今日(水)は急ではありましたが、カンペチェとのオンラインレッスン第一回目でした。さすがに往復6時間(バスが遅れたりしてたいていもっと)はキツイ。お金もかかるし。あと一年したら私も還暦で、メキシコの高齢者パスがもらえて、バスなんかも半額になるんですけどw
特に今は、ナウン先生とのセッション+子供たちとのクリスマスコンサート練習、オケ練習が週に二回、とかで、そこにほぼ丸一日仕事の隣町レッスンはね……。
オンライン、前にコロナのときにやってました。先生は同じ町にいたけど、ネット環境はいまいちで、よく声が途切れたりして言ってることが半分しか聞こえなかったり、私が演奏してても肝心なところが先生に聞こえてなかったり。でも、あれから数年、うちのネット環境は変わってませんが、先生とこはわかんないし。とりあえずやってみるか……。
オンラインレッスンの利点欠点
で、最初につないでお話してみたところ、私が少しでも音を出すと、先生の声が消えて、私が黙っても3秒くらいは復活しません。ただ、あとのほうで気付いたんですが、両方がバヨを弾いてると、ちゃんとお互いに聞こえるんですね。人間の声のときだけノイズキャンセル?されるっぽい。
とりあえずそれがわかったので、先生がお話してるあいだは私は無言で、うんうん!と頷いたり、ぶんぶん首を振ったり、のジェスチャーで意思表示w できるだけしゃべらないようにして、私のほうが話すときはまとめて一気に話しました。
あと、オンラインレッスンの利点は、部屋のクーラーかけられるとこw それから、時間があれば直前に少し練習しておくこともできます。今日は朝9時からだったんですが、家政婦さんが来る日だったので、私の部屋の掃除を先に終わらせてもらっていたのと、私がやる朝の用事もレッスン前に急いで片付けたりで、練習時間は取れませんでしたが。
往復の時間は省略できたとはいえ、レッスン2時間やったらだいぶ疲れました。ずっと立ちっぱなしだし(カンペチェだと途中でちょっと座らせてもらったりしてた)。でも、ネット環境的にはやってできないことはないので、考えたあげく、レッスンを2週間ごとの月2回にしてもらって、1回はオンラインで1時間、もう1回はカンペチェまで行って2時間、としてみようかと。
基礎練と重音
レッスン、まずは基礎練、変ロ長調のスケールとアルペジオでボウイングみっちり。それだけで一時間くらい使ったので、先生が、どうしますか、重音する? それとももう曲やりたい?と訊いてくれました。でもやっぱり重音やっておきたいので、そちらをお願い。
ある程度練習してマシになったと思ってたんですが、今日は、あららら、ってくらい弾けなくて、すぐに先生がストップ。先生、あれこれう~んと考えてから、2拍弾いて、2拍休み、でやってみて、と。休みのあいだに次の指を置く。それでだいぶ音が落ち着きました。*1
それから、先生が画面の向こうで、私の休符のあいだに次の重音を弾いてくれて、おおお! これはいい感じ! 耳の鍛錬にもなりますしね。前回弾いてもらった先生のお手本動画で、だいぶ重音スケールに耳が馴染んではいますが、やはりその場その場で弾いてもらえると、とてもわかりやすいです。こういう動画もあるといいかもな~。
ハチャトゥリアン、曲の解釈とか
それから曲に移ってノクターン。通して弾いてみせたあと、先生にびっくりなこと言われました。「音程とか全部忘れていい、自分の音を聞こうとしないでいい*2、右の手首と小指を使うことだけに専念して」と!?
ひぇっ!?と思いながらも、やってみました。そしたら、気持ちよかったですw 音も、いつもより大きくよく響いてた気がする。そうかぁ、やっぱりこれが私には圧倒的に不足してたんだなあ、と実感できました。
それと、ハチャトゥリアンについても先生が少し話してくれました。ロシア人だと思ってたけど、アルメニア人なんだそうです。おおおお、私の好きなバイオリニスト、イェルヴィニアンと同じか!!
そして、ハチャトゥリアンはアルメニアの民族音楽の影響も色濃く受けているとか、そういうことも知って、このノクターンの解釈に活かすように、と言われました。うおおお、そんなレベルまで来た!?
