気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

指強化練習3種と、ボウイング注意点3つ

 先週からガラミアンを読んでいたら、「表現が先か、技術が先か?」という、ニワトリが先か卵が先か*1的な問題が再燃しました。それについて書こうかなと思ったんですが、ぐだぐだと長くなるし、まとめるのも難しい。ただ、以前よりは考えがまとまってきた気はします。それも上達の一部なのかな……と思いたいですね。

 いつか書くかもしれませんが、今日はひとまずレッスンで習った大事なことを。

 

 基礎練のスケールで、16音スラーがうまく行きません。これだけは、スケール3オクターブの最高音ソのところで弓を返さないので、そのまま(ソは2拍分弾いて)くだるんですが、そこからぐちゃぐちゃになる。自分でも、そこだけ取り出して練習したり、リズム変えてみたり、いろいろしてるんですが、なかなか。

 で、先生にそこ訴えたら、私は、上の楽譜の青文字のドシのとこでポジションチェンジがあって、ド(1の指)シ(ポジチェン・2の指)ラ(1の指)となるところでつまづいてると思ってたんですが、先生は、赤文字のソファのところ、これ、どちらも4の指(小指)なんですが、その前のソ(当然これも小指)から伸ばしてのソとファのとこでリズムが狂って、指がちゃんと動いてない、と。そうなのか!!

 ついでに言うと、アルペジオで特に最後のソドミ、6ポジで小指を複数回使うので、そこもちゃんと弦が押さえられない(指板まで届いてない)、他の指が変なとこ行っちゃって失敗する、などの問題があり、頑張ってるんだけどなかなかうまく行かないのも、関連ある?

 つまり、指の鍛錬が足りてない、ということに。弾き始めのころよりはだいぶマシになったと思ってたんですけどねえ……。

 そこで、三つの練習をやっておくようにと教わりました。

1.各弦に、1~4の指を順番に打ち付けるように下ろす。そのとき他の指は浮かしておく。

2.同じように各弦で1~4の指を打ち付けるが、そのとき他の指は弦を押さえておく。

3.E線に4本指を置いて*2、一本だけをA線、D線、G線に移動する。

 

 最初のふたつは前にも教わって、弦の上ではなく机とかでもいいとのことで、しばらくやってたんですけどね。特に2番の、薬指がなかなか上がらないですね。

 しかし、今日習った3番は……ひぇぇぇぇぇ。できるんか、そんなん? 指が手前の弦を触っちゃっても、それはいいんだそうです。私の小指なんか、完全に寝かせないとG線なんて届かないしね。肘の位置は動かさずそのままで、指だけ動かす。やってみたけど、まず左手全体がガチガチに力入っちゃってぜんぜん。もっと緩めて緩めて!と言われて、そうするとまあ物理的には届くかな?という感じ。

 とにかくこれを頑張ってやらねばなりません。それで思い出したのが、だいぶ前に買ったハンドトレーナー。やっぱこれ、使ったほうがいいんかな? 先生に、こうこうこういうのがあって、と説明してみたんですが、先生はそういうのがあることも知らない、と。まあ普通はギタリストが使うものらしいですしね。あとで先生に写真送りました。

 

 私が持ってるのはいちばん圧が軽いやつで、ばねのところで強さを調整もできるんですが、それもいちばん軽くして、それでも小指とか難しい。しかも、特に小指はこれを押さえようとすると、手首からの力で押しちゃってる気もするなあ。レッスンで、私は小指の第一関節から先しか動かしてないけど、指の付け根から動かすように、と言われましたが、それより下は脱力してないといかんのじゃないかなあ? 今度のレッスンで持ってって、見てもらうことにします。

 

 さて、基礎練のあとはマッケイの1番から6番と、アリアのファーストを怒涛の勢いで。ここでは右手の問題。すべて、音色をマシにするために必要なこと、と言われましたが、これもまとめると3点。

1.弓の返しのとき手首を回すの忘れないこと。元弓での返しだけじゃなく、弓の真ん中や先のほうで返すときも同じ。

2.弓の弦に当たる位置がずれてふらふらしないこと。駒寄りになったり、指板のほうに滑ったり。これは弓が弦に対して微妙に直角になってないからでもありますね。

3.移弦のとき、肘の角度しっかり定めること。右手と左手の移弦のタイミングを合わせること。

 

 1は、前よりはできてると思うんですが、曲を弾いてると忘れること多し。特に、ちまちまと弓を返すところになると忘れがち。アリアなんかの音が長いところではそのことを考える時間的余裕があるのでできてるんですけどね。これには、小指丸めるのも含まれます。

 2は、家で練習して、鏡で確認したりもしてるんですが、曲を弾いてると、やっぱりふらふらしてるらしい。そして、直角もできてないことがあるの、わかってるんですが、これがけっこう難しい。今日は午後の練習、ひたすら開放弦でボウイングのみ30分やりました。手の角度を体で覚え込んでしまわないと。でも曲を弾くと、きっとまたゆがむんだろうなあ。そこも少しずつ直していくしかないですね。

 3は、前はもっとできてなくて、でも最近は曲の部分によってはコツが掴めたようでうまく行くところもあったんですが、G線からD線にはうまく行けるけど、逆がうまく行ってないことが、レッスン中に判明。肘を上げるほうがしんどいからなあ……。あと、D線からA線に下りるときも、下がりすぎてE線触っちゃうことあり、と注意されました。はぁ~😞

 

 突然ですが、『もぐらのバイオリン』という絵本があります。

 今は古本しかなくて、お値段もちょっとためらうような高騰ぶりですが、私がこれを買ったときはちょうど重版がかかったときだったのか、普通に定価で買えました。最初、母に送って、それからだいぶして日本に行ったときにもらってきたんですが、それ以来、折に触れて何度も読んでいます。

 地面の下でコツコツと穴を掘って暮らしていたもぐらが、満たされない気分でいたある日、テレビでバイオリンを弾く人を見てその音色に感激し、自分も弾きはじめます。最初はひどい音しか出なくて、穴のうえに生えてるどんぐりの木がぐったりするほどw それでもコツコツと練習を続けていくうちにだんだん上手になり……という話なんですが。

 地道に練習を重ねれば、というところに勇気をもらうこともあれば、誰にも聞いてもらえなくても(ともぐらは思ってる)誰かを慰めたり、怒りや憎しみを鎮めたりすることのできる音楽が奏でられたらなあと夢見るもぐらに共感したり。

 冒頭に書いたガラミアンの本からあれこれ考えたこととも絡んで、先日は、人に聞いてもらうことを想定しない演奏(だけど上達はしたい)、という点ですごく心に響くものがありました。私も見習おう!と思った次第です。

 

 届いたバヨに歓喜するもぐらさん。かわいい。

 

 

 けんめいに練習してるもぐらさん。読書メーターのアイコン、先日からこれにしました。

 

 

*1:生物学的・進化論的にはこれはまったく問題ではなくて、卵が先に決まってるんですけどね

*2:実際に練習してたら疑問が出てきて、翌週のレッスンで先生に質問しました。E線だけじゃなくて、他の弦にも3本指を置いてやるのがいいとのこと。でもとりあえずはE線だけでもオッケー