昨日はまた隣町まで日帰りドライブで、カール君をお迎えに行ってきました。
スズちゃん(1968年特2のスズキバヨ)があまりにも病弱、もとい、故障が多くてそのたびに片道3時間の隣町まで修理に出さなければならない、そのあいだ練習ができないので、安物でもいいからと買ってきたカール・ヘフナーです。
弦をドミナントに張り替えたものの、まだいくつか変更したいところがあったので、スズちゃんが完全復帰したのと入れ替えに、工房に預けたのが、5月末の二ヶ月前。頼んだのは、次の4ヵ所。
- A線のペグの回りが悪いので、修正
- 弦が指板から離れていて押さえるのに指が痛くなるので、駒を少し下げる
- テールピースの交換(たぶんプラスチック?のを、木製に)
- ネックをもう少し細く削る
10日ほど前に、これこれの日に行こうかと思ってるんですが、バヨの進捗どうですかと訊いたら、まだやり終わってないけど、充分間に合いますというのでお願いして。
当日、あと15分で到着しますと連絡したら、テールピース付け替えてるんで、とか言うおじさんw しかも、黒檀のテールピースは注文しないと手に入らなかったので、今回はまがい物の木製ピースで、とか言うし。ペグはA線じゃなくてD線のをいじったって言うしw その場でA線のも抜いて、なんか塗ってくれましたけどね。
いちばん大変だったのは、ネックを削る作業だったんでしょうね、ちゃんと細くなってて、スズちゃんとほぼ同じくらいで握りやすくなってました。弦も心持ち下がってたけど、こちらは以前のチェコ製のがあまりにも指板と離れててめっちゃきつかったので、それに比べたら大した差ではなかったです。
ちなみに、指板もペグも、ちゃんと黒檀で出来てるとのことで、確かに削ったあとも黒かったです。黒檀でもいろいろ種類があって(紫檀もたぶん見分けつかない)、そんなすごくいいやつじゃないだろうけど、他の適当な柔らかい木材よりはずっとマシ。
さて、昨日は帰りが遅かったので演奏は今日に持ち越し。スズちゃんとやっと対面。
スズちゃん(右)のほうがちょっと大きめに見えるけど、たぶん裏に肩当てをつけて、少し浮いてるからかな。同じ高さにして撮ればよかったですね。
とにかく、カール君を久し振りに弾いてみたら……最初は、え、ってくらい鳴りませんでした。少し弾いてると、すぐに響きだして、でもやっぱスズちゃんとはだいぶ違う。なんだろ、鼻が詰まってるみたいな?
と思ったけど、録画して聞き比べると、そんなに差がないような気もする。うーーーん、と、あっちとこっちとっかえひっかえ弾き比べてると、ますますどっちがいい音なのかわからなくなってきましたw お値段はカール君、スズちゃんの半額以下なんだけどねえ*1。
しかし音色ばかり気にしていては練習にならないので、今日はカール君で!と決めて、しばらく(30分くらい)あれこれいつもの練習をしていたんですが……。だんだん耳が痛くなってきたw
鼻が詰まったような感じは減ってきたんですが、今度は甲高い倍音?が耳障り。その分よく響いてるような気もするんだけど、耳が痛いというのはやっぱりなあ……。というわけで、やはりスズちゃんに持ち替えて、練習の続きしました。
結論としては、カール君の調整で大きく変わったのはネックの太さがいちばんで、弦と指板の距離もよくなって、左手の違和感はほとんどなくなり、スズちゃんと同じ感じで弾けるので、非常に助かります。音色はやっぱり、弦を替えてだいぶ良くなったとはいえ、これ以上劇的に良くなるってのは期待できないかもな。とりあえず使える、ということで、サブとして置いておくには充分。
先生も言ってたけど、弾きこんでいくことで音が良くなるような楽器ではないだろうし、その意味で放置しても罪悪感は少ないしw やっぱり当分メインはスズちゃんということになりました。
*1:アウトフィットで買ったんで、バヨ単体の値段ははっきりわからないけど