気まぐれエッセイ@メキシコ

不定期に適当な文章をつづっていきます(現在バヨ中心)

元弓の難問

 久し振りのレッスンで、気合入りましたが、自己流で好き勝手に練習するのとはやっぱ違う……。今日はちょっと頭ぐちゃぐちゃなのを整理するために、だらだらと書き連ねます。あ、いつもかw

 

 ボウイング練習で弓がぶれないように頑張って、少しはマシになったと思ってたけど、気が付いてみればそれは主に先弓でのぶれだったのかも。まあ先弓のほうが、腕を意識して(かなり不自然に)ぐいっと前に出さないと、弓と弦が直角になりませんしね。

 しかし、コンチェルティーノの八分音符のとこを弓の真ん中じゃなくもっと元弓で、と言われて、昨日はそれでも、案外すぐできる~とか書いちゃってましたが、今日やってみたら、そりゃね、元弓で弾くことはできるよ。できるけど、他の弦にバリバリ触っちゃってる! つまり、弓がぶれてるってこと。

 まあ昨日も先生に、元弓での刻みが難しいってのは訴えたわけで、まだ出来てないのは自覚もあったんですが。

 コンチェルティーノの第1楽章には、八分音符が続くところが3ヵ所。最初のBが、いちばん難しい。あとのDとHは2音ずつまたは4音ずつの繰り返しなので、そうでもない。

f:id:tierra_azul:20210506092107j:plain

 

 Bのあとは6小節のお休みがあるのが救いw Bを何とか弾き終えて、ぜいぜいと息を整える暇があるw

 DとHはパターンもちょっと似ていて、Hはラストです。

f:id:tierra_azul:20210506092144j:plain

  あ、Dの最後の一音(レの二分音符)が画像に入ってなかった!

f:id:tierra_azul:20210506092154j:plain

 

 で、DとHも元弓で弾こうとすると、他の弦に触っちゃう問題はあるけど、まあ少し慣れたら何とかなりそう。問題は、B。音が次々変わる上に、スラー入ってる。

 

 前から自覚ありましたが、私の悪い癖で、一音で全弓だったら普通にまっすぐ弾けるのに、2音スラーとなると、音が変わる弓の真ん中でずれちゃうんですよね。右手が、左手の動きとシンクロしちゃうのか?w それとも、弦を押さえることで弦の角度が微妙に変わるから、滑っちゃうのか? わかりませんが、とにかくBの冒頭のソラシドレミファソ、ト長調の音階そのままの部分で練習して、弓が弦の上を滑らないように。とりあえず今日は何とかできるようになった。明日はまたわかんないけどw

 

 しかしそこから先は、弓が滑らない(前後に)ことに加えて、移弦が入ってくるので、弓の角度のコントロールもしないといけない。そこで、まずは「元弓」までしっかり使うことを徹底するために、弓の下半分だけ使うつもりで*1、かつ弾いてない弦に触らないことを意識しながら練習をしていて、あ、なんかできてきた? と思ったんですが。

 弓をぐらぐらさせまいとすると、肩から先をあまり動かさないで(肩で)弾いてしまうんだな、これが……。

 私がいつも先生に注意されることとして(産休前の一年のレッスンでも、そして昨日もw)、

  1. 肘をぶんぶんさせて弾くな
    私は、ともすると上腕でぶんぶん弓を動かして力技で弾く癖があり、そのとき、肘が動きすぎ(肘が開閉して角度を変えるという意味ではなく、むしろ上腕と下腕の角度は一定のまま、肘の位置が前後左右に動くという意味で)と注意されます。肘の位置はほぼ変えないで、下腕部(肘から手首)と手首の動きで弾くようにと。
  2. 手首を柔らかく
    特に元弓のときは、手首を自分の鼻先に近付ける感じで、と。これ自体は最近だいぶ身についてきたんですがね……。

 

 で、これ二つとも、また言われそうな弾き方しちゃってるなあ。と気付いたわけで。

 そもそも、本当に元弓ぎりっぎりまで、弦にフロッグの端ががしがし当たるくらいまで*2使っていると、肘は、どうしても多少は動くんですよね。ただ、先生が言ってるのは、

弓を動かす右手の可動部である、肩、肘、手首、指の関節、のうち、

どこをメインで 使って弓を運んでいるか? 

という意味で、肘ではなく手首で弾け

  ということなんだろうな。と思います(たぶん)。

 しかし実際にやってみると、元弓で、肘をあまり動かさずに弓をまっすぐ動かそうと思ったら、手首と指をだいぶくねくねしないと、弓がまっすぐ動きません*3。そして手首と指をくねくねすると、弓があっちゃこっちゃ向いて踊る……。踊らないようにくねくねすればいいんですけどね、それができたら苦労してないわな……。

 最初のころは、そんなん無理ッ! ニンゲンの体の構造上、物理学的に無理ッ!とか思ってましたけど、でも先生やってるしw プロのバイオリニスト、みんなやってるし(あんまりくねくねしないボウイングの流派の人は別。でもたぶんやらないだけで、やればできる)。

 

 だいぶ頭整理できてきました。要するに、これかw 弓が踊らないように手首と指を動かせ。いや、それ、最初の課題そのまんまやんけッ!

 今日は最後のほう、鏡を見ながらやってみたら、割とできてるような気もするし、なんかどこかが違うような気もする。この不安を抱えながら一週間、自分なりに練習して、次のレッスンで、凶と出るか吉と出るか……。博打です。

 

 

 

*1:下半分しか使わないと、弓の上半分の重みが邪魔で、だったらもういっそ弓の長さ半分でいいんじゃね!? 子供用の2分の1バヨ用の弓とか? などとアホなことが頭をよぎったりもしつつ

*2:私、先生に言われたことを極端にやろうとする、とたまに注意されることありましてw そうかもしれないけど、そうしないと体が覚えないんだもん~

*3:弓をうんと短く使っての(速い)刻みなら、手首を固定した状態で指だけの曲げ伸ばしで弾くってこともできないではない。それやってるとまた注意されるけどw