気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

一日遅れのレッスン

 いつもは金曜の午後4時半からのレッスンですが、昨日は3時くらいに先生からメッセで、今日はレッスンできませんごめんなさいと。そっか~、まあ学校が夏休みだし、家族のイベントもあるかもって言ってたししょうがないよね~。

 来週までまた一週間かぁ、課題はまだまだあるけど、同じことやっても飽きるし、どうしようかなあと考えてて、こないだ何かでふと思い出した文部省唱歌「冬景色」のカラオケ音源がYouTubeにあるのを見つけたので、これ弾いてみよう!と思いました。

 中学や高校で使ってた歌集にも載ってるんですが、歌集のはト長調、カラオケのはそれより2度低い。え~~と、てことは何調だ? って、基音がひとつ下がるんだから、ソ→ファですね。フラット一個なら何とかなるか。こういうとき、歌うのはホント楽だなと思います。考えなくても移調できるもんね。

 で、最初は楽譜なしで適当に弾いてたんですが、やっぱり指遣いとかスラーとか書き込みたいので、移調した楽譜を手書きでノートに書き、それで練習しました。録音するとこまでは行かなかったけど、カラオケに合わせて弾けるくらいには何とか。最後のところで小指酷使するのがちょい難しい。


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 カラオケ音源っていろいろあるから、好きな曲をどんどん弾いてみるのもいいかもね~。などと遊ぶこと1時間。最後にいちおう、アリアもファーストとセカンドざっと練習して、今日はおしまい~。

 と、そこで先生から再びメッセージが。明日(土)の11時半からレッスンできますが、どうですか? って、えええ~!w それなら今日もマジメに練習すればよかった……。とはいうものの、レッスンしてもらえるのは嬉しいので、二つ返事でお願いします!!

 

 というわけで、今日レッスン行ってきました。

 先週のレッスンで言われたことあれこれ、踏まえて練習していて、気付いたことがいくつか。

 私が右へ傾く癖の原因は、鏡かも。前に、鏡を見やすいようにと斜め上に設置したこともありましたが、その後いろいろと家具の変更とかあって、普通に垂直に戻ってるんですよね。で、それだと弓が弦に直角になってるか見にくい。特にG線。弾いてるあいだずっと見てるわけではないので、要所要所で確認するときだけ見えるように体を傾けたりするんですが、全体的に癖になっちゃってるのかな……。鏡を今できる範囲で少しだけ斜めにして、ちょっとは見やすくしました。ま、鏡なくても直角が保てるようにならないといかんのですけどね。

 それから、左肘をもっと入れてもいいと言われたので、思い切って入れるようにすると、G線の小指のレの音がいつも低すぎたのが、かなり届くように。考えたらこれも当たり前ですね。肘を入れればその分指に余裕ができるから。ただしこれも、もう癖になってるので、気をつけないと肘は元の位置に戻ってしまいます。でもこれができると、レだけじゃなく、全体に音程が安定したような気がします。

 遠鳴りについては、わかったようなわからんような……、で、そういえばG線上のアリア、CDでけっこういろいろ持ってたなあ、と音源を探したところ、手持ちで4種類ありました。バヨソロ+オケ伴奏のがふたつ、オケ演奏のがふたつ。そのうちで、わりとチャキチャキと軽い感じの演奏がふたつ、しっとりとメロディックなのがふたつ。バヨソロでしっとり演奏はヘンリク・シェリング*1で、これがいちばん私のイメージに近いかな。でもね……当たり前だけど、音色がぜんっぜん違う。こんなに違うんかッ!ってくらい違う。当たり前だけど。当たり前なんだけど

 あ、YouTubeにもあった!


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 まったく同じ演奏かはわかりませんが、マリナー指揮でオケも一緒です。

 参考までに、オケ演奏で軽めのは、これもまったく同じかはわからないけど、メニューイン指揮のバースフェスティバルオケ演奏のこちら。

 

 メニューインはそもそも私がバヨにハマるきっかけで、特にバッハは好きですが、自分が弾く側になって聞くと、こういうふうに弾きたいか、弾けるか、はまた別問題なんですねえ。聞く分には、シェリングよりこっちのほうがしつこくなくていいかも???

