディのは、音楽ショーみたいな感じで、楽しいけど、私としてはもっと純粋に音楽楽しみたいので、この人の演奏を当時探しまくった。ご本人のチャンネルもあるので、いろいろ見られます。
この人のボウイング、ブレがほんっと、ない。これとか。
ゆっくりなのでわかりやすいと思うけど。これが速くなってもブレないから、なおすごい。こういうのを見ると、ボウイング大事だなーってホント思います。
しかしこの人、手がでかい。私の倍くらいあるんじゃね？って思う。左手とか、指届きやすいんだろうなあ。でも逆に、大きすぎても細かい音程が難しいのかな、とも思うが、こんな動画もあって。
コンサートプロモーター（いや、音楽家なんだろうけど）のヤンニとの対談というか、ヤンニによる紹介。自動生成字幕が、おじさんの名前のとこですごいことになり（7秒くらいから）、ヤンニがドレミファ♪（30秒くらいから）とか言ってるところではもはや呪文ｗ
しかしまあそれはいいとして、46秒くらいから演奏してみせるんですが、ここがいわゆる西洋音楽の音階じゃなくて、アルメニア？の不可思議な音階のメロディで、そういえばメニューインが合奏してたインドのシタールだったかも、こんな感じの音楽と音階でしたが、ヤンニの説明によると、これ、4分の1音の音階らしい（英語よくわからんが、たぶんそんなことを言ってる）。アルメニアとかギリシャ、中東、ブルガリアあたりの音楽で使われてる？
いやあ、手がでかい分指も太いだろうに、それでも4分の1音！ すごいのは右手ばかりじゃなかったｗ
しかしこの動画で、右手のすごさも見せてくれます。4分ちょうどくらいから、ヤンニが、あれやってみせてよ、といい、おじさん、できないけど～と言いつつやってくれるｗ ゆっくりゆっくり、ピアニッシモで弓の先の先まで。まあプロならできて当たり前のことなのかもしれないけど、でもヤンニも感激してるように、簡単に見えて実はけっこう難しいんだと思う。ま、少なくとも私はできないｗ 弓の先まで届かないってのは別にしても。
紹介したいビデオはいくらでもあるんだけど、キリがないので最後に一つ。これは演奏の映像がないのが残念だけど。
このチャンネルも、イェルヴィニアンの音楽いっぱい出してくれてて嬉しい。新しい動画アップはないけど。
この曲は、ビゼーのオペラ、といっても『カルメン』ではなく、『真珠採り』のテノールのアリアらしいです。「耳に残るは君の歌声」、オリジナルのアリアをプラシド・ドミンゴが歌ってるのがありました。
あ、ドミンゴもいいなあｗ 私、もともとオペラ好きで、テノールではドミンゴ*2がいちばん好きだったし。
で、この曲は『真珠採りのタンゴ』として、アルフレッド・ハウゼ楽団が演奏したものが有名。
こうして三つ聞き比べると、まるで別の曲のようだな……。
という発見はさておき、私もいつか弾いてみたいな、できればレプリカントのおじちゃんバージョンで。かな～～～～～～～り先の話だろうけど……。
【追記】楽譜あるかな～、と探してたらこんな動画発見。
おじちゃんのバージョンとはだいぶ雰囲気違うけど、でもこれなら（リズムとか難しいかもだけど音程的には）意外と弾けそうかも？？？
