気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

謎は解けた! 倍音と弦の長さの関係 楽器の話・番外

 昨晩アップした記事のラストに書いた疑問。あっさりすっきり説明していただきました。

 

ensayomx.hatenablog.com

 

 マンドリン(バンドリン)やフォークギターのブリッジが斜めってる! 弦の長さ半分=倍音の1オクターブなのに、実際には弦の真ん中押さえずして倍音になってる! なぜだ!!

 と叫び散らしたところ、実に簡単な説明が。

 

 弦楽器の弦は、下向きに押さえるために張力が増加して、音が高いほうへとずれる。そんだけw

 だから、倍音にするには、下半分がちょっと長めになるようにするわけか! でもね、ほんの2,3mm下げるだけ(弦から指板までの距離)なのに、まさか1.5cmもの差が出るとは……。まあこの辺は、ちゃんと数学的・物理学的に計算したらそうなるんでしょう。実際、ブリッジ調整するときも、こんなに動かしていいんかな?って不安なくらいぐいぐい動かしても、けっこう開放弦の音はずれなかったりしたしね。

 

 ちょっと待て! じゃあクラシックギターはどうして同じ長さなんだ? ってのも、あっさり論破。クラシックギターの弦はガットとナイロンなので、柔らかくてそんなに張力変わらないからなんだそうな。あー、確かにな。その代わり(?)新しい弦を張ってからしばらくは、ちょいちょいチューニングしないとすぐ狂ってくるけどね。

 スチール弦(バイオリンのいちばん細い弦もスチール、某所で2本って書いたけど間違いw)はその柔軟性がないので、如実に張力が変わってくるのだ! うん、これ、すごく納得。ついでに、バイオリンのブリッジ(駒)が、スチール弦の高音のほうがやや低くなってるのも、

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 また借りもの画像でごめんなさい。黒い点が弦の断面にあたり、渦巻きのほうから見たブリッジなので、右が太い弦、左が細い弦になってるんだけど、左が下がってる。これは、細い(かつスチールである)から、指板から離れていると押さえにくい、てのがバイオリンの場合の理由。バイオリンにはフレットないから。でも、1.5cmもずれてきたら*1、指のポジションが他の弦と比べて変わりすぎて困ると思う。そういう誤差をできるだけ小さくするためにも、ブリッジはここが低くなってる(=弦と指板の距離が近い)んかな、と勝手に納得。

 しかしギターやマンドリンの場合は、フレットとナットで上半分の長さが決まっているから、ブリッジで調整するってこと。うーーーん、よくできてるなあ!

 

 なんかだんだんわかってきたw 私は楽器を「いじるの」が好きなんだ!w 楽器製作とか始めたら、ぜったいはまるタイプだなw やらないけど(たぶん)。

 

さらに詳しい解説見つけました

 マンドリンについていろいろ読んでいたら、こんなブログ記事を発見。そうそう、ブリッジがでこぼこしてる楽器もあるらしいってのは見てた! しかし面白い、弦の太さの順じゃなくて、バラバラの順番で音程の狂いが違ってくるとは。

mandolin.at.webry.info

 とりあえず難しい物理的理論はよくわからんが、張力のほかに応力*2なるものも関係してきて、いろいろと音がずれるのだということだけ理解。しかしそれだと、ブリッジ(フラットなもの)を斜めにしただけでは完全な調律はできないってこと? まあそこまで聞き分けるほどの耳は私にはないので、今もチューナー見ればちょっとずれてるけどまあいいか、くらいでテキトーに弾いてますが。

 

*1:マンドリンとバイオリン、開放弦の長さはそれぞれ35cmと32cm(おおよそ)でかなり近い

*2:物体に外力が加わる場合、それに応じて物体の内部に生ずる抵抗力。stress の訳語。だそうです