気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

久し振りにブログ再開しようかと

 もう長らくほったらかしのこのブログ、これだけじゃなく、あっちもこっちもほったらかし。ツイッターとかで発信する程度がいいかな、と最近は長文書く熱意まったくなくなってたんですが。

 去年1月からバイオリン(以下バヨと書くこと多し)の先生が見つかって習い始めて、まあすぐにコロナ騒ぎが始まったので3月末くらいからはオンラインレッスンになったんですが、それでもけっこう続いて、今年2月頭に先生が出産でお休みになって、今は一人で細々と、でもけっこう熱心に練習続けてる次第。

 で、バヨ演奏についてあれこれ、読んだり動画見たり、自分でやってみたりして思ったことや気付いたことが増えてきました。これまでも自分のモチベーション維持のために、練習した内容や反省点を毎日メモしてはいたんですけど、特に今、先生がいなくて自力であれこれやってると、昔言われたことが今やっとわかってきたり。そういうのをきちんと書き留めておかないと、また忘れるw でもツイッターはそれには短すぎる。

 となると、やはりブログかなあ。そんなの読んで面白がってくれる人あんまりいないだろうし、自分の非公開日記で書いてもいいんだけど、誰も読まない文章というのは丁寧に書かないので、あまり勉強にはならない。

 で、このブログ、再利用してみることにします。読者登録してくださってるかたで、そんなの興味ねぇよ!ってかたは、すみませんが登録解除してください。楽器演奏のこまごまとしたことしか書かないと思うので……。

 

 

 とりあえず、私がバヨに手を出すに至った、そしてその後の「歴史」をメモしておきます。

 

バイオリンが好きになった1993年ごろ

 高校のころ、腐れ縁でブラバンに引っ張り込まれて、楽譜読めないです(だから楽器やりません)と言ったら、じゃあパーカスね! で結局部員にされちゃって、パーカスもシロフォンとかビブラフォンとか、オタマジャクシだらけじゃんかよッ!と泣きながらも、けっこう楽しく太鼓どんどこやってました。が、当時はバイオリン系の音は好きじゃなかった。なぜですかねw

 それがドイツに行ってだいぶ経ったころ、メキシコに移住する2年くらい前。ふとしたきっかけで聞いたメニューインのバヨにめっちゃハマった。最初の曲はメンデルスゾーンだったかな? 有名なヤツですね。

 

www.youtube.com

 おお、これだ、このCDだ! あ、当時の日記に書いてるけど(古すぎて知ってる人いないかもだけどw)、これ私が日本にいたころ、ヨード卵光って卵のCMに使われてたんだよね、ギャグ的な感じで。冒頭のちゃちゃ~ら♪ちゃちゃ~ら♪のとこで、光って書いた丸いシールを額に貼ったおじさんがおもむろにこっち向くんだったな、確かw

 ここからメニューインで(またこの人の廉価版CDがたくさん出ていたのもラッキー♡)買いまくり、バヨ聞きまくった。メニューインの若いころのきれっきれの演奏とかよりも、(のちにネットとかでいろいろ読んで知ったけど、一時期いろいろあってかなり調子落していたらしいがその後持ち直して)円熟味を増して、技術的体力的にはどうよという時期の演奏のほうが私は好き。そういえばオペラ(高校生くらいからはまってずっとこのころもいろいろ聞きまくってた)でも、高音きれいに出せる歌手とか声量がすごいとかよりも、音程ちょっとくらい外してでもそのキャラクターの感情を表現する歌手のほうが好きだったな。

 

メキシコに来て、猫のおかげでバヨを買ってしまう

 さて、1995年、メキシコに来て、この話は前にも書いたかもだが、ドイツで私はギターを持ってた。大して弾けなかったけど、まあそれなりに楽しんでた。メキシコに引っ越すとき、ギターどうしようってなって、ダンナがメキシコにもいいギターあるからこっちで買えばいいよと言うので、ドイツのギターは友人に譲ってしまった。

