気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

バヨは全身運動、そして右手が常に上位的存在

 先週も水曜のレッスンでしたが、今週も水曜、ただし今度は大学ではなくて、大学に近い先生の義母の家にて。ここだと、先生も大学からすぐなので、時間が取れるよう。

 2020年の1月にレッスンを受け始めたとき、ここでした。当時は姑さんの家とは知らなかったけど、3月まで、9回行ったかな。で、引っ越すので次からは新しい家で、と言ってたらコロナでオンラインレッスンに切り替わって、去年5月に対面レッスン再開してからは新しい家でやってましたが、そのころは先生、大学のほうはほとんど~半分くらいオンラインだったので、家にいることが多くて、隙間の一時間で私のレッスンしてくれてました。でも大学にずっといなきゃいけないと、自分の家まで戻る時間が取れないから……と言ってたんですよね。最初に姑さんの家でやってたときは、11時半からのレッスンで、先生もぎりぎり11時半に大学から帰宅してそのままレッスン室へ、て感じでした。

 今日も11時半からとのことで、久し振りだから少し余裕を見て家を出たら、着いたのが11時15分。でもレッスン室で待たせてもらえばいいし、と呼び鈴鳴らしたら、先生もういました。今日は大学まだ本格的じゃなくて余裕あったのかな? 

 玄関入ってすぐ横の小さい部屋に入ると、懐かしい~。初心に帰れる気分です。が、あのころはピアノとマリンバが置いてあって、壁にぎっしり本が並んでましたが、今は本は半分くらい(先生の旦那さんが新しい家に持っていったのかも)、ピアノとマリンバはなくなってるので、部屋はちょっと広い感じに。以前はバヨの弓がそこらに当たらないよう気をつけないといけないくらい狭かったけどw

 で、今日はピアノなし、譜面台なし、先生が無線スピーカー持ってくるの忘れたので、私のタブレットのピアノ伴奏もなしw 次はスピーカー持ってきて、マッケイのもピアノ伴奏録音してきます、とのことでした。譜面台も持ってくると言ってましたが、今日は本棚の空いたところに私の紙フォルダで立てかけてうまくいったので、これでもいいかも?

 

 さて、レッスン。スケールから。始める前に先生、めっちゃハードル上げます。音を均等にきれいに、リズムと音程をしっかり取って、弓の返しで右の小指曲げるの忘れないように、弓は常に弦の同じ位置で往復させて、できる限りまっすぐに、うんぬんかんぬん。ええ、今まで言われてきたことばっかりですけどね、それができてりゃ苦労しませんて……。

 しかもピアノがないから、先生が口でリズムだけは取ってくれるものの、音程は自分の耳だけが頼り。そんなんで、右手のことまで考えてられません。

 で、先生が訊くんです。弾いてるとき、何をいちばん意識してる?って。ん~~~、何だろ、やっぱ左手ですかね、音程とリズム? と答えたら……。

 それダメ。常に右手をいちばんに意識して、右手がボス、右手が常にリードして、左手は右手に合わせる。と言われました。

 う……。そんなこと言われても。とは思いましたが、とりあえず左手忘れて右手だけ考えて弾く。はい、音程ボロボロですね。でも確かにボウイングは少しはマシになる。

 思えばスケールとアルペジオなんて、一回目のレッスンで習って以来、他のどんな曲よりも長くやってるのに、未だにきれいに弾けない。特にアルペジオ。自分でもそれは思ってて、なんでかなあとだいぶ練習してマシになったと思ったころもあったんですが、サードポジションが入ってきて元の木阿弥。ここは根本的に練習方法を見直すべきか……と思ってました。

 

 続いてのスピッカートでも、私はこれ、ほとんど指の動きだけでやってるって自覚はありました。これまでさんざん、弓が跳ねすぎ、もっと小さく、安定した動きで、と言われてきたので、それを目指していろいろやってみた結果です。

 が、今日は、指はよく動いててそれはいいんだけど、手首が硬いと注意されました。手首だけじゃなくて、肩甲骨から手首まで全部、ですね。右腕の肩甲骨から指先までの関節を、すべて「ばね」のように柔らかく弾ませる感じで、とのこと。これもまた、言われたら何となくわかるけど、わかってもできない。

 

 この一週間、先週のレッスンで言われた「音をつなぐ」というのを練習してたんですが、なんかうまくできない、できてるのかどうかすら自分ではよくわからない、というイライラがずっとありました。それで、曲の練習に移りましょうとアリアの楽譜を出してきたときにそれを先生に訴えたところ、そうそう、今日言ってた諸々も全部そこにつながってくることです、と。うん、そんな気はしてました。

