気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

私に必要なのは、ノリノリFraseo

 今日はレッスンの日(月)だったのに、朝からさんざん。

 まずは夜中にナナ(母猫)に起こされた。何? と思ったら、どこかから細い鳴き声。ダンナが自分の部屋からいつも書類を盗み出されておもちゃにされるので、寝る前にドアを閉めることにしたらしいんだが、そのドアの向こうから、ミミが鳴いてる。ナナは娘(ってもう3歳半だけど)が閉じ込められていると訴えて私を叩き起こしたらしい。ドアを開けてやって、文句たらたらのミミを、はいはい大変だったねーかわいそうだったねーと適当に慰めながらまた寝ようとしたんだが、怒り心頭らしいミミはいつまでもいつまでも文句を言って、私が眠りかけて撫でる手を止めると、ちょっと! ちゃんと話聞いてよ! と爪立てるわ噛みつくわ(傷ができるほどじゃないけど地味に痛い)。で、一時間かもっとか眠れなくて、寝坊しました。目が覚めたら7時過ぎてる! 

 慌てて起きて、いつもなら朝飯前にするネットチェックもせずに、朝ご飯と朝の動物たちの世話をしてたら、家政婦さんからメッセージ、今日は仕事行けません、って。うう~、しょうがないけど、最低限の家事(掃除洗濯)をしなきゃならない。どうしよう。

 しかもこれは昨日言われてたんだけど、ダンナ、基本は在宅ワークで時間は融通利くので、私のバヨレッスンは送り迎えしてくれてるんだけど、今日は朝の8時から12時まで講習が入ったから運転手できないって。タクシーで行くつもりしてたけど、それだとやや早めに家を出ないといかん。タクシーの流れる大通りまで歩かなきゃいけないし、寝不足でドタバタしたあとにそれって、健康にやや難ありの体にはきついなあ。レッスンキャンセルしようかなあ、でもなあ、家事をキャンセルする(午後に回す)って手もあるけどな。

 と迷ってたら、ダンナが、講習がキャンセルになったから運転手できるよ~、と言ってくれたので、後者に決定。レッスン行ってきました。

 

 レッスン始まれば気分はバヨに向いて、やる気は満々なんですが、やはり体調はいつもの8割か7割くらいなので、いつもなら間違えないところを何度やっても同じミスしたり、先生ホントすいません、犯人はこいつです。

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 今日は、全部一通りやりましょうか、と言われて、ひぇぇぇぇ~。スケール2種類とマルテレスタッカート、シュポアヴィオッティ、アルペジオ。それからブラームスのワルツと妖精の踊り、この2曲は今週ぜんっぜん練習してませんでした。それとコンチェの第1と第2楽章。

 

 まずはボウイングで、元弓のときは弓先が後ろ行っちゃってる、もっと手首を引き付けて、先弓のときは手を前に出しすぎで弓先が後ろ行っちゃってる、そんなに出さなくてよし、との指摘。もっと鏡見て練習しないとダメですね。できてるつもりでもできてない。

 

 それからビブラート、まだ少し指を横転がしにしてるところがあるとの指摘。これ、横転がしだと、手の動きの割にはビブラートの揺れは少なくなるんだそうで、つまり効率が悪いらしい。あ~、だからダメって言われるのかぁ。いや。ビブラートだけやれば普通にちゃんと指関節でかけられるんですよ。でも曲のなかで使おうとすると、無意識に横転がしになってるところがあるらしい。気を付けて練習するしかないですね。

 それと、もっと揺れを大きくしつつ、速度も上げて、とのこと。難問だなあ……。速くって、どのくらい速くすればいいんですか、と質問したら、速ければ速いほどいい、とのこと……😨 りょうかいです……。

 

 そして久し振りのワルツと妖精では、音程もヤバいし、ビブラートもかけなきゃいけないと思うともう心の余裕なんかゼロで。んで、先生が、もっと踊るように、歌うように、楽しく! ノリノリで! って一緒に歌って踊ってくれて、も~ね、それは最初の曲だったメヌエットのときから言われてますけどね。ビブラートなしでいいなら、それも何とか頑張れるけどなあ。妖精のときにそれ言われたんで、ビブラートほぼなし(3ヵ所くらいはちょっとかけたかも?)で弾いちゃいました。

 で、もっとFraseoを表現して、と言われて、それなんだ? Fraseフレーズとは別物? 質問したら、アーティキュレーション*1みたいなもの、とのこと。家に帰って辞書引いたら、フレージングと訳が出てましたが、ちょっと違う気がする。スペイン語ウィキでは、ちゃんと項目があり、

es.wikipedia.org  この項目の日本語サイトは「フレーズ」になってるんですけどね。スペイン語ではフレーズFraseとフレージングFraseoの両方を並べて説明してます。

 音の一つ一つ(だけ)じゃなくて、もっと全体の流れを、ってことですね。ん~、頭ではわかってるんだけど、まず一つ一つの音すらきちんときれいに出せてないのに、そっちに意識向けるとますますぐちゃぐちゃになるんだよなあ……。しかもビブラートもまだ考えないとつけられないし。でも最初のころよりは、自然に手が動くようになってきてる気もしますけどね。まだまだ修練が必要。

 

 で、最初は、先生、そろそろ新しい曲やりましょうね、次はデュオで一緒に弾けるものがいいかな、モーツァルトもいいかもね、とか言ってたんですが、レッスンの最後に、やっぱり次はモーツァルトかな、と。あ~、ノリノリが私には足りないからかw 

 でも実は私、モーツァルトってオペラ以外はそんなに聞かないんですよねえ。だからダメなのか?w 映画『アマデウス』はだいぶ前だけど見たので、あのモーツァルトのはっちゃけぶりというかハチャメチャな感じはすごく印象に残ってます。ああいう感じの曲を弾けたら、私も変われるのかなw

 家に帰ってから、モーツァルトのバヨソナタとかちょっと聞いてみましたが、意外と……普通w バヨコンチェルトはメニューインで全曲(たぶん、5曲+アデライーデ)持ってますが、ものすごくよく聞いた、ってことはなくて、そこそこ。まあそんな大曲はまだ無理だから、先生が私に何を選んでくれるのか、楽しみに待ちます。

 でもその前に、キュヒラーのコンチェの第3楽章、いちおう一通り弾けるようには練習してるんで、それも見てくださいとお願いして、次はたぶんそれ。これもロンドなので、わりとはじける感じで、うまく弾けるかわかりませんが。

 

 帰宅してモーツァルトちょっと聞いてたら、今日の不出来の責任ニャンが机の上を占領して、レッスンメモを書いてる私のペンにじゃれつくので、録画。先生が求めてるのはもしかして、こういう感じ???


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 弾くのはこの小夜曲ではないと思いますけどね😉

 

 あ、グダグダなレッスンでしたが、終わったとき先生が、うわあ鳥がいっぱい集まってきてるね~、と。え? そうなの? って反応したら、聞こえない?って、鳥の声そりゃ聞こえますけど、いつもいるかと思ってました~。うちの猫たちは私がバヨ弾き始めたら逃げるんですけど、って言ったら、先生笑ってたけど。

 

 

 

*1:曲想としての強弱や速度の変化など