気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

初心者とはなんぞや?

 昨日、ダンナが私の部屋に来て、言いました。

「俺、やっぱまだまだ初心者だわ」って……。

 は?????? って耳を疑いましたねw 初心者以外の何者でもないだろうが! ドレミもろくに知らず、楽譜に至ってはまったくゼロから始めてまだ4ヶ月にもならないのに……。自分じゃもう中級レベルのつもりになってたんかい~~~?

 

 いやそりゃね、還暦過ぎて始めたわりには飽きもせず頑張ってると思うよ? でも、まだいちばん簡単な曲も弾きこなせない段階で……🤣

 しかしダンナも、まさにそこ、一曲弾きこなせない、だからまだ初心者だと実感したらしいです。

 

 実はちょっと前に、メキシコアマゾンでピアノの初心者向けテキストを探したら、英語だけど良さげなのがありまして、ダンナのために注文しました。

 

  これですね(リンク先は日本アマゾン)。アマゾンで売ってるのは海賊版みたいに、スパイラル綴じされたもので、CD音源があるらしいマークが楽譜のとこにはあるんですが、CDはついてません。でもまあ簡単な楽譜ばっかだから、なくても何とかなるでしょ。と思ったんですけどね。

 

 レッスンにも持っていって先生に見せたら、じゃあこれでやっていきましょうってことになって、指練習とかもいろいろあるけど、30ページ目くらいにあるジングルベルをやることになったと。今からやれば、今年のクリスマスに余裕で間に合うねw

 と言ってたんですけどね。ダンナが部屋で練習してると聞こえてくるわけです。じんぐるべーる、じんぐるべーる、すずがなる~、と、まずそこばっか、延々と。それはいいんですよ、私だって何ヶ月も同じ曲毎日毎日弾いてますから。でもね、リズムがおかしいの。

 楽譜を見ると、もちろん初歩の初歩ですから、四分音符と二分音符で、ミミミー、ミミミー、ミソドレミーーー、です。でもダンナが弾くと、ミッミミー、ミッミミー、ミッソドッレミーーー、と付点がついちゃう。まあ最初は指覚えるだけで精いっぱいだろうから、と口出しせずにいたんですが、これが癖になっちゃうと修正難しくなりそうだなと思って、途中から口出ししました。が……すでに遅かった!

 たーんたたーーん、じゃなくて、たんたんたーん、と言っても、横で手を叩いても、ダメ。そもそも自分のリズムがおかしいことがわからないって言うんで、録画して見せました。そしたらわかる、けど、弾いてるとわからない。いやちょっと待って、なんでわからないの?

 

 何度も何度も教えて、右手だけならちゃんとできるようになっても、左手が入るとまた戻っちゃう。あまりに何度も教えたんで、私でも弾けるようになっちゃって、「そんな言うなら弾いてみろ!」って言われたんで、弾いてみせましたよ。そしたら「なんかぜんぜん違う……」ってw そりゃそーだw でも違いがわかるならまだ希望はある!?

 

 そう言えば、昔むかし、20年以上前ですが、私が文化会館でバヨを習ってて、ダンナも当時ピアノ習いたいと近所の学校に登録はしたけどほとんど通えなかったころ。まずドレミも知らないというので、それはさすがにきつかろうと教えようとしたんですが、そのころ手元にあった(音程が確実な)楽器はギターしかなかったので、ギターで音を出しながら、これがド、これがレ、ドレミファソラシド~♪ とかやってみせてたんです。ところが、ギターの弦って、構えてるのを正面から見てたら、低い音の弦が上に、細い弦が下にあるでしょ? だから、「高い音」「低い音」ってのがダンナと私では逆になってて……。そこからか~~~!って、考えたら確かに、それも言われなきゃわからないんだろうけどねえ。

 今はピアノでやってるわけですが、ピアノってやはりそこらが視覚的にもわかりやすいし、買った本でもすごく丁寧に説明してあって、ドレ、で上がる、ミレ、で下がる、とかの練習問題もあり、それを実際に音で聞かせると、ある程度はちゃんと区別できるみたいです。

 ただ、1オクターブは波長が倍(もしくは半分)ってのは、ギター、それもクラシックだとすごくわかりやすいので(ネックとボディが交差するところがちょうど弦の半分)、そこだけギターを引っ張り出してきて、説明しました。ギターの弦、サビついてた……😥

 

 前にも書いたけど、バヨ先生、私が電話でレッスンのお願いしたとき、前にちょっと習ったけど、ほぼ初心者ですって言ったら、ドレミとか音符から教えるつもりでいたのも、なるほどなあ、うちのダンナみたいな生徒が来ると思うわな。

 メキシコの小学校、今は公立でも音楽の授業があるみたいですが、ダンナのころはなかったそうで。いやいや、やっぱり子供のころに少しでも音楽やっておくのは大事でしょ!! と改めて思いました。

 何しろダンナ、楽譜の仕組みをこの歳にして知って、めっちゃ感動してますしね。こんなシステム、誰が考え出したんだ!?とか訊かれても、さぁ~、誰だろうねえ、中世のころの本とかに、四角い音符で書かれたのとか見たことあるけど、ホントこれ考えた人、天才だよね。

 こないだは、楽譜のすぐ下に歌詞が書いてあるのがあった!!ってめっちゃびっくりしてました。これならどこで何を歌えばいいのかすごいわかりやすい!!と感動w いや待て、それも知らないレベルだったのか……。

 でもある意味、この歳になって音楽の世界を知って感動できるって、すごい幸せなことなのかも? 

 まずはジングルベル、リズムをちゃんとマスターしてほしいですが、付点音符になってても全体のリズムは何となく合ってるんで、もうそういう曲だと思ってしまってもいいかも……w