 で、いろいろいっぱい言われましたが、要するにバヨは全身で弾くもので、すべてがつながって動くから、ここだけとかの部分練習はもちろん必要だけど、それをすべて統合して弾くべし、と。例えばアリアの前半と後半のつながり部分、ラ~~~~ド♯~~~~のところを2音だけ弾いて、足はどんな動きしてた?とか。足……まあちょっと前後に揺れる感じ……かな? そういうのまで意識しないといかんようです。ひえ~。

 

 昼のレッスンだと、その日の午後にも練習できるのがメリット。レッスンではちょっとやってみてもいまいちできなかったことを、家ではじっくりできるので、まずは開放弦で、右手だけを意識して(なんせ左手使わないんだから、そりゃ簡単)やってみる。これまでに言われていたその他の右手の注意点、返すときに軽く8の字とか、楽器と弓をアップダウンの動きに合わせて近付け離す動きとか、手首から肩甲骨もばねのようにしなやかに動かすとか……をいろいろ意識して、鏡を見て確認しながら弾いてみました。

 そしたら最初はなかなかうまく行かなかったけど、だんだん……おおおお! 音がつながる! ホントだ! これはすごいぞ!

 こうなってくると、また楽しいのですよね。この一週間は、練習しててもいまいち楽しくなかったw 「できてる感」がほとんどなかったから。というか「できない感」ばっかでイライラしてました。

 開放弦の4つの音ばっかり、何度も何度も、ロングトーンからだんだん短く、細かくトレモロっぽくしてみたりで手首の動きを確認しながら。そこからスピッカートもちょっと。まだうまくできてるとは言えないけど、前よりは手首動いてるかな?

 最初は関節を緩くしすぎて弓を取り落としそうになったりもしましたが、やってるとだんだん安定してきます。力加減がわかってくるのかな。それで、スケールを弾いてみると、右手を意識して、つまりボウイングをしっかりチェックした状態で弾くので、そりゃきれいな(当社比)音が出ますね。ただ、アルペジオ弾こうとすると、左手の指が考えずに動くほどにはマスターしてないので(サードポジのせいで)、まだうまく行きませんでした。今後の課題。曲も、今日の午後練ではお預けにしました。たぶん、曲を弾こうとするとまた元に戻っちゃう気がするから。

 そして気付きましたが、手首とか肩甲骨のあたりの筋肉、すごい使ってる感じがあります(疲れるw)。これまで使ってなかったんだなあ……。うん、これは全身運動だわ。

 

 あと、今日のレッスンで気が付いたんですが、アリアもピアノ伴奏なしで弾くと、しょぼいw いや、しょぼいのは私の演奏なんですが、それがよくわかるので、練習するにはこの方がいいかも? それと、先生に、しっかり自分の音聞いてる?と言われて、何しろピアノ伴奏がなくて、常に音程が合ってるかどうかばかりが気になって音色どころではなかったので、試しに楽譜見ないで弾いてみます、と言って(目は閉じなかったけどw)前半だけ弾いてみました。そしたらやっぱり音色マシになりました。もっとマジメに暗譜して(今日も一ヶ所で指わかんなくなって止まっちゃった)、完璧に暗譜で弾けるようになって、それからの話かな、音色とか何とかは。

 それから、音のつなぎの話のときに、たとえばアリアの冒頭の1音、ファ♯は4拍半続くんですが、多くの奏者が真ん中で弓を返します。プロだとそれでも音がまったく途切れなくて、画像を見てないと弓を返したことがわからないレベル。私にはそれは無理と思って、すべてをワンボウで弾いてますが、先生が、弓の返し入れてみる?と。ただ、それやるとその後のボウイングがすべて変化してくるから、絶対私、混乱してぐちゃぐちゃになるよなw でもやってみようかな。今日じゃなくて、来週この楽譜を新たにプリントアウトして持ってくるので、そっちに書き込むスタイルで。もしダメだったら、元の楽譜に戻れるようにw

 

 というわけで、来週の水曜まで、やることがまた山積みです。今日は変な時間に出かけたので、帰宅したら犬猫たちが大騒ぎ。でもミミだけはお出迎えに来ないな、と思ったら、二階の私のパソ机の横で、スマホ立てを人質にふて寝してました。

 ボロッボロになった爪とぎ段ボールの上で。