 ま、それはともかくとして、つまり遠鳴りというか音色の問題。これですね。で、こういう(というかこの方向性の)音色を出すためには、今まで先生が口を酸っぱくして言ってきたあれやこれや、すべてをマスターしなければならないのだ!(してもシェリングにはなれないのは重々承知ですが)

 というわけで、強弱をつける=力任せに弾く、ではなく、音を響かせる、よい音色で、そうすれば遠くへも届くであろう、というものすごい今さらなことに気付いたわけです。

 で、そういうふうに弾けるよう頑張ろうと、そうすると今度はやっぱり「もっといい楽器がほしい~~~」となるw わたくし、ここに至ってようやく(?)本気で欲が出ましたね。うん、今度日本に行ったら、いい楽器買おうっと!(と言ったってお金に限度あるから、たかが知れてはいますが、アマチュアの「いい楽器」ね)

 

 という野望(?)を胸に一週間練習して、でも最後の一日は上記の理由により練習代わりに遊んでしまったあげくの、今日のレッスンでした。

 出来はどうだったかというと、最初はね、姿勢を考えて左へ重心をかけ、左肘をしっかりと入れて、スケールはなんかいつもより安定した音が出たような気がする。アルペジオも、ヘロヘロではあるけど、いつもよりマシだった気がする。マルテレ、スタッカート、スピッカート……と先へ行くほどに、そこらへんが頭から抜け落ちてw、いつもどおりでしたけどね。スタッカートはまたしばらく練習サボってたので、もっと弓を均等に使って、短く鋭く! スピッカートも音がきれいに出ないなと思ったら、弓が曲がってると指摘され。何だったか忘れたけど、弓が駒寄りになってるって注意も……。シェリングどころではありませんw

 でも曲に入ったら、今日はアリアから始めて、後半でマッケイ1~5番(6番は時間切れ)をやったんですが、細かい指摘はあったものの(ここビブラートもっと、ここは音が切れないように、ここのフォルテしっかり、などなど)、大きな問題点はなかったような……。

 アリアをいずれ日本のフルートの友人と合奏する場合の注意点として、ファーストとセカンド(今日は先生と交代しながら合奏しました)のバランスを取ること、音色をそろえること、というお話を。別にコンサートするわけじゃないので、たぶん友人宅で(近所迷惑でしょうが)一緒に演奏するくらいだと思うんですけどね。

 ところで先生と合奏してて思ったんですが、私、セカンド弾くほうが気持ちに余裕があって楽しめるわw ファーストだと、とにかく間違えないように、変な音出さないように(音色云々以前の問題)とばかり気になっちゃって、先生の音を聞いてる暇がない。

 そういえばこんな本がありますが、

 あら? 中公文庫で「決定版」(リンク先はアマゾン)ってのも出てるんですね。表紙の人が、なんかヤだw

 これ読んだのはずいぶん昔で、楽しかったですが、マジメな内容ではないです。でもやっぱ、ある程度楽器と性格って相関性があるような気はしますよね。んで、そこを考えると、私がバヨやるってのはどうよ?と思ったりもするわけですが、セカンドなら、意外と性に合ってるかもしれないな、と今日は思いました。歌うほうならソプラノなんで、メロディのほうが好きは好きなんですけど、バヨの場合はね……w ま、オケに入る予定はないですが。

 

 来週からは先生の大学の授業が、今まで対面とオンライン半々だったのが、全面的に対面授業になるそうで、そうすると家にいる時間が限られて、私のレッスンも時間変更になるけど、今のところまだ何曜の何時が可能かはわからない、とのこと。私のほうは幸い、いつでもいいので(来週は隣町の病院に定期検診とかありますが)、場所もどこでもいいので、先生の指定する時間・場所でオッケーです。

 さて、どうなりますか。

 ちなみに今日は、クーラーかけるほど暑くはなかったけど(30度くらい)、それでもバヨ弾いてると汗ばむくらいだったのと、12時半までという時間で微妙に空腹だったのと*2、でレッスン終わるころには久し振りにくらくらでした。

 でも午前~昼ごろのレッスンだと、その日の午後も練習に使えるので、一日得します。と言いつつ、今日はどうしようかなあ、練習しようかなあ、と迷いながらブログ書いてますけどねw やっぱちょっとだけでも弾こうかな。冬景色とw、今日注意されたところあちこちちょっとだけでもね。

*1:いちおう書いとくと、有名なバイオリニスト。ユダヤポーランド人てのは知ってたけど、第二次大戦で亡命してメキシコに帰化したってのは知らなかったなあ。1918~1988年

*2:メキシコ人のお昼は2時以降、3時4時とか遅いことが多いですが、私は朝ご飯がけっこう早いので、お昼も早めです