 で、メキシコ来たらダンナがホントにギター買ってくれてた。当時は私たち本当にお金なかったので、思い切った出費だったと思う。かなりいいやつだったし。ちなみにそのギターは今でもあって、数年前、見つけたギターのお店に調整頼みに持ち込んだら、「これ私が作ったギターです」っておじさんに言われてびっくり。おじさんも、20年以上前のがきれいな状態で(まあほとんど弾いてなかったからってのもあるがw)大事にされてて感激だった様子。

 さて、買って半年もしないころ、そのギターがハードケースに入った状態で、当時の猫が飛び跳ねたはずみにケースごと横倒しになり、ギターは無事だったんだけど、弦が一本切れた。ダンナが(当時私はスペイン語ほぼゼロ)ギターを買ったお店に連れてってくれて、弦を買ったんだけど、そのときお店にバヨが一挺ぶら下がってたんだな。メニューイン(まあ他のバヨリニストも聴いたけど、けっこう好き嫌いはあった)にどっぷりだった私は、興味惹かれる。が、バヨなんて弾けるわけない。でも楽器のことを知らないダンナは、買えばと言う。先生だっているよ、習えばいいよ。と言うので、つい買っちゃった。中国製、弓もハードケースも松脂も全部セットで、当時で1500ペソだった(1万5000円くらい)。

 家の近くに文化会館ってところがあり、そこでバヨ教えてる先生がいた。バイオリニストじゃなくフルートだったけど、子供たちにバヨ教えてた。個人レッスン、当時一時間20ペソ(200円)。どのくらいの頻度で習ってたっけか、週一かなあ。とにかく音出すのが楽しくて、当時もそこそこ熱心に練習したけど、右手も左手も形がめちゃくちゃだったことが判明するのは、ずっとあとになってから。その悪い癖を直すの、苦労しましたわ。

 

 さて、中国製バヨは半年もすると音色に不満が出てきて、先生の生徒でティーンエイジャーの女の子が売ってほしいというので、売ることにして、メキシコシティに行ったときに一番大きい楽器店(でも工房とかじゃない)でチェコ製の楽器を買った。確か6000ペソくらいだったと思う。オールド楽器は別として、それがいちばん高いやつで音色もいちばんよかったデス。やっぱ、このレベルでは値段と質はほぼ比例するねと実感した。

 そのチェコ楽器、中国のよりは数段よかったんだが、最初から指板*1がかなり低かった。ハイポジションで弾くことはまだまだなかったから大して問題ではなかったけど、やっぱちょっと指痛いわ、ってくらいには低かった。あと、弓も先がちょいと歪んでた。張った*2あとで弓先をぐいと直して使ってたけど、弾いてるあいだにまただんだん曲がってた。

 そこで、久し振り*3に日本に行ったとき(2003年10月)、えっちらおっちらバヨを持っていって、大阪の工房に持ち込んでみたわけです。指板直してくださいって。そしたら、こ、これは……(・ω・;)って感じで、代わりに今ちょうど調整終わったスズキのバイオリンどうですかとお薦めされた。チェコのを下取りで、その分引いてもらって、同行の友人からもちょっと借りて、手持ちでぎりぎり払えるお値段。見せてもらったら、持っただけで楽器の重さが半分くらい?ってほど軽い*4。ろくに弾けないけど、音色もぜんぜん違う!! てわけで、1968年製の特2のスズキバヨと、ザイフェルトの弓をセットで購入。

 でもね、そのころには同じ町だけど郊外に引っ越してて(文化会館までタクシーの距離)、犬も飼いはじめてて躾けのためにあまり留守にできなくて、レッスンはもう受けてなかったし、当初一緒にやってたバヨ友達(カルテットしよう!とか無茶ぶりされてたけど楽しかった)も別の町行っちゃってたし、一人でやっても上達しないし楽しくない。ごくたま~に思い出して引っ張り出したりしても、数日で長続きしなかった。結局、はるばる日本から持ってきた楽器も、ほぼ眠ってた。

 

バヨ熱、再発す

 で、おととし(2019年)だったかな? 近所に住んでた日本人友人が、ピアノ*5買っちゃった~! とウキウキ。合奏しようよ~、となって、私はギターで合わせたりしてたんだが、バヨもいいねえ、カントリーロード弾こうよ!とか言われて、引っ張り出してきた。16年の眠りから覚めたスズキバヨ。弓も楽器もいろいろ調整が必要で大変だったけど、今も完璧とは言えない状態だけど、それはまたいつか。

