気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

再びオンラインレッスン、左手の緊張と、右肘

 先生が産休から復活してくれたのに、なかなか軌道に乗らないレッスン。二度目は私のバヨ(スズちゃん)修理のため延期になり、次のレッスンは先生は対面のつもりだったのに私の勘違いでオンライン。その次はやっと対面でできたけど、今日は私が、昨日から軽く風邪を引いちゃって(こんだけ閉じこもって生活してるのになあ)、大したことはないんだが、先生(赤ちゃん持ち)に移すとヤバいので、お願いしてオンラインにしてもらった。熱はなく、くしゃみと鼻水、ちょっと関節痛。レッスン半時間前にアスピリンを一錠だけ飲んだら、まったく問題なくて、先生に仮病と思われたんじゃないかってレベルで元気。

 

 スズちゃんは今週末に隣町のバヨ職人さんがこっちに来る(親戚訪問のついで)ので、持ってきてくれることになってて、そのときに、カール君のほうを預けて、A線ペグ、駒(低くしてもらって弦を指板に近付ける)の調整と、テールピースを木製のものに交換してもらおうかと思ってると、先生に相談。ネックもスズちゃんと同じ太さに削ってもらおうかと思うんですが、と言ったら、先生、それはもうほぼ新しい楽器を作るくらいの作業になるけど、そこまでする価値はその楽器にはない、とバッサリw その後レッスン中にも、カール君では表現力はぜんぜん足りないから無理だけど、みたいな発言もあり、先生の見立てでは、スズちゃん>>(越えられない壁)>>カール君らしい。どっちも同じ、量産品なんだけどねえ*1。時代とメーカーの違いか?

 まあ、スズちゃんが正妻になることは決定っぽい。土曜に帰ってくるスズちゃん、楽しみ。

 

ヘ長調の人差し指問題

 さて、今日はヘ長調スケールで、この一週間頑張ったけどいまいちだった、下りの際の人差し指と小指の問題について、徹底的に質問した。

 前にも書いたけど、E線(A線でもだけど)の人差し指の位置が、開放弦から半音のファ(♮)になるところ、指を後ろに反らすのは、まあ何とかできるんだが、その次の小指が届かなくなる。ファ(E線人差し指)ミ(A線小指)を、ファミファミファミ……と繰り返して練習していると、親指の付け根が骨折するんじゃないかってくらい力入りまくって、親指の先があらぬ方を向いてたりする。これはいかん。いかんのはわかるが、どうやったらそこの力が抜けるのかがわからない。

 ゆっくりやって、力を入れない状態で弾く、というのからだんだん速く、とかするんだけど、やっぱりどこかの時点で力が入ってしまう。ついでに、今日のレッスンで指摘されたけど、同時に右手にも力入っちゃってて、弓もギーギーw

 そこで、意思疎通がけっこう難しかったけど、最終的にお互いに理解したうえで、まず確認できたのは、

  • ネックを支える親指と、人差し指付け根はその位置をずらさない

 これは、理屈ではわかってた。だから、人差し指を必死で曲がらない後ろへ反らそうと、がっちがちに力入れてたわけです。しかしそのとき、左手全体に力が入っちゃう。それを解決するには、

  • 反らすのは人差し指だけ。中指、薬指、小指は反らさない

 という先生の指示。え? 私、そんな指まで反らしてます??? って感じだったんだけど、たぶん、やってたw 自分じゃ気付いてなかったけど。右手も力入っちゃってると言われて、それも気付いてなかったしね。

 で、人差し指だけ反らすように気を付けてやってみると、なるほどそれでも音程は(ファ♯とファ♮を繰り返すと)いちおう取れてる。でもそれを繰り返していると、掌(特に親指付け根)には力(そんなに)入ってないけど、今度は左肩ががっちがちに痛くなるほど緊張してる。いやはや、難しい。でもこれは、何とか力抜くしかない。肩ならまだ自分で脱力できるしね、たぶん。

 次の問題は、そこから小指に跳ぶところなんだけど、これはもう、その瞬間人差し指を離して小指を同時に押さえる、くらいしかなさそう。やってるうちに、だんだんできるようになるだろう、たぶん。

 ちなみにこのとき、先生の手でやってみせてもらったんだけど、やっぱ先生の指はめっちゃ後ろに反ります。先生、年寄りの関節は硬いんですよ……😥

 

肘の高さの問題

 今日はコンチェルティーノを見てもらったんだけど、そこで指摘されたこと。移弦のときの肘の高さ変更がちゃんとできてない。え? そうなの??? とこれまた私としては意外な指摘で、自分ではできてると思ってた。というか、できてなかったら別の弦に触ったりしないのかな? 前はそれ、バリバリやってたけど、最近はほとんどなくなったと思ってたんだがな……。

