レッスンがないので、のんびり練習、肩甲骨を意識したボウイングで、メヌエットとかワルツとかの、最初のころに習った曲を弾いてみたりしてます。
それと並行して、ぼちぼち例の本(『ヴァイオリンを弾くための身体の作り方・使い方』)を読んでるんですが、あったーーー! まさに知りたかった、肩甲骨と腕の重みの話、59ページに!
まず、肩の前面、胸のあたりにある大きい筋肉が「大胸筋」、肩と上腕骨をつないでいるのが「三角筋」、背中側の肋骨裏にあるのが「広背筋」だそうで。
そして、肩甲骨を動かす筋肉は「回旋筋腱板」=「ロテーターカフ」というらしいです。いくつかの小さい筋肉の集まり(図↓参照)だけど、とりあえずまとめて。
(画像はお借りしました)
肩甲骨を動かすのは、このロテーターカフ。でも、普段はここが動いてるかどうかなんて、あんまり意識しません(よね?)。
この本では、それを確認するための方法もいくつか図解してあり、まあ人に触ってもらって、なんてのもありますが、そこらは適当に壁とかで代用しつつ(ダンナに、肩甲骨って知ってる?と訊いたら、だいたいの位置は知ってましたが、私のを触ってもどこかわからんとw そこまで太ってないと思うがなあw)、とにかく動いてはいると思うんですよ。
その肩甲骨の動きには6種類あるんだそうで。
肩をすくめるときの上への動きと、両手をついて体を持ち上げるときの下方への動き。両手を後ろで合わせるときの後退(内転)と、両手を前で合わせるときの前出(外転)。腕を横から上へ上げる動きの上方回旋と、その逆の下方回旋の6つ。
肩甲骨の角度を変えないまま上下する、最初のふたつは、バヨ演奏のときにはやっちゃならない動き。前後の動きと、上下回旋が、ボウイングに必要な動きで、これを組み合わせていくと。
さて、普通に立って、腕を横へ持ち上げるとき、肩甲骨から持ち上げているか、肩の筋肉で持ち上げているか(最初の60度くらいまでは可能だそうです)のチェック。これをやって思い出したのが、前に書いたことですが、どの弦を弾くかを肘の高さで覚えるって言われても、肘の高さなんてわかんねーよッ!ってところで、肘より脇の開き具合のほうがわかりやすい、っての。腕を上げるのも、これに似てる。肘を上げようと意識すると、肩甲骨が動きませんが、脇から上げようとすると動く(たぶん)。そして、肘から先は脱力していられるんですね。
そして、59ページ。
実生活では、腕を上げる時に最初に肩周辺の大きな筋肉軍(三角筋や大胸筋など)を使い、ある程度の高さに腕が上がってから肩甲骨の上方回旋運動を加えることが多いのですが、最初から肩甲骨の上方回旋運動が使えると、腕をよりじょうずに使うことができます。(中略)
一方、下方回旋運動は、弓に重みをかけるときに用いる場合があります。
これ! ここが知りたかったのよ!
今までもレッスンで、いろんな場面で、「腕の重みをかけて」と言われてきました。弓を弦に押し付けるのではなく、腕の重みをかけて、と。そのために肘(肩、手首etc.)の力を抜いて、とか、人差し指をひねるようにして圧力かけて、とか。言われたときは何となくできるんですが、弾いてるとまた、そんなのどこかに吹っ飛んじゃう。で、ぜんぜん身についてませんでした。
この本では、さらに図解があり、そこの説明で、
上方回旋運動で上げた腕に、下方回旋運動を少し加える。そうすると、腕全体をしなやかに保ったまま重さをプラスすることが出来る。
パッと一読、意味わからん、ってなりましたが、じっくり読んで、やってみると納得です。今までいろいろ言われてたこと、これだったんかー!って感じです。
いろんな場面で、というのは、まず音がスカスカしちゃう、という論外な状態から、音の強弱の付け方まで。で、最後のレッスンでも、強弱記号の話が出て、どうやるんですかと訊いたら、腕の重みで、と言われた……。
これについても、YouTubeで10本くらい動画を見ましたが、弓の使う位置(先弓か元弓か)、弓の速さと使う分量、弓の毛の分量、弦の位置(駒寄りか指板寄りか)、などは説明しやすいからか、だいたい言及されてるんですが、弓の圧については軽く触れる動画もあるけど、そこを具体的にどうするかってのがなかなかなかったです。
で、この肩甲骨を上に回しつつ下にも回す(厳密には違うけどw)というのでやってみると、強弱もちょっと……できてる気がする。でもホントにちょっとだなあ、弾いてる私でそのくらいしか差が感じられないと、聞いてる人にはさっぱりわからんだろうなあ、くらいでした。が、何度かやってると、だんだんその差が大きくなってきた……気がする(こればっかですいません)。
しばらく頑張って練習すれば、もっとしっかり強弱付けられるようになるんかも! 今はまだボウイングのみに集中してやっと、のレベルで、これを曲に応用するにはさらに時間がかかりそうですが……。
本にはさらに、大胸筋などを緩めることで腕を長く(=弓を長く)使う方法や、そのためのストレッチ、そして弓を持つ指の動き、などなど、まだまだ役に立ちそうな内容が続いてます。一気に全部は無理なので、少しずつ少しずつ。
え、明日クリスマスイブ?(こっち時間) その次は大晦日とお正月? うちは大掃除もしません(メキシコにはそういう習慣ないので、はっはっは)。よって、ただの平日と週末です。ダンナも、あいにく今年は祝日の25日と1日も土曜日なので、普通にずっと月曜から金曜まで仕事ですし。
皆様は、どうか楽しいクリスマスをお迎えくださいませ。