 で、ダイアルアップで動画見るのとかほぼ無理だったころに比べ、今はYoutubeにいっぱいバヨチュートリアル動画とかあるじゃないか! これはもしかして独学でもちょっとマシになれる? と思うとやる気出てくるじゃありませんか。で、へろへろと弾いてたんだけど、やっぱ難しい……。

 そこに、その友人の娘ちゃんがバレエを習ってて、その先生の娘さんがバヨの先生だという耳寄り情報を! 年末だったので、年明けを待って連絡し*6、レッスンを受けることになったのが、2020年1月23日でした。

 そこから、週一で一時間レッスン受けて、9回目までは先生の家に行ってたんだけど、その次の3月末、10回目のレッスンからオンラインに。まあ難しいところもあるけど、そこそこ何とかなる。結局、8月の引っ越しでネットが途切れたり、片付けが大変でお休みした2,3回と年末年始のお休みはあったけど、レッスンは今年2月頭で51回となりました。

 そのあと、先生が出産してお休みに入ったので、今までの2ヶ月はずっと自主練なんだけど、まあ課題はすでに山積みだったので、それを自分なりに工夫もしながら消化してってます。そこを、きちんと形にして整理したいなと思ってこのブログを……。あ~、長くなってすみません(;´Д`A ```

 

体力は徐々についてくるもんだ

 おととしバヨを再開したころは、20数年前に比べて歳も取ってるし、病気したりもして、心臓にちょっと問題が残ったので、筋トレとか息切れするような労働は禁止。バヨはそこまで行かないけど、でも楽器演奏って体力勝負なところあります。

 だから最初は、5分弾いても疲れてたw まあ休み休みやればいいんで、そんなふうにしてたけど、最初はレッスンの一時間もけっこうヘロヘロになってたなあ。毎日の練習も、集中度によるけど、30分40分出来れば上等ってところから、だんだん慣れてきて(休み挟みつつ)1時間くらいはするようにしてました。

 でもね、ちゃんと練習しようと思うと、基礎練だけで一時間とかかかっちゃうのよ。それから曲の練習すると、1時間半から2時間。さらに、ボウイングもっとちゃんとやらなきゃな~ってなると、それだけでも1時間w で、今は毎日2時間半から3時間やってるっていうね。

 こうして初期のことを思い返すと、ウソのように体力ついたなあ。

 

 ついでに言うと、指の筋力とかも変わったなと思います。もちろんまだまだダメなところたくさんあるんだけど、最初のころは右手で弓を持って水平に保とうとする*7と、小指の先が痛くて、5秒ともたなかった。今は平気。マジで、ぜんぜん痛くない。痛かったことが不思議なくらい。まあ普通は、弓を手だけで持つ時間は少なくて(というかほぼないし、まして水平に持たねばならないことはないw)、先のほうを弦に載せるので、弾くときに小指が痛いってことはないんだけどね。

 一年やったらこれだけ変わるんだなあ、と実感。

 

 というわけで、バヨ1年生が2年生に進級したあたりで、しばらくあれこれ書いていきたいと思います。

*1:弦を押さえたときに当たる黒い板部分

*2:弓の毛は片付けるときは緩めて、弾くときに張る。根もとのネジで調整します

*3:約14年ぶりw

*4:もちろん重さだけで決まらないけど、基本、軽いほうがよく響きます

*5:と言ってもいわゆるキーボードかな? でもそこそこいいやつ

*6:これも一筋縄ではいかず、まずメッセージを送ったんだがなしのつぶて。どうしたもんか、しかし直接電話をかけては音楽家には迷惑だろうしと悩んだあげく、友人が先生のお母さんのバレエの先生に訊ねてくれて、この時間なら大丈夫よって教えてもらった時間に電話を掛け、それでもつながらなくて諦めかけてたら向こうからかかってきた、という経緯で

*7:フロッグと言われる弓の端っこを持って、弓を水平にすると、弓の重量がすべて小指の先にかかってきます