ちょうど一ヶ月ほど前から、譜読みの練習を毎日15分!と決めてやってます。まあ、お腹壊してバヨ練習もできなかった三日ほどは、譜読みも頭ぼうっとしててうまく行かないのでサボりましたが……。
文字を読むのと同じ……はずで、でも文章読むほどスラスラとは行かない、でもまあ前より少しは速くなってきてるかな?というところ。一日に15分じゃ、読書と比べるとあまりにも少なすぎて、せめて1時間?と言いたいところですが、たぶんそれではきつくて続かない、それなら15分でいいから続けるほうが効果的なはず……たぶん。
でも私がやってる「譜読み」は、音符を見て音名を言うだけのものです。これが第一歩ではあると思うんですが、それだけでは弾けない。それで、他にどんなスキルが必要か、を考えてます。
まず一番に思いつくのは、音名とバヨの弦の位置を一致させること、ですね。ファーストポジションならまあまあ何とかなりますが、ポジションが変わるともうダメ。これは覚えるしかない、けど暗記はもともと苦手だし、ただひたすら暗記すりゃいいってものでもないので、実際に弾きながら覚えるしかないです。
たまたまですが、昨日、オケの曲 Pregonero を練習していて、ものすごい移弦の嵐のところがあり、弾けることは弾けるんだけど、きれいに弾けない。で、ふと思いついて、それをセカンドポジションでやると、移弦がぐっと楽になります。セカンドって微妙なポジションですけど、やってみると、曲のかなりの部分をそのまま弾けて、頻出するレ♯(ミとどちらも1の指(人差し指)で押さえるのでレロレロしがちw)もそれだと3の指になり、ミは4の指で、楽です。最初ちょっと戸惑いましたが、しばらく弾いてると、セカンドポジで(GDA線のみですが)楽譜見ながら直接指がわかるようになってきました。こうやって曲で練習するといいんかも?
ただし、ナウン先生に渡されたピアソラの楽譜は、同じG線でサードポジになるところがあり、指も微妙に似てる……。これ両方やるとちょっとこんがらがって、音程が虻蜂取らずになるかも……という不安はちょっとあります。まあ Pregonero は来週月曜に本番ですから、ピアソラはそのあと練習することにしてもいいですけどねw
もう一つの課題は、こないだのグレーテル先生のレッスンでも指摘された、そしてもう長年自分でもやらなきゃなあと思いつつやってない、演奏しながら脳内で音名を歌う、です。
部分的には自然にやってるんですが、すごく適当で、絶対音階だったり相対音階だったり、混じってるし。わからんところは、脳内では適当にラララ~♪で歌っちゃってるし。
いわゆるソルフェージュの聴音(メロディを聞いてそれを楽譜に書き起こす)は、ハ長調の簡単なのだとまあできるんですが、調が変わったり臨時記号がつくともうダメ。絶対音感はないので、最初にドの音を把握しておかねばならない(そうでないと相対音階で聞こえてしまう)、というのも。
聴音もできるようになればいいなとは思うんですが(だいぶ前に、ネットの聴音問題大量にあるところをけっこう熱心にやってた時期もありました)、とりあえず、自分が弾いてる曲をちゃんと脳内で歌いながら弾く、というのが最低限でしょ、と思うわけです(なら、やれや!🤣)。
今弾いてる曲をちゃんと歌いながら弾こうと頑張ってますが、そうすると指がわからなくなったり、♯や♭は歌えないので、そういうのがついてるところはよけいに「あれれれ?」となったり……。ノクターンなんて、ソソ♯とか、シ♯(=ド)ド♯レとか、ド♯レ♭(同音!*1)とかあるんですよね……。
しかしこれはとにかく、やっていくしかないです。これからやる新しい曲(オケとかナウン先生含む)も、できるだけ最初からちゃんと脳内で歌いながら弾くよう心掛けてます。
視唱(楽譜を見ながら正しい音程で歌う、厳密には新曲視唱)もできればいいなあと、譜読みしながら思うんですが、今のところ、それは荷が重すぎ。一度は、グロッケンシュピールを叩きながらやってみたことあるんですが、それだと、グロッケンは手元を見なくてもほぼ正しい位置を叩けてしまうので、音符を見て二つ上=二つ右という感じでグロッケンのキーを叩き、聞える音で音名が浮かんでしまい、音符を読んでいない、という本末転倒なことになり、やめました。
今は、適当に歌ってますが、狂っていることも多々ありw うまく歌えるところもあって、そういうときは気持ちいいんですが、音が少し飛んだりするとたぶん狂います。これも、別の訓練が必要ですね。
あと、こないだのオケ練習で思ったんですが、若いやつらは覚えるの早っ! 楽譜を見て、2,3回チョロチョロっと弾いただけで、もう正しく弾ける。しかも、スピードアップされてもちゃんとついていける!
