気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

カール君は黄色い【ピアノについて追記あり】

 こないだ、隣町の工房のおじさんがスズちゃんを届けてくれて、そのときに入れ替わりに預けたカール君だけど。買ったときの記事で、

ensayomx.hatenablog.com

  黄色っぽいと書いたけど、写真ではあんまり黄色くなかった。

 

 で、おじさんに預けたときは、向こうにしたら予定外だったろうし、そのとき別に受取証とか何にも書いてもらわず、まあもう何度も修理してもらって、ちゃんとした人なのはわかってるけど、受け取りに行く日が未定でだいぶ先になるだろうから、トラブル回避のために、預かったよっていう証拠写真送ってもらえますか、と後日お願いしました。前にスズちゃんを、友人に頼んで預けてもらったときもそうやって写真送ってくれたので。

 そしたらすぐに送ってくれたんだけど、その写真がね。ちゃんと黄色い!

 

 前に私が撮った写真だと、こんなの。

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 いや、これ普通に茶色いでしょ?

 

 おじさんが撮ってくれた写真は、こんなの。

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 同じバヨと思えんw

 裏も。

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 光の加減とかカメラの具合とかもあるんだろうけど。

 まあカール君が帰ってきてから、スズちゃんと並んでツーショットを撮ればいいんだけどね。カール君を買った店で見せてもらったもう一つのヘフナーは焦げ茶色で、スズちゃんともカール君ともまた違う色で、バヨも、まるでカメのように個体差が大きくて、それだけでも面白い。音色もまた違うしね。

 

ピアノについて

 ちょっと不思議なんだけど、ピアノとか、メーカーによって音色が違うんだろうけど、そしてモデルによっても違いがあるんだろうけど、どのくらいの差があるものなんだろう? そしてピアニストって、特殊な人以外は、マイピアノをコンサートに持ち込むわけじゃなくて、そこにあるピアノを弾くんだよね。それで、音色が違うとか、自分が出したい音が、どの楽器でも出せるものなのかなあ? それとも、メーカーを前もって指定したり?

 昔、ドイツに留学して最初の数ヶ月下宿させてもらったS家には、古い古いグランドピアノがあって、確か100年くらいは経ってるって言ってたか……。そしておじさん(プロテスタント神学教授で牧師)が毎晩毎晩練習してた。おばさんが、「このピアノは古すぎて、癖のある鍵盤とかがあって、弾きこなせるのは主人だけなのよ」と笑いながら自慢(?)してた。そういう、癖のあるピアノで練習した曲も、他の普通のピアノで弾いたら普通に弾けるもんなんだろうか? それともこの鍵盤は音が遅れるから早めに叩かないと、とかあると(確かそんなことを言ってた)、リズムが乱れたりするんだろうか? おじさん、教会でミサのときにオルガン弾いたり、あとコンクールでピアノ伴奏を頼まれてやったりと、ほとんどプロのように活動してたので、普通のピアノも普通に弾ける人だったんだろうな。

 音楽の世界は、まだまだ知らないことがたっくさんあります。

 

 と書いてから、寝る前に『音楽嗜好症』を読んでいたら、ちょうどこんな話が。

訪問の最後にフライシャー(ジストニーで一時期弾けなくなっていたが復活したピアニスト)は私のピアノで何か弾くことに同意してくれた。父から譲り受けた、一八九四年製の美しいベヒシュタインのコンサート・グランドで、私の成長を見守ってきたピアノだ。フライシャーはピアノの前にすわり、慎重に優しく指を一本一本伸ばしてから、両腕と両手をほとんど平らにして弾き始めた。バッハの〈羊たちは安らかに草を食み〉をエゴン・ペトリがピアノ用に編曲した曲だった。このピアノは一一二年間、これほどの名匠に弾かれたことはなかっただろう。フライシャーはピアノの特徴と、おそらくその個性を瞬時に見極め、その潜在力を、その特色を、最大限に引き出すために、楽器に合わせた演奏をしているように思えた。(398p.)

 そうなのかぁ、名ピアニストは自分に合った楽器を要求するのではなく、楽器に合わせた演奏をするんですね! それもすごいな、というか、楽器への愛にはいろんな形があるのだなあ。

 もちろんバイオリニストも、自分の楽器以外は弾かないとか弾けないとかではなく、コンサートの最中に弦が切れちゃったソリストはとっさに別の楽器を受け取って弾いたりもするわけだし、そのときに、音色が違うとか思ったような音が出なかったとか、言い訳なんかしないでしょうけど。