今日は二度目のオンラインレッスン@カンペチェでした。ただし、1時間だけ。前回、2時間でけっこうしんどかったので……。でも今日は体調いまいちだったみたいで(なんでだろ、ちゃんと寝たのになあ)、1時間でも集中力途切れがち、何度か途中で、どこ弾いてるのかわからなくなってしまいました。個人レッスンだから、恥ずかしいだけで済むけどね……。
次は、2週間後に対面レッスン2時間をお願いしました。その日にはもっとしっかり体調管理しておきたいと思います。
久し振りの1時間レッスンだったので、短く感じましたが、それでもみっちりいろんなことを学べて、こう言っちゃあなんですが、やっぱり他の(非バイオリニストの)先生とやるのとはぜんぜん密度が違う。もちろんバイオリンの奏法以外にも、私が知らない音楽知識はエベレストのようにありますから、他の先生からも学べることはいくらでもあるんですけど。
今日は基礎練*1のあと、コレッリのアレマンダをじっくりやりました。前回のレッスンで、最後の5分くらいでアレマンダを急いで見てもらって、弾き方ものすごく間違えてたと発覚したので、その後だいぶ頑張って修正はしたんです。
前回は、楽譜にスタッカートの印がついているからと、がんばってスタッカートしてたら、そんなガリガリ弾かないで、バルトークじゃないんだから、バロックなんだから、と言われw そうかぁ~、と思って、ふわふわと*2弾くように努力して今日弾いたら、そんなにふわふわじゃなくて、一音ずつしっかりキャラクターを持たせて、と言われました🤣 私、どうも言われたことを極端にやりすぎるみたいですw
そりゃあやっぱりスタッカート記号ついてるんだからねえ……。デタシェとマルテレのあいだくらい、だそうです。それと、やっぱりまだ私の右腕の動きは直線&直角らしくて、もっと円を描いて!とのこと。
アレマンダでは、スタッカートの問題以外にも、とにかく移弦、しかも隣の弦じゃなく二つ三つ向こうの弦への移動の問題と、ダウンダウンで弓を置き直す問題があり、まさに山積み状態。でもゆっくりでいいから、アレマンダはそんなに速くないから(楽譜にはアレグロ・モデラートとありますが、バロックでは通常表記よりゆっくりめなんだそうです)、と言ってもらって、ゆっくりじっくり弾く練習。
舞曲なんだから、宮廷で、バロックのかつら被った貴族たちが踊ってる、そういうところで弾いてる楽師になったつもりで!とかも言われましたが、そんなつもりになること自体が無理! 笑っちゃう。
でもあとから考えたら、アレマンダってどんな踊りかすらも知らないので、イメージもできないなあと思い、動画検索してみました。
www.youtube.com こんなんらしいです。でもさらによく考えたら、私、バロックダンスってどれ見てもどこがどう違うのかわからんわ🤣🤣🤣
アレマンダ*3についての解説動画もありました。英語なので、よくわからんところもありますが……。
この動画で面白かったのは、この人作曲をやっているようで、バイオリン二挺のための曲を作ったとか言ってるところで、自動生成の字幕が two violins を two violence としてるところ🤣 しかも複数回。内容を理解せずに生成してるんでしょうねえ……。
さて、この動画をメインに、他のいろんなサイトから集めた補足情報をまとめますと、まずバロック組曲でアレマンダを使うのはイギリスとフランスで、イギリスではまずプレリュードがあって次がアレマンダ*4、フランスではプレリュードなしでアレマンダから始まると。組曲にはそれに、クーラント、サラバンド、ガボット(メヌエットやブーレで置き換えも可)、ジーグ、と続くそうです。
アレマンダの特徴は以下のとおり。
ゆっくりめのテンポで4拍子(2拍子との説もあり)、そして、必ず短いアウフタクトで始まる。短い、というのはおおむね16分の1拍子で、長くても16分の3。脚注に、17世紀には8分の1のアウフタクトもあり、とあって、コレッリは確かに17世紀の人で、8分の1のアウフタクトで始まってます。
AパートとBパートに分かれて、どちらも2回ずつ演奏する二部形式*5。
それから、ちょっと込み入った話になってきて、長音階の曲の場合は、
Aパートの終わりが和声I→Vになり、Bパートの最後がその逆パターンに、短音階の曲の場合は、
こうなるんだそうで……。う~む、和声解析、未だにちゃんとわかってないんですよね……。コレッリでやろうとしてみたことはあるんですが、訳わかんなくて挫折。とりあえずコレッリのは短調です。
この和声解析、ナウン先生に習ってみようかなあ。こないだのスケール7つの話のとき、わりと数学的な説明してくれてたので、得意そうだし。
アレマンダ、最後の特徴は、女性終始であるということ。これもまったく知らない概念で、Female Endingとはなんぞや? 動画でも説明はしてくれてますが、曲が弱拍で終わるということらしい。わかりやすい(日本語の)説明は、こちら。
男性終止=フレーズの終止が強拍(第1拍)で行われているもの。
女性終止=フレーズの終止が弱拍など第1拍以外で行われるもの。
まあこんな理屈がわかったからと言って、弾けるわけでもないですがw
でもレッスンの最後ぎりぎりで、ちょっと前から気になってたことが今日の内容と関連している気がしたので、質問してみました。
前に習った指弓の応用練習ですが、弓元でアップアップで短く弾く練習、アップだけじゃなくてダウンでも弾いてみようとしたら、なんかうまく行かなくて。どのタイミングで小指を丸めるのか伸ばすのか。そもそもアップもちゃんと弾けてるのか? で、質問してみたんですが、このときすでに1時間、けっこうみっちりやったあとだったせいか、なんか割と自然にダウンも弾けちゃった。あれ? 質問するほどでもなかったか?