知ってはいましたよ、日本のバヨ先生も、公で弾くとなると、その作曲家の国の歴史とか、本を何十冊も読んだりしてます*3。いやあ、プロはすげえなあ……とか思ってましたが、他人事じゃなくなってきたw
ハチャトゥリアンと言えば「剣の舞」、ですよね。でも他の曲はほぼ知らない。ガイーヌとか、このノクターンを含む「仮面舞踏会」*4の名前くらいしか知らないです。検索してみたら、こんなのとかありました。
子供のためのピアノ練習曲のようで、動画では細かく分析してますが、音楽としては子供向きとは思えないような独特の雰囲気で、こういうのけっこう好きです。ピアノ曲としても、どうなんだろ? 後半とか左がかなり裏打ちだったり、けっこう難しいような? これの上のパートをバイオリンで弾いてみるのも面白いかもです。
バロックのスタッカート
ノクターンを終えて、もう時間かと思ったら、先生がコレッリ少しやっておきましょう、と。私もちょうど、アレマンダの冒頭をどう弾けばいいのか訊いておきたいなと思っていたので、よかったです。
これですね。この調子で、もう数小節続きます。とにかく移弦だらけで、音が跳ぶ跳ぶ。で、スタッカートです。移弦は弓元のほうが手を動かす距離が短いので、私はこれをけっこう弓元で弾いてました。かなり短く。で、今こんな感じで弾いてるんですけど、と弾いてみたところ、まず、そんなにガリガリ弾かないで、とのこと。スタッカートと言ってもバロックなので、私の弾き方だとバルトークみたいだそうですw
音を短く、と言ってももっと弓を使って(肩甲骨から動かして)、弓をその都度弦から離して音を響かせるべし。言われたようにやってみましたが、弓を弦に付けたまま移弦だと比較的次の弦に行きやすいんですが、いったん離すとなると、これが……😫 また練習たくさんしなくてはなりませんが、音はだいぶマシになりました。
お金が絡む話
ところで、レッスンの合間に、ナウン先生からいろいろと演奏の機会をもらってる話をしたんですが、結婚式のことを話すと、グレーテル先生が「む?」って顔になりました。「それ、報酬をもらう演奏?」と。え~~~~! そんなこと考えてもみなかったけど、確かにその可能性あるかも!? えええ~! ですよ。
私としては、お金もらうような演奏に責任持てません。その意味で、それだと問題だなあと思ったんですが(もちろんまだ参加すると決まったわけでもないですが)、グレーテル先生は別の意味で心配したようで、ものすごく言葉を選んで丁寧に説明してくれましたが、要するに、先生の立場の人が、そういうお金をもらう演奏で人が足りないからと生徒を「利用」するようなことがあるのはよくないと。
まあそういうケースもあるんでしょうね、先生たちはお金もらっておいて、生徒は無償でとか。それでも、生徒の側としては、いい経験になるからとありがたく弾かせていただきます、ということになったり。でもそういうことを続けていくのは確かによくない、というのは、私もこれまでの経験でよくわかります。*5
グレーテル先生は、その結婚式の話の場合、報酬がどうなるのか、それに対して私がきちんと納得して引き受けるかどうか、をちゃんと考えてね、と。そうですね。お金が絡んでくると、何かとややこしくなりそうだし、それでアナレリス先生やナウン先生と気まずくなってもイヤですしね。お金が絡むと……ってのは私もこれまでちょこちょこと経験があるので、容易に想像つきます。
せっかく楽しい趣味の音楽に、お金が絡んでイヤな思いをするのはごめんです。そこはちゃんと考えないといけないなあと思いました。グレーテル先生、気付かせてくれてありがとう💗
次は2週間後にもう一度オンラインレッスン、ただし1時間の予定です。でもその前に、明日の夕方、ひっさしぶりのオケ練習。そこでも新しい曲をやるのかな……。あっぷあっぷにならないよう、適当にセーブしていこうと思います。
*1:でもここで、先生と話がなんか噛み合わないな?と思ったら、先生、さっきのスケールの続きで、重音も変ロ長調スケールでやってると思ってて、私はト長調スケールでやってたw ミ♭とか先生が言うから、ミが低すぎるよって話かと思ってたらw
*2:これまでは、自分の音をしっかり聞いて!とばかり言われてたのに
*3:もともと読書好きな先生だからってのもあるでしょうけど。その先生と私が知り合ったのも読書SNSでしたしね
*4:オペラ好きの私には「仮面舞踏会」と言えばヴェルディのオペラですけど
*5:ナウン先生は、私が人前で弾く経験が足りてないと話していたから、いろいろチャンスをくれているだけだろう、ということはいちおうグレーテル先生にも言ってはおきました。