う~ん、これも私にはないスキルだなあ、と思いました。簡単なフレーズならいいんですが、ちょっと指遣いがややこしかったりすると、2,3回弾いたくらいでは覚えられない。まして、速度上げられるともう指が回らない……。
これは練習というか経験不足? 特定の指の動きがスムーズに行かないな、と気付いたことは何度かあります。特に、小指かな。そういうのもパターン学習でしっかり練習すればいいのかもだけど……*2。
あと、記憶力の問題かなあ……。私は子供のころから暗記苦手だったのもありますが、歳のせいもあるかも???😁 それと、音名で覚える方が早いのかなとも思いますが、これも呪文みたいなもんだしなあw
聴音ができれば、メキシコ人ならばよく知ってる曲とか、楽譜がなくても耳コピで弾けるわけで、Pregonero をマックスがけっこう弾きこなしていたのは、それもあるんかも?(楽譜もらう前からマックス、ちょっと弾いて得意そうな顔😤してたしな) とにかく、音楽関連のスキルはすべてつながっていて、どれも必要ですね……。
そんなこんなを考えていて、基礎からもっとしっかり練習すべき?と思い、アウアーの教本を持っていることを思い出しました。レオポルド・アウアーの1~3巻を昔どこかで見つけて買ったんです。
1巻は丸ごと、開放弦のみの練習、つまりボウイングのみ。さすがにこれは、今の私にはレベル合わないかも。2巻はファーストポジションの指の練習で*3、A線の1の指、D線1の指……と始まり、次に1と2の指、1~3の指、と少しずつ増えていきます。これも簡単すぎるかなと思いましたが、数日前から試しにやってます。すると……。
最初はA線の1の指のみ、つまりラとシだけで1ページです。それからラ♯とシ♭(これも1の指)が混じって、4音(実質は3音だけど)になってもう1ページ。ラとシだけ、とかチョロいと思うんですが、これが意外とね、リズムとボウイング(スラー)が複雑になってくると、たった二つの音符を読むのもおろそかになって間違えたりするんですよねえ……😓 すべて一発でバシッとノーミスで弾けます、とはならない……。ラとシだけなのに……😱
これは意外といい練習かも? と思い、毎日2ページずつやってます。弾きながら歌う(脳内で)練習にもいいし。
しかしこれ、すべて基礎練の範囲の話で、他に、せっかく今グレーテル先生とナウン先生に習いつつある音楽表現(主にボウイング問題、それとビブラートかな)もやらなきゃだし、オケやナウン先生の新しい曲の練習ももちろんだし……。やるべき課題が、まさに山積み状態ですね。
ま、それも楽しいからこんなに熱中できるわけで、明日も練習が待ち遠しいです!?
*1:厳密にはバイオリンではこの二つは違う音なんですが、まあ私レベルでは同じということで
*2:ちょっと前に再会した文化会館時代の先生が、そのときお薦めしてくれたマイアー・バンクという人のバイオリン教本、アウアー(後述)の教本に沿ったものとタイトルにもありますが、ものすごく基礎から丁寧な教科書で、ざっと見たところ、指練習もいくつかあるので、これ使うのもいいかも
*3:3巻はスケールとアルペジオ。小野アンナとかグレゴリアンとかカール・フレッシュとか、有名どころの音階教本はハ長調の次が♭一個で(該当する短調ももちろんついでに)、♭が増えていき、♯に代わり、♯が減っていってト長調で終わる、というのがほとんどなんですが、バイオリンって♯からやるべきじゃ?と私は思ってるので、なんでこうなってるのか不思議で……。でもアウアーはハ長調の次がト長調で、♯が増えていって……と他の教本と逆。おおお、こんなところに私の理想の(?)音階教本が!!🤣 上記バンクももちろんアウアーに沿っているのでこの順番です