気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

今さら知った、ボウイングあれこれと、歌う娘ちゃん

 今日はメキシコは死者の日(二日目)で学校はお休み、うちのダンナも休み(というか二週間の休暇中)で、でもバヨレッスンは大丈夫とのことで、先生の自宅にてダンナの送り迎えで楽ちんでした~。

 ドアツードアで運転手がいるので、今日は荷物重くても大丈夫だし、ガラミアンの本と『ヴァイオリンを弾くための身体の作り方・使い方』の本を持ってって、先生に見せました。日本語のほうは先生はもちろん字は読めないけど、図や写真がたくさんあるので、見ればだいたい何書いてあるか想像つくみたい。ガラミアンも似たような内容だけど、日本語のほうが写真とか多いからわかりやすいって先生言ってました。ガラミアンのほうは(昔の本だからしょうがないけど)写真少なめで(画質もいまいち)、言葉での説明が多いから難しいって。でも、わからないところは訊いてくれたら教えるから、とも。じゃあせっかくだし、少しずつでも読んでみようかな~。

 

 娘ちゃんは居間に座ってて、いつもの満面の笑顔で迎えてくれました。旦那さんは家にいたようだけど、最初二階にいて、先生が娘ちゃんを椅子に座らせてそのまま、レッスンに同席。最初に弾くスケール3オクターブをやってたら、娘ちゃん、一緒に歌ってるの! ちゃんと音程合ってるし! まあ私だけじゃなく他の生徒さんたちもスケールはやってるのかも(初級でなかったらやらないかも?)だけど、やっぱこんな小さいときからみっちり叩き込まれたら、将来が楽しみだね~~~。

 最近はうにゃうにゃとしゃべっている中にも単語っぽいものが混じってて、今日は私の顔見てすぐにミャウミャウがどうとか言うので、あ~ミャウミャウうちにいっぱいいるよ~、そのうち遊びに来てね!と言っておきました。

 レッスン途中で旦那さんが下りてきて、横のテーブルで娘ちゃんと朝ご飯?食べて、ずっといたんだけど、私のことを娘ちゃん、Tia(親戚のおばさん)と言ってたらしいですw まあメキシコの小っちゃい子って、頻繁に顔見る歳上の女性はみんなティアって言うよねw 

 あ、ちなみにメキシコは先月半ばくらいからマスクは任意になってて、先週のレッスンでは私はマスクしてましたけど、先生は終始マスクなしだったな~、今日は気温は低いけど(28度くらい)湿度がすごくて、ちょっと動いただけでも汗かくから、私もマスクなしでいいか! てことで、マスクなしですっきりバヨ弾けました。管楽器と違って弦楽器はマスクしてても弾けるけど、バヨは顎も使うのでマスクがずり上がって目がふさがったり、それに何と言っても暑いしね。これでだいぶ楽になります。

 

 さて、基礎もみっちり、スケールとアルペジオと、シュポアヴィオッティと、マルテレとスタッカートとスピッカートと。先生、先週は、今度はソティエやりましょうって言ってたけど、やっぱり今日は忘れてたw 私ももう基礎練はいいや、ってくらいやったので、あえて言い出しませんでした。来週は言ってみようかな。

 でもまだまだ課題はあるんですよね。今日教わったのは、弓の軸をねじってはいけない、ということ。弓は(ロシア式だと)毛の面をべたっと弦につけるのではなくて、少し傾けて毛の面が自分のほうへ向くように持つんですが、元弓だと問題ないんです。が、先弓になると、手首を反らす形になるので、そうすると弓は軸に沿って向こう向きにねじれます。でも、それしちゃいけないんだそうです。そ、そうだったのか……知らなかった!