 とりあえず、G線のときの肘が低すぎ、もっとしっかり上げる(これ、一年以上前、習い始めたばかりのころは、G線の肘が高すぎと指摘されて直したんだが、今度は低すぎるとはw)。で、その肘の高さの変更を意識してやると、移弦のときの音が滑らかにつながる、らしい。つながってなかったんか……😨

 しかしまあこれは、ボウイングの基礎として理屈ではわかってたつもりだったのが、実はできてなかったってことで(確かに肘を意識する練習、ちょっとはやったけど、鏡見てちらちら、くらいで大してやってませんでした)、今後の大きな課題。

 

強弱の付け方

 さて、コンチェの第1楽章をやって、次は「いつも何度でも」やりましょうと先生は言ったんだけど、あの~、コンチェの第2楽章見てもらっていいですかと申し出。タイミングも良かったかもしれない。今日はオンライン、ということはいつも家で練習に使ってる音源を流して、それに合わせて演奏できるわけだし。先生の伴奏でもいいんだけど、たぶんすごくゆっくりだったりして、うまくテンポ合わないんじゃないかと思ってたんだよね(ちなみに、第1楽章も、今日はテンポ108で弾いたんだけど、特に後半走り気味と注意された。もっと速いテンポでも練習してたからなあ)。

 で、通して弾いて聞いてもらって、うん、音は取れてるね。でも全体にメカニック。もっと楽しんで(そんな余裕ないw)、たーーららららーー、じゃなくて、た~~らららら~~、で。と言われる。うんうん、それは(珍しくw)自分でも思ってた問題点で、まさにそこ、訊きたかった。楽譜にも強弱の指示があるけど、それを出そうとしてもうまく行かなくて、どうやったらいいのかわからないんですが。

 と言ったら、先生、曲の解釈とかそういう話を始めちゃう。楽譜の指示はある程度参考にしていいけど、自分なりの演奏で云々。えーと、でもそれをどうやったらできるかってことなんですけど。と言ったら、うんうん、そうだよね、それはルールとかはないから、自分のイマジネーションで……。

 ごめんなさい、私の質問はもっと原始的な話で、つまり物理的にどうやったら強弱付けられるのかって話なんですがw 

 先生の話をまとめると、基本は人差し指の圧で、他に、弓の速さとかいろんな要素があり、ビブラートも一つの手法で(へえっ! それは知りませんでした。ビブラートって、平均律楽器のピアノとかに合わせるときに、純正律楽器のバヨが音程ずれることをごまかすwためのものかと思ってたw)、いろいろあるから、こうすればいい、というもんではない。

 ちなみに今日初めて聞いたスペイン語、Matices(単数形Matiz)。本来は色合いとかニュアンスって意味だけど、音楽用語では強弱記号や曲想用語をひっくるめてこういうらしい。ウィキの「強弱法」のページに、

強弱法(きょうじゃくほう、英: dynamicsダイナミクス、独: Dynamikデュナーミク、仏: nuanceニュアンス)とは、特に西洋音楽において、音の強弱の変化ないし対比による音楽表現を言う。

 という記述があって、スペイン語はフランス語の「ニュアンス」と同じ系統なんだな。

 要するに、難しいw ここからビブラートの話にもなって、右手と左手のタイミングが完全に合うようになったら、ビブラートもやるから、そのときは(単独でテクニック練習ももちろんやるけど)曲にはこのコンチェの第2楽章を使いましょう、と言われた。そうか、ビブラートも来るのか……。

 たぶん私の場合、左手でビブラートすると、右手もビブラートしちゃうと思うんですよねw と先生に言ったら、先生もそれは予測してるっぽい感じで笑ってた。だから、右手がしっかりできるように安定してからでないとできないんだって。そうか……じゃあまだだいぶ先かもなw

 

 というわけで、今日のレッスンはおしまい。「いつも何度でも」は次回に持ち越し。

 ていうか、今、やってる曲多すぎない? パガニーニの妖精の踊りもまだ完成してないし、先生たぶん忘れてるけど、スズキ1巻のメヌエット3番もやりかけ……。それにコンチェの1と2と(じゃあ3も?って今日訊かれたけど、頭ぶんぶん、やってませーん)、そして「いつも何度でも」。もうメヌエット3番は忘れてもいいけどねw

*1:前の記事にも追記しましたが、後日判明したところ、スズちゃん(特2)は量産品ではない疑いが濃厚