気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

一年二ヵ月ぶりの対面レッスン

 去年の3月末からオンラインレッスンになり、今年2月頭に先生が産休に入って、5月頭にオンラインでレッスン再開したばかりだけど、今日から対面レッスン。先生はすでに先週、対面のつもりで待ってたのに、私はオンラインのつもりで、家でのんびり時間までスケールとかやってた。

 が、今日はそういうわけにはいかない。オンラインでやってるあいだに(というかその直前に)先生が引っ越し、私も引っ越し、まあ先生の家には何度か(最初のころスマホアプリからの振り込みがうまく行かなかったのでお金を払いに、あと赤ちゃんへのプレゼントとか、先生の紹介で買った弓が曲がってて見てもらいにとか)玄関先までは行ってたけど、いつもダンナの車で行ってた。が、今日はダンナは仕事で出かけてしまったので、タクシーで行かねばならない。

 久し振りに出かけるとなると、楽譜とかノートとか、忘れ物がないようにしないといけないし、この時間帯にタクシーがどれくらい空いてるかもわからないし、11時からのレッスンに、10時くらいからそわそわと持ち物を鞄に詰め(その布バッグも長いこと放置だったので猫の毛だらけで、まずはそれをきれいにしてw)、着替えて10時半ごろ家を出る。すでにほぼ炎天下の道を歩いて大通りまで。よかったよ、今日、バヨ2挺持っていくんじゃなくて。

 先生の家の住所も、前~~~に聞いたけど忘れてて、タクシーの運転手さんに言わなきゃいけないから、前もって先生に問い合わせて。とかしてたら、もう、どんな大旅行だよ、みたいな気分になってきて、すでに緊張してる?w 大丈夫か私w

 

 でもまあタクシーもすぐに捕まり、10分前に到着。私も先生もマスクしてます。入るときに靴裏をアルコールスプレーでシュッシュッとしてもらって、お邪魔しま~す。

 入ってすぐの広いリビングダイニングの隅にピアノがあって、そこでレッスン。赤ちゃんは同居してる先生のお母さんが面倒見てて、途中でちょっと通りがかったので挨拶。赤ちゃん、ちっちぇえ~~~。騒音、大丈夫ですか???w

 

 先生がバヨ(カール君)をチェックしてくれて、弦がまだ新しいからちょっと音下がってた。チューニングしてくれて、はい、じゃあ弾いてみて。ピアノに合わせてもう一度チューニング。あれ? 弓もっと張った方がいいかも、と先生。そうですか? ねじをぐりぐり、はいもっぺん弾いて~、あれ? まだ弓が震えるねえ? もっと張ってみて?

 いや、これはたぶん弓のせいじゃなくて、私が緊張してるからで~、って言ったら先生笑ってた。でも、対面レッスンしたのって1年以上前の2ヵ月ほどだけで、まあオンラインでも顔は合わせるし、同じと言えば同じなんですけどねw

 

 で、久し振りの対面レッスンは、やっぱり濃密でした。オンラインでもまあ普通にやり取りはできるし、見てもらえてるけど、なんか違う。ま、二人ともマスクつけてるんで、声がよく聞き取れなくて、たまに、え、なんですか、ってなるところはオンラインと似てるけど。でも、楽譜直接指さして、ここね、とか言ってもらえるし。先生のピアノで伴奏してもらえる、ということは、私がピアノに合わせるんじゃなく、ピアノのほうが合わせてくれる、これ、めっちゃ楽。途中で間違えても、じゃあここからもう一度ね、ってやってもらえるし。

 

 もちろん、オンラインでもメリットはたくさんある。往復のタクシー代がいらないし(まずそこかよw)、汗まみれになって到着してバヨ取り出してぶっつけ本番で弾くということもなく、レッスンの30分くらい前からスケールとかやってある程度準備して、はい!レッスン、ってできるのもいい。忘れ物をする心配もない。行き帰りに楽器を取り落として壊すかも、という心配もない(メキシコだと、万が一だけど盗まれるとかもね)。

 でもやっぱり、まずすべてを言葉で説明しなきゃいけない不便さ。指をこうして、とか、腕のここを~、とかでも、伝えるのに時間がかかったり。じゃあここから、という箇所を見つけるのにも数秒かかったりする、わずかな時間だけどストレスにもなる。そして何より、先生のピアノと私のバヨで合わせるのは無理。タイムラグがあるのと、聞くだけ、弾くだけならちゃんと音が届くネット環境でも、両方から音を出して合わせるってのは、無理だった。だからいつも、私のほうで音源でピアノ伴奏を流してそれに合わせて、先生に聞いてもらってた。まあそれはある意味、毎回必ず同じ伴奏になるというメリットはあったけどね。

 今日は先生もたぶん、ピアノ伴奏久し振りでちょっと焦ってたと思うw ピアノあんまり得意じゃない(バイオリンが専門なんだから、普通に弾けるだけでも充分すごいと思うが)と言ってたし、他にも生徒さんたちがいて、それぞれ違う曲やってたりするんだろうし。しかも産休明けでまだ間がないので、私がどの曲やってたかも記憶が定かでなかったようで、パガニーニの妖精の踊りのページを開いて置いてたら、その隣の曲をやってたと勘違いしてたくらい。

 

 というわけで、今日は久し振りの対面レッスン、いきなりヘ長調スケールとかからやらされて、音程ヘロヘロだったけど、曲も、コンチェルティーノとか見てほしかったのにそこまでたどり着けなかったけど、一時間みっちりやってもらって、バヨ(カール君)買ったときの話とか、再度預けてきたスズちゃんの話とか(今度受け取るときに、とにかくいっぱい弾いて、ちゃんと音が出るか、弾きにくくないか、チェックして、と言われました。うん……まあそうするのが普通なんだろうけどね。恥ずかしいとか関係ないから! と言われたけどね、うん、そうなんだけどねw 頑張ります)もして、タクシーで帰宅しました。

 まあ片道10分か15分の先生の家まで往復するだけなら、発泡スチロールの軽いケースはやっぱり楽ちん。ただ、このケースは弓を固定するところが、棹と毛のあいだに留め具を差し込んで回す形式で、

f:id:tierra_azul:20210521062514j:plain

 

 慣れてないせいかもしれないけど、弓の毛に触ってしまって、松脂の粉が飛びそうだし、毛が切れたりしないかとドキドキする。

 

 さて、来週のレッスン、そういえばこのまま木曜で続けるのか、これまでの火曜に戻すのか、話してなかったけど(以前は木曜だったので、このままでもいい気もする)、スズちゃんが間に合うかどうかだな……。