 うーん、毛がそこにあるんだから使えばいいんじゃないの? と思うんですけどねw 先生の言うように使うと、毛の面を自分に向けて見た場合の左側半分ばっかり使うことになります。弓の毛がへたってきたら、何なら自分で取り外して上下逆さまに付け直したら、ほぼ真新しい毛の部分が使える?w 

 というアホな発想はさておき、弓をアップダウンするときにねじらないこと! これは今までも注意されたことなかったけど、今まで知らなかったことにもびっくりでした。

 ただ、どうしてねじるかと言うと、上にも書きましたが、先弓に行くと手首と指の角度が変わってきます。そのときに弓と指の相対的な位置をできるだけ変えまいとすると、ねじるのが自然な動きだと思うんですよね。私は特に、指が(小指以外も)短いので、人差し指と親指以外全部浮いちゃったりするんです。それはいかんだろ(先生に注意されたこともあり)、小指は離してもいいと言われたけど、中指薬指はしっかり弓を掴んでなければならない。そのためには……という流れだったんですが。

 ねじっちゃいけないなら、この弓の位置で、指は?と質問したら、中指薬指は弓から離れてはいけないけど、触れる位置や角度が変わるのはいいんだそうです。そうなのか。また練習しなくては。

 流派によっては、この右の小指を絶対に弓から離してはいけない、と教える先生もいるみたいで、そうなるとさらにさらに弓の使える長さが減ってしまうので、私の先生はそうじゃなくてよかった~!

 

 基礎練のあとはマッケイのポジチェン小曲1~6番をやったんですが、ここでも私の変な癖が判明。ポジチェンするとき、たぶん左腕に力が入っちゃうからだと思うんですが、左手を水平に動かすだけじゃなく、下向きにも力が入ってるらしい……。マジか。

 バヨが下がるほどではないらしいですが、とにかく不自然というか無駄な動き? そういう無意識の無駄な筋力が、塵も積もればでいろいろと障害になってるんだろうなあ……。

 スピッカート満載のマッケイ5番も頭痛の種で、前よりはマシになってると思うけど、未だに弾きこなせてません。てことはスピッカートがちゃんとできてない(てことはソティエなんかまだまだ!?)。特にうまく行かない部分はラストのスピッカート16音連続のとこで、ポジチェンしてファーストに戻ったところの音が汚なくなる……ってのを今日先生に訴えたら、ボウイングは常に同じ位置で、同じ大きさで跳ねる、というごくごく当たり前のことを注意され(つまりできてない)、まずは左の指なしで、開放弦でボウイングのみの練習。これが、意外とできないんだなあw E・EEEEAAAAAAAAAEE、と弾かなきゃならんw んで、太字のところでサードからファーストへのポジチェン。あー、そうか、まずは開放弦でボウイング練習して、それから左手の指はなしでポジチェンだけやって、それでもボウイングが乱れないように練習するとかどうだろう? 指を押さえないと、ポジチェンが正しくできてるかわからないけど、とりあえず。φ(..)メモメモ

 

 レッスンでは特に言われてませんが、私が苦手と意識してるのが他にもあって、3オクターブスケールの下りの5ポジからサードポジへ下がるところの指遣いとか。これはおとといくらいから、そこだけ抜き出してのリズムバリエーション練習やってます。

 それから3オクターブのアルペジオも、汚ない汚ない。これは自分でもげんなりするレベルだったので、ちょっと前から、じっくりゆっくりきちんと音を出す練習から始めて、まずは6ポジでの指の形を整えるところから。まだ完全には程遠くて、特に小指を使うところがぐちゃぐちゃになりがちですが、前よりはマシになってきたかも。で、メトロノームを使って、少しずつ速く弾く練習を、これは3日くらい前から。

 我ながら地道な練習ばっかりですが、こういうところを一個ずつつぶしていかないと、いつまでたってもきれいに弾けません。

 それでも先生、今日は、だいぶ音色もきれいになってきたし、音量も出てきたし(それは弦を新しくしたからじゃ?って気もしましたが、言いませんでしたw)、着実に(ゆっくりだけど)進んでますよ、と言ってくれました。うんうん、だといいなあ。娘ちゃんも、だんだん言葉しゃべるようになってきたから、頑張って急いで上達しないと、そのうち何言われるかわからんw 昔、文化会館でバヨを習ってたころ、小学生の女の子(私よりは年数やってる)に、「亀(仮名)は下手くそだねえ」って言われましたからねw あのころは習い始めて数ヶ月だったんだいッ! でも子供は正直だからなw 下手くそだったのは事実だ😤

 

 ダンナの仕事場に設置された死者の日の祭壇。

 コロナで亡くなった同僚のかたがたの写真だそうです……。うちは感染したけど生き延びてよかったよね……。(ラストに重い話題、すみません)