まあ正しいことは確認できて、さらに、指(というか右手)の形はできてるけど、もっと肘から先の重さをかけて、と言われました。これも、ずいぶん前から何度も言われてきたことなんですが、うまくできなくて。でも今日は、先生から、肩と肘は脱力して、前腕部の重さを人差し指にかけて、もっとしっかり圧をかけて弾く! と指示されるようにやってみると、まあ圧がかかりすぎてちょっと雑音混じりの音になってしまうこともありますが(先生はそれでもいいと言います)、うん、なんか芯のあるしっかりした音が出てる気がする!
レッスンの最後だったので、何となくわかった気がするあたりで終了し、午後の練習で続きをやってみました。開放弦でしばらくやってから、ノクターンとか弾いてみると、おおおお? なんか昨日までと音が違う気がする! まあ、あくまで「気がする」程度ではありますがw しばらくこれもじっくり練習してみようと思います。
他、細かいこともいろいろ言われましたが、レッスン中に先生が部分的に模範演奏をしようとして、「ドシラ~♪のとこ、弓どっち向き?」と訊いてきたんですが(先生は手元に楽譜持ってなかったので)、私、そのメロディに覚えはあるものの、楽譜のどこにあるのかがわからなくて、ドシラ~、ドシラ~、どこ~???となってしまいました。
まあ最終的には見つけ出して、でも弓どっち向きかはすぐにはわからず、その少し前から弾いてみてやっとわかったんですが、このときに先生に、「こないだもなんかで音名で歌ってってのやったよね、何だっけ?」と言われました。前回の記事には書きませんでしたが、変ロ長調のアルペジオで言われたんですよ。シ♭~レ~ファ~とか。はい、歌ってみて、と言われて、3オクターブ歌おうとして高音出なかった私w いやいや、1オクターブでいいのよ、と先生苦笑😅
で、今日は、スケールとかアルペジオだけじゃなくて、曲も音名で歌ってね、と言われ。なんか今、私の人生、すごい音名読みの怒涛がやってきてる? 自主練もやってはいます(今はヴォールファールト使ってます)が、毎日弾く曲も歌えるようになるべきだよねえ……。これも譜読み練習に組み込むか……。
譜読み練習に使ってるヴォールファールト、両面印刷して製本しようかなあ、と思い立ち、プリントアウトしてたらミミがビビりまくっててw 面白がって動画撮ってたら、片面印刷終わったら紙をセッティングし直してからOKボタン押すべきところ、ミミがキーボードでエンター押しちゃって、紙を入れ直す間もなく続きが印刷されてしまった……。
結局その後、いろいろやってはみましたが、諦めて、すでに持ってる片面印刷ので練習続けることにしました。紙ももったいないしね……(ミミのおかげで20数枚は無駄になったが)。
譜読み練習、がんばります。
*1:この中でいちばんの収穫は、アルペジオで音程が狂ったかなと思ったときは重音で弾いて確認する、という方法。考えたらしごく簡単なことなんですが、重音弾けなかったころには出来なかった方法だし、今も自分じゃ思いつかなかった~! もっとも、それで合ってないなというのはわかっても、どちらの音がどう違うのか(高いのか低いのか)まではわからないんですが……😅
*2:スペイン語でaflautado、本来は「笛の音のような」ですが、空気を含むように、音を膨らませる感じ、と言われたので
*3:日本語ではアルマンドと書くほうが普通? ウィキもそうなってますね。でもアルマンドってメキシコではよくある男性名で、ナウン先生のとこのファースト男子も確かアルマンドって言ってたし(嘘でした、アルベルトでした)、ダンナの友人にもいます。でも男性名のアルマンドはArmando、舞曲のアルマンドはAllemandeで(たぶんフランス語読み、フランス語で「ドイツ風」という意味)、おそらく別語源。紛らわしいので、ここではスペイン語読みのアレマンダで通します
*5:コレッリのアレマンダもそのとおり(これに対し、プレリュードはAパートは2回弾きますが、Bパートは一度だけになってます)。ただし、AとBはほぼ同じ長さ、と動画では言ってますが、コレッリの場合、Aパートは10小節、Bパートは18小節あります。が、このBパート、最後の8小節がまったく同じ(強弱の違いはありますが)フレーズ4小節を繰り返してるんですよね。だから、本来の(?)Bパートは10小節で、それにおまけがくっついてる感じなのかも?